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フリーペーパーを作るサークルに所属しているメンバー、その友人や周りの人たちなどの連作短編。
一篇のなかに二人の語り手がいて
同じ場面が別の視点で繰り返されたり、
語りだしの言葉が同じだったりと、構成が凝っていました。
加藤さんの描く世界は、やはりどことなく切ない。
切ないだけで終わらず、
冷静に真理をついている気がします。
特に『向こう側で彼女は笑う』が女性としては
かなり共感できた。
いくら仲が良くても、友人と自分を比べてしまうこともあるし
言えないこともたくさんある。
なんだかやるせないけど女子の人間関係ってそういうところがあるのも現実。
最初の『友達のふり』と最後の『波の中で』は
愛と那美香という同じ人物が語り手なんだけど、
いい意味でも悪い意味でも、大人になったなーと感じた。
月日の長い間を感じる構成になっていました。
他の短編でも、その後がちらちらとわかったり
物切れじゃなく、続いてる感じがよかった。
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2014.11.28読了
男と女。好きと嫌い。
簡単なことなのに、複雑に交錯するもの。
加藤千恵さんの作品は読みやすいです。
後味もスッキリ
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大学のサークルで片思いする男女など、恋をしながら10代から30代の大人になっていく過程を描いた連作短編集。
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軽い感じで一気に読んだ
鼻の奥がツンとするような展開もあってせつない
交錯する想い、うまくいかないことだらけ
こういうことは、割とある
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学生時代の甘い・切ない・ちょっと背伸びした恋模様。
自分の気持ちも分かんないのに、身近にいる人たちの心の動きなんて 見当もつきやしない・・・・
そんな懐かしい、甘酸っぱい心のストーリがふんだんに載っています。
(私は恋しているけど、何気なく気になる彼の気持ちは・・・?)そばにいる登場人物の対比が面白かった。
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連作6編。1章が2人の視点で構成されています。同じような場面が違う人からみると…といった形でも楽しめます。
加藤さんで期待していたのですが、今作はあまり合わずでした。なんだかどれも消化不良に感じてしまいました。
1章の木崎愛l今川那美香が最後の6章でも語り手となっています。それぞれの章の人物が少しずつ他の章でも出てくるのでつながりも楽しいと思います。
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当然のことではあるが。
いろんな人がいて、いろんなことを考えて、時にはソレを隠したり、作ったりしながら、毎日必死で生きているのだなということを思い知らされる。連作短編はあらゆる角度からモノゴトがみえて好きだ。
悲しいけれど、ヒトは常に自分にないものをココロのどこかで求めてしまう。相手の良いところを認め、自分に自信を持つというのは実はとても難しい。
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いろんな視点から見たひとつの日常、少しずつ絡み合っていて面白かったです。みんな何かを思い、考え、何かを抱えながら生きてるという当たり前のことを改めて思い出させてくれました。
大学生の背伸びした恋は昔を思い出して心の奥がキュッとなった。最後には月日が流れて大人になっていて、結局その時はいっぱいいっぱいでも時は流れるし、その時の思いはいつまでも続かない。その時キラキラしていた人やものが数年先もキラキラしているとは限らない。キラキラし続けるにはたゆまぬ努力が必要、などいろいろ考えさせられました。
こぼれ落ちて季節はってタイトルもとてもしっくりくる。人生ままならないことは多い。それでも自分を信じて前向きにやってくしかないのかな。今の自分にはとても突き刺さります。ある意味いいタイミングで読めたのかもしれない。
話が収拾つかなくなるのはわかるけど、さつきや陽輔、真貴あたりの視点も見てみたかったなぁw
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かとちえさんの短編集。
みずみずしいというか、リアル。
・友だちのふり
新ちゃん。主人公の愛ちゃんの気持ちはめちゃ分かるなぁ。
幾度ともなく体験したことがあるので、共感できたしシンクロした。愛と那美香が対になってるお話だったけど、私だったから断然愛側になると思う。
男の人の方が特に、わーっと燃え上がって、さーっと冷めていくんだよね。。でも、ふたりでわーっと燃え上がってるときのことって、何ものにも代えがたいし、「あー生まれてきてよかったなぁ」って思える素敵な瞬間だったりするから、その後、このお話の将来起こるかもしれない、さくっと捨てられる、ことになったとしても、その想い出って消えないんだよね。
・逆さのハーミット
彼女持ちの男の人にハマっちゃう気持ち、わかるなぁ。。。典型的なやつだー。と思いながら読みました。
へんに魅力的になっちゃうんだよね。
・向こう側で彼女は笑う
これは、対になってる話の関連性が見えなかった。。
だけど、かなみの彼氏の大地が、転職ばかり繰り返して落ち着かない。いつも同じような愚痴を言う。会社側に問題があるんじゃなく、自分に問題があるのではないか、っていうのはすごく理解できたなぁ。。
それでも、それだけだと、別れづらいよね。他は別に悪いとこ見当たらないのだから。。
・この人かもしれない
旦那さんが女の子を妊娠させた。しかも、結婚するかもと言っている。。つらい話。こんなの現実にあるのかな?でも元々、ダメになりそうだった気もする。
そして、対になってるマスターの方は逆に、旦那さん持ちのひとと付き合っているという話。
マスターが付き合ってる女性の描き方がうまいなって思った。決して店にはこない、っていうところとか。そういう方が気になるよね。
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それぞれの思いを抱えて、
見えない相手の気持ちを想像して
想像したって正解はないのに
想って想って。
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面白かったです。ひとつのお話を2人の視点から描く連作短編集でした。恋愛って、人生って、ままならないなぁ。生きていく限り、変わらないことって無いよね、と思いました。那美香さんが幸せになって嬉しかったです。怖がらずにわたしも生きていこうと思いました。明日からの日々がまた楽しみになりました。わたしもがんばろ。
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1つのタイトルに対して2人の登場人物の目線で物語が進む。少しずつ話が繋がっていく短編集。コンプレックスも回りから見たら憧れだったり、視線が変われば見える世界は変わる。それならば自分を肯定できたら楽しく生きれるんじゃないかと思った本。
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連作短編6編
恋愛のそれぞれのあり方を切り取って,鏡の裏表のように異なった二人の立ち位置から描く.短編ながら,人生の深みを感じる作品群だった.みんな迷っているんだなあ,と実感.
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短編で、視点が変わっていって、それぞれの主人公がどっかで繋がってる・・・ってのは好きやし、面白いけど・・・それからどうなったん!!!!?笑
10歳年下を孕ませた旦那とは結局離婚できたんか?転職繰り返してる年下の彼氏とは結婚したんか?・・・って気になるーーーw
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佳奈美と梓の話が、何とも言えない読後感。
年齢も相まってなかなかしんどい。
同時進行で読んだ「消えていく日に」より
こっちの方が好み。