紙の本
映画化されそうな再生系青春小説
2018/11/21 09:10
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投稿者:坂の下の落人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ありがちな主人公設定と結末ではあるが、若者の挫折と再生の物語として、とても丁寧に書かれている青春小説。1週間友だち宅を泊まり歩くという設定がおもしろいと思う。
ふつうに考えると、これだけ友だちや知り合いに支えられている主人公は、果報者。こういう小説を読む読者からすると、とても羨ましいのでは?
主人公を取り巻く登場人物が多く、すぐにでもテレビドラマ化や映画化されそうな内容だと思うが、どうなのだろうか?
文庫化で「東京放浪」なんて、ふつうのタイトルに改題されていたけど、「東京漂流」の方がいいのでは?
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どんなに森くんは甘いんだろうと思い、森くんの「甘さ」にイラっとしてしまうのだろうかと思っていたのだけど、全くそんなことはなく何気に大人の青春小説だった。森くんも森くんを泊める人々も、憎めないキャラでとても良い。皆もがき、それでも当たり前のように前に進もうとしている感じが真摯すぎなくほどよく緩くて心地が良い。ラストはちょっとうまくいきすぎかなという感もするけど、この作品ではこの収束が一番はまるのだろう。元気の出る本だった。
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26歳の森くんがデパートをクビになって寮を追い出されたので友人宅を泊まり歩く1週間を描いた小説です。「牛丼愛」も好きでしたが魅力的なキャラの登場人物が出てくるので好きです。森くん、甘いようですが、人生ってこんなものです。人との繋がりでどんどんいい方に転がって行くものです。人との繋がりは大切にしたいから、誠実に正直に生きようと日々心がけています。
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森くんの放浪生活、最初の数日間の行動には
「フラフラしてないで、さっさと次の仕事と
住むところを探しなさい!そもそも後先考えず、
簡単に仕事辞めるんじゃない!」と
叱りつけたい気分でした。
親に心配かけたくないからか、仕事辞めたことも
黙っていましたが、親のところも大変みたいだし、
お父さんと二馬力で働いて、生活安定させた方が
いいんじゃない?とも思いましたが・・・。
とはいえ、あの一週間で森くんもいろいろ考える
こともあっただろうし、何とか再出発もできそうだし、
やれやれ・・・という感じでしょうかね。
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顧客と上司にムカついて会社をやめた森君。それで社宅を出る羽目になり、知り合いに泊めてくれと御願いしながら渡り歩く。そりゃあ、題名みたいな事を言われてもしょうがないな。
まんが喫茶に泊まらないのは、そこが底無し沼だからとか。確かに、そこにいけば知人との会話は無いからね。抜け出せるきっかけも、意欲も薄れるだろうな。
森君は甘いけど、でも、立派な若者かもしれない。
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「牛丼愛」の方が好きだけど
これはこれで良かった。。
こう、出てくる人がみんな繋がって森を中心に
物事が動いて行くのが良かった。
森君は甘い青年かもしれないけど、正直
気持ちは分かるな。。
私も江上のようなお客は嫌いだから。ww
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仕事をやめた森君の一週間。友達は大事だな~面白かった。
2014.12.1
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自分に甘いってなかなか気がつきませんよね。
人から言われても、なんとなく聞き流してしまいます。
周りの人からのアクションがあっても結局、自分で気がついて納得しないと何も変わりませんよね。
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百貨店の外商を辞めてしまった森くんが
友人知人を頼り泊まり歩く一週間。
中古の車で寝泊まりする男や
二股同士で別れた彼女が秘かに産んでいた子供を預けられた男、
アパートの隣部屋で別居する夫婦など
出てくる人は普通に考えればろくでもない奴ばかりだが
その筆頭である森くんを含め、皆が憎めない魅力あり。
【図書館・初読・4/7読了】
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yuumei 有名デパートを3年でやめた森君。姉が海外旅行から帰るまで友だちの所を転々とするが……。
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会社を辞め、知人宅を泊まり歩く。それはちょっとした休暇のつもりだった。だが、ある日、「樹里ちゃん」という小さな女の子を預けられ、森くんの放浪生活に異変が起きる―。街の灯りが流れ飛ぶ、哀愁と希望の青春小説!
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やっぱり小野寺さんの小説はいい。
軽い感じで、主人公の森くんも若く、頼りない感じだけど、だんだん深く、深くなって行く。大事な事に気付いたり、影響を受けたりしてちょっと大人になって行く。
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営業先のお客さんの態度に、キレちゃって仕事を辞めた森くん。住んでるところは、会社の寮だったために追い出され、森くんは1週間の放浪する。高校や大学の友人のところを渡り歩く。
なんというか、森くんは甘いのかもしれない。読んでて、困るなら実家を頼ればいいじゃないと思ったが、そうもいかないのかな。
友達のところで出会った女の子が、ちょっと森くんに転機を与えるかんじになる。
んで、みんな抱えていた問題がちょっと解決するかんじも良かった。
しかし、最後はうまくいきすぎではと思ったが、それもいいのかな。
2015.10.25 読了
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2017/7/8
前の同じ作者の本の印象からこれもほんわかした本なんだろうと思って読み始めたけど、こっからどうほんわかするんだ?という始まり。
まあほんわかしたんだが。
挫折というほどではないけど足踏みとか一時停止とか人生であってもいいよね。と思った。
私は止まりすぎかー
森は一人じゃなくていいなぁ。
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小野寺史宜さんの「みつばの郵便屋さん」は、ほのぼのとした読んでて心暖まる物語でした。小野寺さんの著作、別のものも読みたくなって、「それは甘くないかなあ、森くん。」(2014.7)を読みました。期待通りの面白さ、読後感がいいです。森由照(もり よしてる)26歳、短気を起こしてデパートを退社、会社の寮にも住めなくなって、知り合いの家を訪ねて泊めてもらいながら1週間を過ごしていくストーリー。同級生や先輩の男女との語らいの中で、甘かった森くんが、日々成長していく姿が頼もしく心地よいです。