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ARMS 4 みんなのレビュー
- 皆川 亮二 (著), 七月 鏡一 (原案協力)
- 税込価格:825円(7pt)
- 出版社:小学館
- 発売日:2014/07/15
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紙の本
二人のMVP
2014/07/26 19:02
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投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る
レッドキャップスとの戦いは、ストーリー全体の中でも、個人的に好きなエピソード。
レッドキャップスとは、超能力者部隊X-ARMY(エグザミィ)の実験データから生み出された部隊。
「超」がつくほどの身体の再生能力、視力を持ち、テレパシー能力でお互い連携を行う。
そして、頭には様々な戦場をくぐり抜けた兵士の脳が詰まっている。
これまで、敵は(主に)主人公達だけを狙ってきたが、レッドキャップスは主人公達が住む街全体を巻き込む、「スナーク・ハント」という作戦を展開する。
それは住民を恐怖で縛り上げ、冷静な判断力を失わせ、主人公達を捕まえさせようとする作戦。
そして、目的を達した後は中性子爆弾を用いて、目撃者となった一般住民を根絶やしにする・・・。
その作戦に追い詰められる主人公達
・・・のはずだったが、2人の人物の活躍で「スナーク・ハント作戦」には、早々と齟齬が出始める。
1人は主人公の母親。
「スナーク・ハント作戦」は過去に紛争地帯で使われた事があったが、元傭兵の主人公の母親(美沙ママ)が、その作戦の事を知っていたのだ。
美沙ママの的確な対策で、場面によっては、レッドキャップスの方が振り回されるほどの状況すら作り出した。
また、レッドキャップスの弱点も見抜いたのも彼女。
その弱点とは、彼らの能力そのもの。
自身の体にスゴイ能力がある事を過信し、警戒心や恐怖心が麻痺しているのだ。
美沙ママ、曰く
「守るべき人も大義もなく、普通の人間の生活に適応できず、ただ戦場で人殺しがしたいだけ」
の集団が
「不死身の肉体に身を包んで、弱者をいたぶる事によって勝利を得ようとする」
だけで
「つけいるスキなんかいくらでもある」
との事。
もう1人は、鐙沢村編で主人公達と知り合った刑事、兜光一。
囮役となった新宮隼人(と数名の仲間)が住民に囲まれ、手出しできないまま、捕まりそうになった時、暴徒になりかけた集団に一席ぶつ。
ちなみに、この件(くだり)が最も好きな部分。
「オレの名は兜光一だ。オマワリなんて肩書きじゃない。オレは世界でたった一人の兜光一として行動してんだ。」
と言って、集団の先頭にいた人々に名前を聞き始める。
そして
「てめーらは一人一人がしっかり名前を持って、自分の人生の舵を握ってんだろーが・・・。だったら、一般市民なんて、顔の見えない名前で自分を呼ぶもんじゃねぇ。」
と語る。
兜刑事は、スナーク・ハント作戦の事は知らなかったが、その作戦の本質は的確に掴んでいた。
そして、集団が暴徒になるように仕向けたサクラ役がいる、という事も予想がついていた。
結局、サクラ役は、集団の一番後ろにいた、というオチになる。
「煽る時には先頭で、手を下す時には一番後ろ」という人物は、実社会でもたくさん生息しているだろう。
先頭で大声で熱狂的に叫ぶ人物がいる集団がいたら、何はともあれ、距離を取るのがよさそうだ。
兜刑事は、この後、警察署員、全員を率いて、レッドキャップスに立ち向かう。
個々人の能力や装備の違いで圧倒的に不利な状況。
だが、レッドキャップスが警察を完全になめていたのに対し、警察側は「警察の誇りにかけて、犯罪者(レッドキャップス)を街から追い出す」と士気が高かったため、善戦する。
ラッキーパンチ的な要素はあったにせよ
「警察が組織的に、治安の回復に努め、一定の"成果"を出している」
という事実が、パニックの広がりをある程度、抑制することになった。
兜刑事には、この後、もう一度、名セリフを言うシーンがあるが、それは次巻のおたのしみ。
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