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一人で成果を出す事は難しい。そしてこれからは、もっと難しくなっていくだろう。
その反面、他人と協力して成果を上げていく割合が増えていくことにって来ている。
その為、他人に対して自分の要求を伝え、意図した成果を出して貰うように行動をしてもらうよう、相手に自分の意図や情報が「伝わる」事がますます重要になってくる。
そのために、「何」を言うかよりも、「誰」がいうか。つまり「話す人の人間性」を「情」。
そして、「どのように」伝えるか、つまり「相手に分かりやすい伝え方」を「理」と定義して両方のコミュニケーション力を意識する事が大きな成果を出す人に必須だと説いている。
リーダーは役割であり、地位ではない。
リーダー湿布を発揮する場合、リーダーと言う役割を「演じる」事が必要と言う主張は、リーダーとなる人は先天的な能力があるわけではなく、スキルであるというのは非常に力となった。
今後仕事でもプライベートでも意識してリーダーを演じる事が出来る様に行動したいと思った。
気に入ったフレーズ
リーダーシップとは人に影響を与える事であり、そこで重要な事は「to do good」より「to be good」
口に出す前に「自分は何を伝えたいのか?」「相手は何を知りたがっているのか」を自分自身に問いかける。
本質おいて一致、行動において自由、全てにおいて信頼
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話し方をはじめとするコミュニケーションの本です。
コミュニケーションは、相手に「伝える」のではなく「伝わる」ことが大切であると結論づけ、自信の経験に基づいて、いかに「伝わる」コミュニケーションを行うかが主題になっています。
タイトルにある「情」と「理」については、
「情」・・・話す人の人間性
「理」・・・相手にわかりやすい伝え方
としています。
「情」については、相手に「伝わる」内容は、伝え手・話し手の「人となり」が影響することを主張しています。
そのため、伝える内容よりも、話し手の姿勢・謙虚さ・相手への気配り等々を相手に示すことが大切だとしています。
また「理」については、自分から一方的に話すだけは、独りよがりの内容になって、伝わるものも伝わらなくなります。
そこで、相手にメールでも電話でも口頭でも、相手に伝わりやすい伝え方が必要だとしています。
筆者がいう「情」と「理」、どちらも共通していえることは、相手を意識してコミュニケーションをとる、ということ。
そもそもコミュニケーションは、相手がいることが前提なのだから、相手を想って話す・伝えることが必要なのです。
「情」にせよ「理」にせよ、どちらが重要というわけでもなく、どちらも重要なのでしょう。
本書を読んで夏目漱石の草枕の「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ」の一節を思い起こしました。
「情」と「理」をうまくバランスをとってコミュニケーションをとることが「とかく人の世は住みにくい」にならなくするコツなのかもしれません。
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経験も立場も年収も年も学歴も自分とかけ離れている人だけど、心がけていることや発想や核心はこんなことなんだな、こんなすごい人でもこういう意識でいて日々の積み重ねなんだな、という親近感みたいな感覚が新発見。わかりやすいよう簡単に書いてくれているんだろうけど。
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2015年の24冊目です。
著者の岩田松雄さんは、スターバックスコーヒージャパンの元CEO、ザ・ボディーショップの元社長さんです。
経歴からは、スマートはコミュニケーションスタイルについて語られているのかなと想像してしまいました。
しかし以外にも、いいリーダー、いいコミュニケーションには「情」と「理」の二つが必要だと説かれています。
「情」とは、話す人の人間性。
「理」とは、相手にわかりやすい伝え方です。
この2つを兼ね備えて初めてリーダーとしての仕事がきちんとでき、いいコミュニケーションがとれ、
人間関係と仕事が上手くいくと書いています。
先ずは、「to do good」ではなく「to be good」になれ!
It is much more important how to be good rather than how to do good.
経済学者ケインズの言葉を基にしたものです。
”いかになすか”より、”いかにあるか”ということのほうが大事であると。
「理」だけでも「情」だけでも上手くいかない。
これらをバランス良く保って事をなすには、「徳」を身に着けていかなくてはだめという主旨だと読み取りました。
陽明学者の安岡正篤氏は、才より徳が勝る人を「君子」、徳より才が勝る人を「小人」として、
前者の代表例を西郷隆盛、後者の代表例として勝海舟を挙げています。
どちらも後世に名を残した偉人ゆえに、どちらかが突出していたんだと思います。
私たち凡人には、そんな高いレベルでのバランスは必要ないですが、
日常のコミュニケーションは、やはり、「何」を話すかより「誰」が話すかで決まると思うので、
「徳」を高める生き方に向き合っていくべきかと感じました。
徳を身に着ける一つの行動として、挨拶を取り上げています。
相手との信頼関係を築くには、「いつもあなたを見てますよ」というメッセージが大切。
それは、人には必ず「承認欲求」があるからです。
「相手への承認」を表す一番の方法は、「あなたのことを気にしています。ちゃんと見ています」という
メッセージを言葉にした”挨拶”がとても重要です。「おはよう」「ありがとう」「お先に失礼します」といった言葉が
自然に掛けれるようにしたいものです。
「挨拶」は、もともと禅宗の言葉で、「挨」は押す。「拶」は迫るの意で、修行者が互いの修行の成果を質問し合うことによって、
悟りや知識、見識などの度合いを、確認する行為を示していたとのことです。
深い意味をしっかり知ってから「挨拶」から徳を積んでいきたいと思います。
「何」をやるのではなく、「何故」やるのか。自分たちのミッションは何なのかを理解できていれば、
「何」をすべきかをいちいち指示し決めなくても組織は最高の結果を生み出すことができる。
本質において一致するミッションをが共有できて、お互いに信頼し合えれば、細かなルール何で必要ない。
時々の状況に応じて自分で判断して行動する自由が与えられます。
スターバックスのシナモンロールが食べたいという心臓病の女子高校生の願いを内��に外れても実現した
社員の話が紹介されていました。スターバックスがお客様に対してどうありたいかという
ミッション(何故を理解)を理解し、自分で判断して行動した事例です。
おわり
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みんなに思いを伝えるには…
「情」(話す人の人間性)
「理」(相手に分かりやすい伝え方)
の両方が必要、というのがタイトルのもと。
「情」と「理」という漢字がピッタリとはまっているかというと少し違和感がありますが、()の表現は全くその通りだと思います。それでは自分が磨くものは何か?独りよがりはもっともこのテーマから縁遠い姿勢だと思いました。
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スターバックスCEOというすごい肩書きを持っていますが、この本で書かれていることは誰もが必要とな経営者だけの目線ではなく、働く人なら誰もが気をつけるべきことが書かれています。
ご自身の経験、そして自分の言葉で語られているのでとてもわかりやすかったのです。
勉強になりました。
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元スターバックスCEOの岩田松雄氏による仕事で結果を出すコミュニケーション論。
そこかしこに岩田さんの経験がちりばめられていて、説得力がある。
それぞれのエピソードは岩田さんファンならお馴染みのものだけど、コミュニケーションという切り口から語られるとまた違う印象を受ける。
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リーダーシップのあり方、伝え方ではなく、伝わり方が大事であることなど、特別なことではなく凡人でもできるリーダーシップ論であった。
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人をおさめる前に、自分をおさめる。
「何を」言っているかでその人を判断する場合もあれば、
「誰が」言っているかで受け取り方が変わることも大いにあるので、なるほどなと思った。
人がついて行く人にはちゃんと理由があると改めて感じました。
何をやるかではなく、何故やるかを考えるというのは、日頃仕事で言われてるけど出来ていない部分でした。
マニュアル作りなどもこれを軸にみんなが考えられるようにすればいいのだと思えたので、早速実践してみようと思います。