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本屋で表紙に一目ぼれし、図書館で借りた。
短編集4話、どのお話もほんわかしていて
公園に行きたくなった。
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公園は、ひっそりとたくさんの人たちの物語を記録している。
中学三年生のクリスマス。瑞希は外国に引っ越す恋人に別れを告げられた。けれど、二人は航空記念公園にある「天馬」の前で一つの約束をする。あれから10年、届いた同窓会の招待状に、瑞希は彼との再会を期待せずにはいられなかった。そして、彼があの日の約束を覚えていることを。(「雪には雪のなりたい白さがある」)
春の嵐、夏の日差し、秋の落ち葉を踏む音、冬の寒さ。公園の中で空を見上げれば、あの日々を思い出す──。
公園を舞台に紡がれる四つの物語。
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公園にまつわる短編集。
読みやすくていいなと思ったらラノベ出身の作家さんのようです。行ったことのある公園はありませんでしたが、公園にまつわるそれぞれの物語は切なくもありハッとさせられます。
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たとえ誰もが通うようなありきたりな公園でも、人によってはそこに独自の想いやドラマがあるのかもしれない。当たり前な風景も、いつかは遠い思い出になるかもしれない。今までは気づけなかったことも、小さなきっかけで気づけるかもしれない。ひとつひとつの表現が綺麗かつわかりやすく、読みやすかった。でもそのわかりやすさが物語の重みを軽くさせていたのかもしれない。
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作られた話という印象が強い小説然とした作品。人によってそれをどう捉えるかは逆に向きそうだけど、私は好意的に読んだ。作り物めいていても、心に触れる部分がそれぞれの話にあったから。著者の他の作品も読んでみようと思う。
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内容よりタイトルがよすぎて、読んでイマイチ感が否めない。ラノベをちょっと一般の文芸よりにした感じで、読み心地いいけどちょっと理屈っぽくて、なんだかなーな最終感想。
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港の見える丘公園、あけぼの子どもの森公園、石神井公園、航空記念公園。
性別も世代も超えて、公園でしか出会えない人、公園でしか起きない奇跡を描くあたたかで切ない、4つの物語。
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言葉の呪縛を受け容れて前を向く4つの物語。タイトルからしても、言葉がひたすら優しい。ムーミン、お菓子、渡り鳥、植物など頬が緩む不思議な比喩に彩られていて宝石箱を見つけた気分。4人が辿り着く決心の言葉は愛しくて憶えて暗記したくなる。素敵なフレーズを探すためにまた公園にお邪魔させてもらいたい。
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最近文庫版の表紙を見て、読んでみたいと手にした本。
そんなに激しい事件が起きるわけではないけれど、溶けた雪がじわりと地面に染み込むように心に残る。実際に存在する4つの公園を舞台にしたオムニバス。
ふと出会い、関わって、そうして別れていったひととの想い出と、想い出が映し出され終わった後に来る本当のさよならを描いている。
誰かとさよならをするということは意外とずっと心に残っているし、相手は深く心にいる。その時が地獄のようでも、もうこの関係はここまでとそう思えたら、ぱらりとその風景は剥がれ落ちて過去になるのだけれど…。
この本に収められているお話のさよならは、本当の終わりと、大好きと、そのあと歩き出す一歩が、大切に描かれていて、閉じると好きな人に、ねえ、と声をかけたくなった。
まだ寒くて、雪の心配をしなくちゃいけないうちに読み切ってしまいたかったので、お節句をすぎる前に読み終えられて、すごくよかった。
いま愛している人は、いつかいなくなるのだろうか。そうなる前に、ねえ、とやっぱり声をかけに行こう。その人の好きな公園を、どこなのか教えてもらうのだ。
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描写が綺麗で自然で然り気無い魅力に満ちていた。すっぽりと入り込んでうっとりした。大学デビューが上手くいかなかった女子大生とおじいさん、五年ぶりに会う離婚した夫婦、歌えなくなった歌手と自称秋の妖精と鳥好きの男子高校生、中学生の頃に別れた彼との約束に縋る二十六歳、の四本立て。特に第二話の赤ちゃんだった子供を引き取った夫と靴のデザイナーだった妻の再会の「体温計は嘘をつかない」が、どちらが悪いとも言えない感じが印象的で胸の奥までスッと届くようだった。それぞれの話での各公園の様子もナチュラルな瑞々しさで良かった。
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げみさんのイラストに惹かれて読みました。
お互い関係のない四篇の、公園にまつわる短編集で、読みやすいけれど話によってちょっと中途半端。
個人的には、第一話「雨上がりに傘を差すように」と第三話「メタセコイアを探してください」が好きかな。
特に第三話は綺麗にまとまっていて良かった。
表題作の第四話は、なんとなくファンタジーに傾いている、というか、あまりにもリアリティがないのが、なんで表題作?というくらい他の三話と毛色が違った気がします。
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恋愛小説が読みたいなぁと調べて借りた一冊。
読みやすかったけど、恋愛小説ではなかったなぁ。
元気が出るようなお話だった。
最初の港の見える丘公園のお話が一番好きだった。
***
港の見える丘公園・あけぼの子どもの森公園・石神井公園・航空記念公園、そこでしか起こりえない、四つのちいさな奇跡。公園には、あちこちにたくさんの人たちの思い出が隠れている。
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自分がしたいことや、なりたいものが分からない時、
誰もが少しだけ優しくなれる公園に立ち寄ってみる。
たくさんの雪に埋もれてしまい、
誰にも注目されずに消えてしまう白い雪。
「目立つことはなくても際立つことはなくても、
[...] 雪には雪のなりたい白さがある」(246 ページ)
自分は何者か。
それを手探りで探す人たちの物語り。
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「雨上がりに傘を差すように」
雨の日にしか会えない老人。
彼は彼女を妻と間違えて認識していた訳ではない、ただ同じ場所で似た顔の者が居たら懐かしく感じるただろうな。
「体温計は嘘をつかない」
とある夏の日の後悔の懺悔。
互いに思う事を心の中にしまい込んでいたうえ、昔ながらの考えが何処かにあったからこそ起こってしまった事故なのだろうな。
「メタセコイアを探してください」
貴方に伝えたい本当の想い。
何故こんなに色々とファンですら知らぬ様なプライベートな情報を知っているのかと思いきや、種明かしを聞くと簡単な話だったな。
「雪には雪のなりたい白さがある」
忘れていた約束の中の一言。
想い出補正というのは確かにあるかもしれないが大切な事だからこそ、ずっと胸の内にあり忘れる事も出来ないままなんだろうな。
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短篇4作品
どれも心に響いた。
忘れている事、忘れたい事
人生には色々ある
そのことをあらためて、この作者は教えてくれる