投稿元:
レビューを見る
おいコーシリーズ2-8を読了。それはつまり、これ以上は読めないことを意味する。
20年以上の長きにわたり続いているこのシリーズの最新作である。
最新作といってもこの巻が発売されたのは2014年6月。現在は2017年9月。
1999年から、毎年6月に一冊以上という秩序的なペースで世に出ていたのだが、どういうわけかこの三年間、音沙汰なし。物語的には、さあこれからどうなるのかという緊迫した場面なのに。ここにきて一気に伏線を回収し、登場人物が皆それぞれの場面で重要な話に展開してきたのに。長年秘密にしていたことを告白したところなのに。作者も「もうじき語り終える」と言っているのに。残念です。いや、続きがいつの日か出ると信じて待ちます。
それにしても、6月から約三ヶ月かけておいコーを18冊すべて読んだ自分に驚き桃の木山椒の木。
投稿元:
レビューを見る
ふたりの再会。いつまでもこの物語に終わってほしくないという読者としての思いと、早くふたりに、そしてみんなに、幸せになってほしいという隣人のような願い。
投稿元:
レビューを見る
自分を傷つけた人を責めないことは、優しさではなく何より残酷な相手への仕打ち。
表面だけでは見えないものがある。
何が相手のためになるのか。
自分を傷つけた相手を赦すとは、どういうことなのか。
傷つけた人も傷つけられた人もつらい。
ラストの勝利の心情、共感し過ぎて苦しくて涙が溢れました。
投稿元:
レビューを見る
エッセイだと思って買ってきて、読んでみたら小説だったのでびっくり。
シーズン2の8巻なので、読み始めると登場人物や過去の出来事がわからず、なかなか読むペースが上がらなかった。
それでも、終盤には登場人物が見えてくるようになった気がする。
シーズン1の1巻から読み直してみようかな、どうしようかな。
投稿元:
レビューを見る
誰一人として勝利を罰しようとしなかった。それが彼を余計に苦しめ、追い詰めることになった・・
風見鶏のマスターは、ある決意をもとに花村家を訪問する。トレードマークのひげをそりおとし。。
待ち受ける花村家の面々、そしてかれん、マスターはそこで、かれんと自分が本当の兄弟であるという事実を花村家の面々に伝える。
そしてかれんも、鴨川のおばあちゃんと一緒に住みたいと父母に伝える。
冒頭に書いた一行・・
中沢氏から、マスターが言われた一言、マスター夫婦はこのように生を受けるべきものを
失った。それは故意の事故ではなかった。
しかし、事実として起きた。
本気で怒り、罵倒したほうが勝利はまだよかったのかもしれない・・
優しさとは何か、憎むとは何か、生とは何か・・・
セカンドシーズンの第8弾は、非常に考えさせられる1冊だと思う。
そんな折、秀人は実の兄が事故にあった事実で気が動転する。
すぐに勝利とともにオーストラリアを後にし、日本に戻る。
懐かしい仲間との再会、そして、だれにも帰国のことは教えていないはずなのに、
かれんが目の前に・・
言ってくれなかったじゃない・・・
逢いたいって私はちゃんと言ったのに・・・
投稿元:
レビューを見る
風見鶏のマスターが、花村夫妻に自分とかれんとの関係を告げることを決意し、彼らのもとを訪れます。りつ子も、勝利のいないあいだに前を向かって進みはじめ、原田先輩の妹の若菜に寄り添います。
そんななか、裕恵の夫が交通事故に遭うという事件が起こります。裕恵から連絡を受けた秀人はただちに日本へ帰国することを決意し、彼とともに勝利も、ようやくこれまで背を向けていた自分の過去と向きあうことになります。
それぞれの物語がたたみかけるように動きはじめ、読者を引っ張っていきます。
投稿元:
レビューを見る
2020.6.7
今月、7年越しに続き…というか最終巻が出るようなので
復習がてら再読。7年前になるのか
というか終わり方がショーリとかれんの辛い再会のまま
7年も置いてけぼりだったのね(作風もだいぶ変わったし
おいコーは未完で終わると思っていたから)
なぜショーリがオーストラリアに逃げたのか
苦しみや辛さだらけで当時は何とも思わなかったが
「胎児」の大きさがわかるとそれは本当に町に居られなくなるような気持ちなのだろう。みんなが許してくれたから、許してしまったから、余計に。
この本のMVPは中沢氏。そしてマスター。優しさが人を苦しめることがある。
ショーリは一時帰国し、かれんとようやく出会う。
その先がどうなるかは、今は誰にもわからない。
投稿元:
レビューを見る
久々すぎて内容危ういところもあったが、
ストーリー的にはそんなに大したことなかったので助かった。要するに勝利が日本に帰る理由を作る会だった。
投稿元:
レビューを見る
セカンドシーズン8作目、シリーズ通算18作目。
いよいよ佳境な感じ。オーストラリアで秀人さんの研究所の手伝いをしていた勝利が、突然あるきっかけから一時帰国することになる。家族の誰にも伝えずにこっそり来てこっそり帰るつもりが、秀人さんにこのことを聞いたかれんが家を訪ねてきて、久しぶりの対面を果たしたところまで。
今回はマスターや由里子さんや原田先輩など、いろんな人が主語になりながら話が展開していくのが新鮮だった。
中沢氏の「赦し」についての見解には成程と考えさせられた。恨むべき人や罰してやるべき人にそういったことをしないと、罪を犯した側は自分で自分を責め続けるしかなくなる、それがいちばん逃げ場のない罰になってしまうーーーというようなこと。これを聞いたマスターや由里子さん側は、もうその儀式をし終えたようなので、あとは勝利がどう落とし前をつけるか、次巻が楽しみ。
秀人さんとダイアンも何か起きそう。
投稿元:
レビューを見る
長く続いたおいコー、いよいよ佳境。これも読んでて結構泣けた。ラスト1冊! 旅のエンディングはどうなるんだろう…。
2021.06.10
投稿元:
レビューを見る
前巻からの続き、風見鶏のマスターが花村家を訪れるくだりには、思わず涙。登場するキャラクター、一人ひとりに対する丁寧な描写が、おいコーの魅力でもあります。そして勝利にも転機が…。いよいよ最終巻へ!
投稿元:
レビューを見る
暗い感じのまま、クライマックスへ続くのか…ラストは明るい未来が待ってることが予感できるものになって欲しい。ショーリとかれん、そしてみんなが。中沢さんも秀人さんも原田先輩もいい人だったな、ショーリとかれんの周りには悪い人はいなかった。
投稿元:
レビューを見る
Secondseason8巻。
「地図のない旅」というタイトルの意味は人生のことなんだろうな、という読後です。登場人物はみんなそれぞれの人生を歩んでいて、一人ひとりに悩みがあって毎日をすごしています。過去から今日、そして未来へ。その繰り返し。
手本や指針になるような出会いがあっても、何を選んで進むのかは自分自身が決めなくてはいけない。
旅の地図を作るのは、自分なのだから。
マスターも、由里子さんも、若菜ちゃんも、星野りつ子も、みんなそれぞれの悩みに向き合い一歩一歩進み出しています。
勝利が再び歩み始めるのは、いつのことか。
投稿元:
レビューを見る
ついに会えたよーーー号泣。
もう辛くて辛くてずっと泣きながら読んだ。
最後見届けたいけど終わってほしくない…複雑……!!
投稿元:
レビューを見る
「Time and Tide」
一番残酷な仕打ちとは。
誰一人として責める言葉を言うこともなく、むしろ腫れ物に触るような対応ばかりされたら壊れるだろ。
「Patience」
非常事態につき帰国し。
実際に目の前にして想うことは沢山あっただろうが、それを言葉に出来るほどの余裕などないだろうな。