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Suezan Studioの小柳カヲル氏によるドイツ実験ロックとノイエ・ドイッチェ・ヴェレのディスクガイド。ジャーマンロックは自分のルーツの一つだが、さすがに本書に紹介された1割くらいしか聴いていない。しかし逆にじぶんは「クラウトロック」というジャンルが好きなのではなく、結果的にそのジャンルを形成した音楽家たちのスタイルや作品に惹かれているのだとも思う。かなり網羅されているのでこのカテゴリを知りたい向きの概観には必須である。でもAnnette HumpeやTrioなどが載っていないのはメジャーすぎるからかなあ、あとAAMOKレーベルとかよく分からない60年代のサイケものなども情報が少なすぎるので読んでみたいのだが、どっちも応用編といえるか。別の機会を待ちたい。
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ジャーマンロック集成以来の新しい情報も踏まえたクラウトロック本を待っていた人達には嬉しい本です。ジャーマンロック集成とこの本では方針の違いもありますし、両方持っていても良いと思います。ざっくり言うならプログレは集成、ジャーマンニューウェーブならこちらでしょうか。ただ個人的な要望としてはクラーンの紹介にももう少し割いて欲しかったです。集成のほうでもあっさりとした扱われ方だったので今回ぐらいは欲しかった…コニープランクの事も書くなら1stより3rdを取り上げてくれればなんか思ってたりして。
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コズミックジョーカーズ、そんな成り立ち&勢いよく消えてしまったんですね、といったレーベル情報、初回盤の特殊ケースなど、レコネタ好きにもありがたい情報満載ですね。なんつっても著者の来歴が理系リーマン→浮浪の末音楽関係、といったところもクラウト・ロックぽいんです。自由な行動は、若くなくてもできる、ということをカンがやってくれてますし。本国では有名なton steine scherbenのディスクが紹介されるのが意外と珍しい!