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少し前に発刊された『ゴロウジロ!』とは違う読み味だけど、本来ののぞサン節が利いていて安定のクオリティ(笑) あ。でも『らしさ』の中に、影のある男というか『ワケアリ』な男性を描くのがお好きなんだな…と再認識したかな。ゴロウさんもだけど、世間一般からするとダメな部類の男の登場率が高いのも、のぞサン節(笑)
今作は外国が舞台ということで、もともと現実感の薄い作風が磨きをかけてファンタジックに感じられた。絵柄には合ってるけど、ご本人もあとがきに書かれたようにアヤはどーみても日本人ですがね(笑)
記憶を失ったせいで?地に足がついてないリネアと、苦労性で世話焼きなコック・アヤの同居物語。拾い物から関係が始まるのはBL界では常識だけど(ホントか?)、ゆっくりお互いが歩み寄る姿が丁寧に、相手の存在が日常に溶け込む幸せが噛み締めるように描かれている。のぞサンのこういう描写がとても好きだなぁ(〃´ω`〃)
でもその裏に黒い影が色濃くついて回って、読み手の不安を煽る。リネアはいつ記憶を取り戻していたのかな…。アヤがスゴく繊細で優しく温かい人間なので、出来れば陽のあたる道を歩いて欲しい。もうリネアは大丈夫なのかな?
アヤを襲った元同士を、助けに入ったリネアがどうしたのか…。その後の二人が『めでたし』で結ばれているけど、巳年の私は執念深いのでちゃんと描かれてないから安心出来ないのですよ(泣) 始末しちゃったのかな?撃退しただけならまだ安心出来ないよね( ・ω・)
ちっちゃい事は気にしない方が幸せなのかもしれないけど、どーしても腑に落ちないので★は3つ。でもアヤとリネアは、妹夫婦と町の人達に見守られて幸せに暮らしてると信じたい。
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購入して読了。
久々にこのジャンルの本を読みましたが、BLカテゴリにあることで読者が限定されるのが惜しく感じる雰囲気がありました。
簡単には作れないし失くせない人とのつながり。癒しと許しの難しさ。
危うい瘡蓋を抱えたままだけど温かい着地点を得た二人の行く先に祈る思いが湧く作品でした。
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映画のような作品で、BLが嫌いな人でも絶対引き込まれると思う。作者のあとがきであったけど、許す事はできないだろうけど、ずっと一緒にいるだろう。なんだかとても切ないけど、どうか周りの人の温かさと時間が、少しでも苦しい気持ちを和らげてくれることを願う。
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怪し過ぎる男を2人も拾う男の話。街の人の前の男との反応の違いがなんかリアル。みんな綺麗で明るい子ならいいんかい……まぁ元カレ陰気くさくて如何にも訳ありって感じだけどその元カレとの話がとてもいい。お互いにとって運命だったのにと切なくなる。映画をみているような気分になる話だった。