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好きな人のために頑張りたい!恋する乙女の青春の甘酸っぱい感じを味わえます。可愛いらしくて魅力的です。
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よく行く本屋さんには本の持ち込み自由のカフェがあります。
仕事帰りとかボーッとしたいとき、ここで読書するのが楽しみです。
この本も暇つぶしにと手に取ったんです、正直に言うと。
だって可愛いイラストの表紙とか、「恋の句を捧げる杏の物語」ってサブタイトルとか
いかにもライト~!って感じじゃないですか。
自分では俳句はつくらないけど、読むのは好きだし
たぶん途中で読むのを止めても何の支障もないだろうと。
ところがところが、読み出したら止まらない。
珈琲1杯で最後まで読んでしまいました。
主人公が俳句を通じて知り合った青年に恋をし、その恋を成就させるまでのお話。
ストーリーは単純ですが、毎月開かれる句会の様子がとても楽しい。
初めは漫画チックだと思ったサブキャラたちも、だんだん頭の中で生き生き動きだし
えっ、この人がこんな俳句作ったのか、とか
やっぱりこの人らしい句だよねえ、とか。
もうすっかり自分も句会に紛れ込んでいるかのような感覚になりました。
本を書棚に戻し家に帰っても、なんだかこの本のことが頭から離れない。
1週間我慢しましたが、ついに購入しちゃいました。
借りて読む主義のこの私が!
それというのも句会で披露される俳句が、とてもステキだったからです。
作者の堀本裕樹さんは個性的な句会を主催する俳人なんですね。
「東京マッハ」のことは新聞記事で読み、1度は観に行きたいと思っていました。
さあ、これも出会いです。
私も5・7・5と指折って、俳句に挑戦してみましょうかね?
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まず、買う直前までに小説だと言うことに気がついてなかったのです。実用的な解説書なのかと思ったんですよね。
で、小説だとわかり、かつ、なんだか恋愛がテーマになっていると聞いてちょっとだけ不安があったのも確かなのです(いや、まあそういう小説はもちろんあっていいわけですが、ちょっとぼくには不要なものですから……)
そんなにべたべたな感じはなく淡々としています。なので、あんまり「うわー」というような部分もなくさらっと読めました。これは、句会をこなしていく上でフラグを順番に立てていく、という方式で書かれているのがよかったんじゃないかと思います。一年の句会の流れを追っていくという本筋があってそれの彩りのひとつに見える。これがあるので、クライマックスで先生が見せる行動については、純粋に「なるほど」と思わされましたよ。この行動が句会の面白さと不可分なところがいいのです。
これで俳句に興味を持つ人が増えるか……ってのはわかりませんが、面白かったのでよしとしましょう。
ちょっと苦言を呈するとするとですね。句会でこんなまともな句ばっかり出てくるのはちょっとリアリティないんじゃないですかね。もっとひどい俳句がいっぱい……わかってます。この小説は「よい俳句を紹介する」ことも兼ねているので、仕方ないんですよね。まあ、良い俳句の方が読んでいて苦痛じゃないしね。というわけで、リアルの句会はもっとひどい……あれ、ブーメランがどっかから飛んできましたね。
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小説として読むとちょっとベタな展開ではあるが、よくできた小説仕立ての句会入門書になっている。私は俳句を読むのは好きなものの、句会には参加したことがなかったが、本書を読んで、句会の雰囲気がよくわかり、参加して見たくなった。
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大学生の杏が母と俳句の会に出るようになる。同じ句会のイケメンサラリーマン・昴への恋心を絡めて俳句のノウハウを小説に。
面白い俳句入門書になっています!
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この本も、いつも通り生きていたら出会えなかった。よくある恋愛小説なのに読後感がとにかく暖かい。31文字の世界に身を委ねたくなる。
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≪俳句を学べる,感性を磨く小説≫
感性とは難しい言い方だけど,物事のとらえ方というか,心や体験を17音に表すことの難しさと楽しさを,小説で知れることはすごいことだと思う.
国語の教科書で俳句や川柳,短歌を学んだり,古典の教科書で触れたりすることはあったけれど,もっと自由で,もっと読み手と近づけるのは,小説形式だからなのかな.
ビブオさんの挿絵もキュート.
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母に連れられて、いるか句会に参加することになった大学生の杏。
いるか句会で出会った昴さんに恋心を寄せるようになり
初心者ながらにも俳句作りと恋愛成就にむけて頑張る杏。
いるか句会の個性派メンバーたち。
先生であり、母のアイドルである鮎彦さん。
口達者な老人、梅天。
派手なファッションとメイクのエリカ。
引き笑いの銀行マン、鵙仁。
杏と同じ年のすみれ。
巡っていく季節と少しずつ俳句とはなんぞやと学んでいく杏
やがて、昴との恋の行方。
あとがきにもあるように、この手の小説
ってないかも。
俳句の読み方、季語とか、読んでてわかるのもいいし、
小説に出てくる俳句がいろんな人たちが作った俳句っていうもの
またあるときから登場人物たちが小説を進めてくれたというあとがきも、良い。
なかなかいとをかし。