投稿元:
レビューを見る
メモ: 集合行為の問題、軍縮条約、右派とファシズム、左派とIT、それをみんながやったらどうなるのか?、システムの失敗であってシステムそのものの欠陥ではない、システムに取り込まれて消費されるカウンターカルチャー
投稿元:
レビューを見る
カナダの哲学者と作家によるカウンターカルチャーを契機にした消費主義だったりグローバリズムだったりについてまとめた大著。
価値観が相対化して、絶対的なものがない中で、善く生きるとは、というか、ベターを選択していくための数多くの視点からの分析と、抜本的な唯一の解の不在を自覚した物言い。
投稿元:
レビューを見る
~感想文~
クソっ、また、カツマ級にくだらない本に3,000円近くつかってしまった。
相変わらずのパッパラパーなあたし。
こんなことなら、キャラメルフラペチーノでチーズケーキ流し込みながら、ぶくぶく太ってトランプに一票投じるほうがマシだ!
(植民地の消費者には参政権はない。)
前向きに考えよう。一回り前の時代なら楽しめたのだ、きっと。
学校の授業のようで、古典の引用や、サブカル与太話は細かいトコまで面白そうに書いてあり、ソファでぺらぺらと読むにはよい。
原著は2004年の古い本、かつ、10年~と年数に耐えられる内容ではない。20世紀の消費文化とサブカル解説のまとめ、としてもかなり恣意的なので、どうかな..。原タイトル"THE REBEL SELL"。邦題の「神話」は、ボードリヤール汲んでるのだろうけど、いいすぎ。この本を読んでると2010年代のいまは、お金でcoolな階級を買う(the old good daysよかった)時代は、もう過ぎてしまったんだろうね、と思う。
単純な話を「反抗っても、ただの消費で力奪われてる」という切り口にこだわるあまり、捻じ曲げ、ムリクリ感が漂う。抑圧的寛容に取り込まれぬよう(?)、注意深くなりすぎた体裁をとりつつ、これしかできなかったのだろう。陳腐になること、「反逆」のクリシェを恐れ、フレッシュ(ラディカルやらクールというよりも)であろうとするあまり、つまらないところにしか着地できなかった感。(ここでの「反逆」世代50~60代あたりに対する、単なる老人いじりな様相も。)極端な結論に持ち込むために、都合のよい部分をピックし、捻じ曲げ、関連付けさせる。サブカルに親でも殺されたか、恋人を奪われたのか、というほどに。
よって、ダサくて暗い…。
(カバー袖の斜に構えたphotoに、衝撃を受けている場合ではない。)
こんな中年にならないでおこう、と、若者やOiパンク老人へ「本を捨て、町に出よー」を呼びかける本ともいえる。
本書にて、いい恋できなかった青春…のようなことがフェミニズムのせいにされているところがあるのだが、こういう性質だからよい相手にめぐりあえなかったのか、正直モテなかったからリア充だらけぽいカウンターカルチャーに対して恨みを抱いてしまったのだろうか。(マリアさま、どうか世界中に散らばるこじらせ青年をお救いください…。)
2000年代以降のネットカルチャーのベースになっているのは、体制により消費文化にすぐコンバージョンされるばかりでハシにも棒にもかからなかったとここでされている、ヒッピーカルチャーやアナーキズムに因るところが大きい。当たり前になって空気のように感じる自由は、あのだめでぐうたらなカウンターカルチャーによるものが多々あるだろう。ここにある閉塞は、前世紀のものとは種がまた異なる。裏の裏を掻くようなテクニックは耳掻き一杯ぐらい必要かもしれないけれど、ストレートでバカな衝動が失速し、自滅しない程度でいいだろう。
『資本主義が嫌いな人のための…』で堂々と破たんしてるアイデアを開陳していたが、こちらでも気の毒になるほどの半可通節が、あちらこちらでとどろいていた。
そして、ちゃんとお金を払い、2冊も目を通し、私は、また人生を消耗し、消費人生をまっとうしている。
..彼の言い分が好みの人同士で、うなづきあうための本なのだろう。
投稿元:
レビューを見る
少なからずショックを受けることになると同時に、何かが確実にオーバーライトされる。文章はとても読みやすいが、スラスラとは読めない。一々、ひっかかってくる。聞き捨てならない内容だからだ。反逆者のジレンマをズバリといったところ。これは体制の手先ということではない。本当に大切なことはなんなのかを冷静に考える材料を提供してくれる。
投稿元:
レビューを見る
「カウンターカルチャーは世界をマシにしない」事を説いた名著。「カウンターカルチャーの反逆は、おそらくほかのどの運動よりも多くの変人たちを引き寄せるのに、そのくせ、いざやって来たときに対処する準備がろくにできてない」など、嫌になるほど頭を縦に振りたくなるパンチラインが山ほど出てくる。
投稿元:
レビューを見る
「カウンターカルチャーの反逆こそが消費真主義を新たに活気づけたことは、不思議でも何でもないだろう。」
投稿元:
レビューを見る
『反逆の神話ーカウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか』
ジョセフ・ヒース、アンドルー・ポター著、栗原百代訳
タイトルの通り、いかにカウンターカルチャーがクールなものとして消費文化に取り込まれていったか書かれている。
といっても反逆精神でワイワイ騒ぐことが意味がないと言いたいわけでもない。彼は議論の進め方を示していきたいのだと思う。
それはその後の著書『啓蒙思想2.0』を読むとよくわかる。建設的な議論、本当の意味での保守主義を広めていきたいと考えている。
カウンターカルチャー、アナキズムとか革命的な考え方がまるまるよくないと言っているわけではない。新しい考え方や文化がないと進歩は望めない。創造は模倣から生まれるというように、大きな流れは小さな変化の積み重ねだから。
彼が一番危険視しているのは、カウンターの考え方について、期待を寄せすぎたり、ユートピアを求めること。
リベラルな人たちが求める理想的な社会も、ドナルド・トランプを選択するような人たちも今をガラリと変えればどうにかなるという幻想に取り憑かれているともいえる。
冷静な議論で達観した視点だから、タイトルよりは刺激はないかもしれない。カウンターでありたい人にとってはがガッカリさせられるかもしれない。けれど、こういう議論の仕方こそ実践的(プラグマティック)なんだと思う。
#反逆の神話
#ジョセフヒース
#ジョセフ・ヒース
#JesephHeath
#アンドルーポター
#アンドルー・ポター
#AndrewPotter
#NTT出版
#人文書
#カウンターカルチャー
#栗原百代
#書評というか感想
#書評
#プラグマティズム
投稿元:
レビューを見る
最初の方読んでもうひとつな感じ。まあ同じようなものを読んだり聞いたりして生きてるよな。後半はおもしろい。
まあほんとうにそういうオルタナな人々がまわりにけっこういる気がする。
投稿元:
レビューを見る
SDGsやエシカル消費などについて、早い段階から触れていた。長いので、興味をもった項目だけ読んでもいいと思う。
マーケティングの本かと思ったので、思想的な内容で個人的にはあまりマッチしなかった。
読むにはある程度の知識が必要と感じた。