投稿元:
レビューを見る
和菓子屋「一斗餡」の二代目は色白の細面なので上白糖。三代目は色黒でいかつい顔の黒砂糖。
その黒砂糖に似た中学生の「風味」が、部活に家業の手伝いに奮闘します。
全てがうまく収まり、物語としてもさんじゅうまる。
そこまで見越しての書名であれば、内容は☆2つでしたが、書名としてはさんじゅうまる。
投稿元:
レビューを見る
風味さんじゅうまる、食べた~い!
この年代に向けて書いているの作品が多いですよね。そろそろもう少し踏み込んだ作品を書いてもらって一皮向けたまはらさんを読んでみたい。
軽くあっさり読了出来てしまうから。
投稿元:
レビューを見る
老舗の和菓子屋の娘、風味が主人公。
おばあちゃんの入院、兄は製菓の専門学校へ進学したはずなのに出戻り、父は菓子のコンテストに出品するための新商品の開発に乗り出すが、さてその結末は…。
いろんなテーマを詰め込みすぎて全体的に大味になってしまっているような気がしたけれど、兄や友人に引け目を感じながらも、素直にひたむきに日々の生活に向き合う風味の姿勢が清々しかった。(ちょっといい子すぎるかな?でも感情を爆発させるシーンもあるし、ちょっとおめかししてコンテストの売り子に立つときの初々しさなど、とても可愛らしかった。)
印象的だったのは、看護婦の娘さんと和菓子を買いに来たおじいさんのお話。安易に答えを出さず、深くしみじみとしたセリフが渋かった。
投稿元:
レビューを見る
まはら三桃さんの作品はいつも学生の揺れる気持ちの描写が巧みだと思う。風味さんじゅうまるでは、部活で上手くいかなかった上、兄との差に悩む風味の思いに、こんなふうに学生の頃感じたことあったなと思いながら読んでいた。
投稿元:
レビューを見る
老舗和菓子屋の兄と妹。年頃相応の悩める妹から見た兄と家族の日々。
和菓子の商品開発の面白さと文化祭にからむ青春物語に老舗、職人への眼差しと炭鉱夫の歴史が絡む。読み応えがありつつ、エンタメ的にも面白い。
この作家は結構好みかもしれん。
投稿元:
レビューを見る
バタバタコメディかと思いきや、
思春期の抱える悩みやら、炭鉱の話やら、
ちょっと立ち止まって考える部分もあり。