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新史論/書き替えられた古代史 3 聖徳太子と物部氏の正体 みんなのレビュー

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紙の本

残念ながらデビュー作である「聖徳太子は蘇我入鹿である」の疑問は、更に増す結果に・・・

2019/05/30 12:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:多摩のおじさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

20年前に出版され当時は、独自の展開で魅了された著者のデビュー作である「聖徳太子は蘇我入鹿である」を基本に、
シリーズ「新史論/書き替えられた古代史」 の3巻目として副題「聖徳太子と物部氏の正体」を展開しているもので、デビュー
作のレビューで記述した下記の3つの疑問が解決されているかと手に取ってみましたが、「先代旧事本紀」により蘇我入鹿の
母が物部系は納得いくものの「聖徳太子は物部の母を持つ蘇我入鹿である」(p.201-204)と、今回も同じ理論が展開され
その3つの疑問が解かれることはなく、加えて入鹿の父である蝦夷を「入鹿と善徳を別人に見せかけるカラクリ」(p.204)と
唐突な理論で、そのカラクリの具体的内容の明記がなく、更に疑問が増す結果でした。

ちなみに、善徳と蝦夷との関係を調べたところ推古天皇18年(610年)の記事に現れる蘇我蝦夷の年齢は、『扶桑略記』の
記述によると25歳となり、推古天皇4年(596年)の「大臣の男 善徳臣を以て寺司に拝す」の時点では蝦夷は11歳となること
から、善徳は蝦夷の兄と推定されているようです。

確かに著者の指摘のように、蘇我稲目の娘である堅塩姫の子(用明天皇、推古天皇)は蘇我馬子が支持した親蘇我系
であり、小姉君の男子(崇峻天皇、穴穂部皇子)が馬子に暗殺された反蘇我系の指摘や、穴穂宮のあった石上は物部系
の石上神宮がある物部系の土地であり、小姉君の子・穴穂部間人皇女は蘇我系の用明天皇との間に聖徳太子を設け
「物部氏と蘇我氏の間の子が改革を実行した」(p.208)は、納得できるのですが・・・

おわり(p.216)には、『「聖徳太子は母親が物部氏で、蘇我入鹿ですよ」と胸を張って答えられる。』とデビュー作の大胆な
持論は、そう簡単には変わることはないのですね・・・

(デビュー作の3つの疑問)
1点目が父親は?であるが、「大々王」つまり「穴穂部間人皇女」から「聡耳皇子」が生まれ、また母親は?であるが、
蘇我馬子から「蘇我善徳」が生まれた2つの系図を「元興寺」をつくるという共通項でひとつに纏められるかということ

2点目が物部鎌姫大刀自は、物部守屋の妹ではなく姪であると著者自身の指摘があることから、物部守屋の妹から
生まれた「蘇我善徳」と「蘇我入鹿」とを同一化した系図は成り立たないこと

3点目が「今まで、「日本書紀」によって前代未聞の大悪人とされ、聖者である聖徳太子の一族を滅ぼしたとされる
蘇我入鹿こそが、飛鳥の聖者、聖徳太子その人であったことになるのだ。」ですが、これは「大悪人とされた蘇我入鹿=
聖徳太子が、聖徳太子自らの一族を滅ぼした」と自己矛盾を生んでいること

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2014/07/13 17:15

投稿元:ブクログ

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2017/09/22 22:53

投稿元:ブクログ

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