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普段はエンターテイメント作品を好んで読んでいるので、献本に当選していなければ手に取ることも、作者を知ることもなかったであろう作品。
社長のスピーチ原稿を取り戻すために船に乗り込み密航してついた先がソマリアだった!
ソマリアってどこだろう(・・?
ソマリアってどんな国なんだろう(・・?
と読者に思わせたら作者の勝ちって感じかもしれない。
単なる冒険小説かと思って読み始めたが、政治的な駆け引きが描かれていたりしてがあったりとドキュメンタリーではないがこういう地域も世界にはたくさんあるのだなあと気付かされる作品。
もちろん全てが真実ではないのは承知だが、いかに自分が世の中のことを知らずにいきているのだなあと痛感。いわゆる平和ボケというものなのだろうなあ。
世間にうとい人には難しい作品ではあるが、世間を広く知って見ようと思わせる作品でもありました。
発展途上国で貧しい生活にも関わらず最新の兵器が買えてしまうのには怖いなと思いました。
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世界を見る目が変わる。
その国の名前は知っている。なにか恐ろしいことが毎日のように起こっているところで、私たちの国の常識なんて通じないらしい、と。
けれど、その恐ろしい国に生きるのも、また人間であり、私たち同じように生きているのだ。ただ、私たちが「頼りにして、信じている」国の真実を知っていたのだ、私たちと違って。
ちょっとありえないような設定で、ありえないような「幸運と不運」を繰り返しながら必死で生き延びる日本人エンジニアと、彼を助けつつ、とある計画を実行するソマリアの海賊たち。
何を正義と言うのか。何を悪だと言うのか。読み終わってもまだ答えは出ていない。
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まず、書名に惹かれました。
ソマリアの海賊といえば、日本商船にとっても非常に大きな脅威となっている。 ソマリアの海賊を主題にした冒険ものであれば、当然商船、海賊、そして海軍の手に汗を握る攻防戦が繰り広げられると.
いきなり梯子を外された。
主人公として登場したのは、自動車会社に勤める若い普通のサラリーマン。しかも、なぜか彼は密航者として海に落とされてしまい...そして、ソマリアに入国することになる。
そこからの展開が面白い。
ソマリアで出会う人たちの活き活きとした描写、そしてソマリアの混乱ぶりに引き込まれていくが、何度ソマリアを脱出しようと試みても、元の場所にもどってきてしまうような展開にだんだん混乱してくる。
そのうえに、独裁者、大富豪、武器商人と謎の女などの、個性的、かつ、いかにもソマリアには登場しそうな役者が顔をだし、物語の中で暗躍する。
しかも、場面の展開が唐突で、場面転換の説明が少ない。
そのため、主人公より読み手の方が作者に翻弄されてしまうが、その混乱振りが、いかにもソマリア。
そして、最後には様々にちりばめられたエピソードがきちんと収束する。
海賊もの、海洋冒険ものを期待して読み始めたのだが、期待は裏切られた。しかし、混乱ぶりがいかにもソマリア。
やはり、本書の題名は「ソマリアの海賊」でよいのだと思う。面白かった。
WEBサイト 「本が好き」の献本でいただき、読ませていただきました。
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間違ってソマリアに行っちゃったカーエンジニアの冒険&成長物語。とにかくスケールがでかいです。ソマリアという国に関する認識も改めさせられました。つくづく、日本に生まれて良かったです(笑
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これでロマンスがからめばハーレクイン。それぐらいあり得ない設定、ハリウッド的トンデモ冒険活劇でテンポよくて笑えた。ちゃんと世界をまたにかけるルパン的泥棒とかスパイとか出て来てさぁ大変。かなりステレオ的なソマリ人が出てくるが、たしかにそういうソマリ人も結構居るなぁ、、と思いながら楽しく読んだ。
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読み物としては面白い。
小説でなければ主人公は何度か命を落としているだろう。
ダークサイド編というか破滅編が書かれたら読んでみたい気がする。
払ってもいい金額:1,200円
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74これはもっと早く読むべきだった。間抜けなエンジニアが無政府の国で奮闘する大事なキーパーソンになるなんて。バックグラウンドにも嘘がないように見えるし大作です。