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この本との出会いは今はなき、池袋のリブロで平積みされていた1つでした。
(置かれていたのはビジネス書のコーナーじゃなくて、心理学のコーナーだったかな)
「おや?」と思いパラパラとめくってみて、その内容に「ハッ!?」っとしたのを覚えている。
簡単に言うと
人が考えるときの癖みたいなもののよくある説明は、本当はこういうことだからね。っていう内容。
人は勘違いがあるから成り立っているって感じた。
定期的に見て内容を忘れないようにしたい一冊だ。
※こういう偶然の出会いが多いリブロの本の配置が好きだったなぁ。
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毎月読んでいる雑誌、クーリエジャポンで紹介されていまして気になって購入。
人間って思っていた以上に賢くないんだなっていうことがわかって
楽になるのと同時に
こんなもんだったんだな…と思いました(笑)。
48の事象について、心理学実験に基づいた考察が書かれています。
一見堅苦しそうに見えますが、読みやすいです。
何度でも読み返したいなと思っています。
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この本は私たちが常識や正しいと思っている事にはじつは裏があって、そちらの方が真実ですよとそっと教えてくれる。たとえば、「議論するとき、人は事実を重視する」と思っているかもしれませんが、ホントは「どんな議論でも、腹が立ってくると相手の立場をねじ曲げたくなる」んではありませんか。そうでしょ、そういう行動をしていませんか?
また、「人生というゲームに負けるのは、負けて当然のことをしているからだ」と思っていませんか。でも、ホントの事を申し上げれば「幸運に恵まれるのは、その人にその資格があるかどうかにはたいてい関係がない。また、悪人が罰も受けずのうのうと生きている例も多い」と著者はいう。
どんなことがあっても最後には悪人が負けて正義が勝つのだというありもしないことを多くの人は信じている。この結果、会社が倒産したりして社会的な事情でホームレスになっても「自業自得」だと本人の責任だと思い込む。また、いじめられている人がいたら、いじめている加害者だけでなく、いじめらている被害者に対してもいじめられる理由があると厳しい目で見る。
今まで思い込んできた48もの常識がホントはこうですよと教えてくれる本です。
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実に有用で危険な本である。認知バイアス、論理的誤謬の例を網羅し、この中から適当に当てはめればどんな主張も「それは○○バイアスだね」と否定できる。今後、「知識人」を自称する人々の格好の武器になるだろう。餌食にならないよう、自衛すべし。
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著者は大学で心理学を専攻していたジャーナリスト。認知バイアスのたとえや説明がかなり的確で,入門者にはカタい教科書よりこっちの方が断然いいかも。ただ,専門用語の訳がちょいちょい違うので,自学で読むだけならいいけど,ほかの教科書や論文も読む人(心理学専攻の学生とか)がこの違いによる誤解というか混乱を生じそうなのはちょっと心配(というか厄介)かも。
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なんとなく頭ではわかっていても、認めることはしづらい事実が文書化されていました。
これを受け入れ生活していけば少しかわるれるかも。
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認知心理学をわかりやすく解説してて楽しめる。自分の見えているものは、存在する全てではない事を再認識させられる。ホタテの目が、ホタテ自身が処理できる数を大幅に超えているのを思い出した。
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いろいろなバイアス、ヒューリスティックを簡潔にまとめてあります。自分でも読んで人にも勧めています。
但し、この本は、参考にするというより、注意する内容としての扱いが良いと思います。
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普段から思っている「自分も含めて、人って、本当にあてにならないなー」の理由が書かれていた本です。
気が楽になります。もっともらしいことを言ったり書いたりしていても、大抵の人は、この本に書いてあるような様々なバイアスを自覚しないで話をしたり文章を書いてるんだろうなぁ、って思えるので。
逆に自分はきをつけよう、と構えられるのですが、はたしてどこまで抵抗出来ることやら。
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学術的裏付けがやや弱い気もしたが、傍観者効果や好みの理由づけなど、漠然と思っていたことが実証されていると知れるのは面白かった。
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人間は思っている以上に騙されやすい生き物だということが、これでもか!と、事例とともに突きつけられる。48の認知のバイアスや、論理的誤謬、等、実に様々な思考のトラップがあるものだ。
人は、見たいものしか見ていないし、聞きたい音しか聞いていない。これは40番目の「注意」という項目で明らかにされる。こんなことを知ったら、車の運転なんてしようとは思わなくなる(私はそう思った)。不注意と言われかねないことを、一般的に私たちは行っているのだ。
23番めの「集団思考」では、
✕:複数の人が集まって話をしたほうが、問題は解決しやすくなる
○:同意したい、対決を避けたいという欲求のために、話はなかなか進まない
なのだそうだ。ただ、意見が分かれても仲が壊れないような友人同士の集団はより良い結果に達しやすいということもわかっている。あえて、部外者を入れたり、反対意見を言ってみたりする役回りを演じる等すれば、集団思考のトラップにははまらずにすむかもしれない。
こんな話があと46個もある。
毎日、トイレで1節ずつ読み進めて48日後には、1節目を忘れているので、また読み返す。読むたびに賢くなった気分になれるので、こんな読み方を提案する。
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人間の直感は事実とかけ離れていることが様々な例から明らかにされていて面白い.
ただ,この手の話が好きな人にとってはすでに知っている内容も多いかもしれない.
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さまざまな認知バイアス、論理的誤謬、ヒューリスティック…人間は気づかぬうちに脳にダマされている!?奇妙な心のカラクリを解き明かす48の鋭い考察!(e-honより)
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人は自身にとって都合の良いものしか見ないことは知っていたが、それが不治の病のようであることを念押しされた。
さらに、ひとの性格など存在しないのではないか。性格とは人を都合よく見るためのショートカットに過ぎないとも言える。最後の最後に何が残るのかが気になるが。
とにかく人(自分)が驚くほど、賢くないことがよくわかる。そして賢くないことすら価値化しようとする。
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最後通牒ゲームで、先にビジネス関係の写真を見せられると、相手への分配が減る。
カジノはプライミングの殿堂。無意識に賭けに動機づける仕掛けがたくさんある。
人はランダムな結果にも何か原因を見出す。
先延ばしが起きるのは、ナマケモノだからではなく、衝動に対する抵抗力が弱いから。先延ばしは、義務より欲求を優先するから。何が将来の欲求になるか考えておいて、その対策を最初から決めておく。
双曲割引=待ち時間が長いと、合理的な選択が増える。
正常化バイアス=危機でも異常に冷静になり、何も危険がないふりをする。正常だと思い込む。
利用可能性ヒューリスティック=一つの事例で決めつけやすい、一度も見聞きしたことがなければ信じない。
傍観者効果=まわりで見ている人が多いほど、助けに行かない。
ダニング=クルーガー効果=たいていの人はうぬぼれている。
アポフェニア=偶然なのに意味があると考えやすい。
よくわからないことは、奇妙な説明を受け入れてしまいやすい。
公共財供給ゲーム=みんなでツボにお金を入れる。それを倍にして全員に配る。だんだん入れない者が増えてくる。しかし、入れない人を罰する仕組みにするとごまかす人はいなくなる。正直者にご褒美を与える方法は破綻する。
非営利の公共財を維持するには、どんなものであっても規制が必要。他人がごまかすと自分もごまかし始める。
集団思考=同意したい、対決を避けたい、という思いから、議論があらぬ方に向かってしまう。
超正常刺激=物理的に不可能な細居ウエストと大きなヒップは魅力的に見える。生物学的にはおかしな現象。
ダンバー数=150~230人の間。人が処理できる集団の数。管理できる限界。
自己奉仕バイアス=自分の失敗は言い訳し、成功は大きく見積もりがち。
スポットライト効果=人はこっちのことなど見ていない。
同調は生存本能。ちょっとした権威や圧力で同調させられる。
社会的手抜き=集団の一員になると手を抜く。
セルフハンディキャッピング=自尊心を守るために、失敗の条件を用意してしまう。言い訳を作る。
人の人格はひとつではない。複数あって、幸福はそのすべてを満足させられるか、で決まる。
一貫性バイアス=自分の考え方は、昔からこうだった、と思い込みやすい。正直者だと信じるように仕向けられると、正直者としてふるまうようになる。
代表性ヒューリスティック=ステレオタイプで物事を判断しやすい。そのほうが上方処理が速いから。