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毒舌ならぬ毒唇というところが妖しく艶めかしい。30年前の見合い相手の言葉「人間の口に関すること、すべて僕の仕事」が著者には眩く羨ましかった。仕事に対する真摯な姿勢に好感を抱き、何の不足も不満もなかったが、申し出は断ってしまう。結果として一生連れ添える夫より年収2万円の一生できる仕事を選択することとなる。責任もないが将来もない雑用からの自立させた瞬間である。すべてを開放する潔い決意が清々しい。
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http://boketen.seesaa.net/article/419097490.html
朝青龍さえ寄り切る剛腕。すっきりと筋を通す人。
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図書館本。内館さん5冊目。
タイトルから気になっていたが相変わらず気持ちいい塩梅の毒だ。とにかく一本筋が通っておりブレがない。それが嫌味のない毒になっているのだろう。
話題としては、ちょっとした昔話から入り、盛岡での大病、大相撲の審査員や監督、大学院での話など、著者の身にまつわる事が主であるが、それぞれにオチや教訓など、短編らしくテンポがいい。
印象的な話は初っ端の孫の話。興味がないことはとにかくつまらない。お互いの興味の度合いがあまりにも剥離していると、こんなバカな話になるわけだ。気をつけねば。