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マジメだけど不器用、悩める女医が拾ったのは、患者の心の「○○」が聞こえる聴診器。患者とともに、“もうひとつの人生”を生き直すことになるが―!?女性から圧倒的な支持を受ける著者が描くヒューマン・ドラマ。
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第1章 dream 第2章 family 第3章 marriage 第4章 friend エピローグ
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主人公の医師・早坂ルミ子は、真面目なのだが、空気の読めない言葉遣いをするところがあり、良かれと思って口にしたことで、時に患者や家族の神経を逆なでしてしまったりすることに悩んでいた。そんなときに病院の花壇で聴診器を拾う。ある時担当の患者の胸に当てると、患者の心の声が聞こえるのである。それからは、癌に侵され、余命いくばくもない世代も性別もさまざまな患者の心残りをなくして安らかに逝けるようにと心の声を聞くようになる。生き直した患者が満足することもあれば、家族の本当の気持ちが思惑違いのこともあり、人の一生のかけがえのなさに思いを致す。そして、医局の医者たちの抱える事々も興味深い、あの聴診器は、先輩医師からの思いやりの贈り物でもあるのかもしれない。つい応援したくなる心温まる一冊である。
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プチコミュ障の女医が心の声が聞き取れる聴診器を拾って・・・。出てくる患者さん達のほとんどがターミナルなので結末はそれなりにヘビーなのですが、それでも読後は心がほっこりと温まります。主人公をあの人に替えて続編希望。
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人の気持ちがわからない天然の女医が、落ちていた聴診器を拾う。その聴診器を患者に当てると患者の考えていることがわかり、やり直したい過去に戻ることができる。その力で人生の後悔をやり直し、心おきなく死を迎えるという短編集
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設定的にはあり得ないんだけど、なんとなく垣谷氏らしいなあといった印象(とはいっても垣谷作品二作しかよんでないけどw)
内容的には角田光代作「平凡」に似てるなあ。
どんな選択をしようと今がベストであると思える人生が幸せというものなのかもしれない。
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心を読める聴診器を拾った女医のルミ子が末期患者の心の声を聞き人生のやり直しを手助けするファンタジー小説。登場人物がみんな魅力的でとても面白かったです。
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終末医療に携わることの多い空気が読めないと言われる女医が主人公。
ある日、不思議な聴診器を拾う。その聴診器を患者の胸に当てると・・・。
柿谷美雨の不思議ワールドなのですが、今回のはちょっと設定がどうかなーって感想でした。
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最近、垣谷美雨を読んでいるのだが、「リセット」の次に読んだら、またもや、過去に戻ってどうするか?の話で、正直またコレ?って思ってしまった。
しかも主人公の女医がぜんぜん好きになれない。
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垣谷作品初読みです。『避難所』や『あなたの人生、片づけます』等、興味深いタイトルは目にしていたのですが、読む機会に恵まれず・・^^;
今回はこの爽やかそうな表紙に誘われ、手にしてみました。
if、もし、あの時こうしていれば、と思うことは沢山あります。死を目前にして人生を振り返った時、それを強く思うでしょう。
この本は、人の心が分からない、空気が読めない女医がそれを患者にあてると患者の心が読める、そして過去に戻り別な人生を見ることが出来る聴診器を拾い、患者の心残りをなくしてあげようとする話です。
今のままの方が幸せだと気付く話、過去に戻り違う選択をしたことにより、自分が思っていた妻とは違うのではないかと気付き穏やかな気持ちになる話など、読後感がよいものが多かったです。
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ちょっとこれまでの作品と感じが違って、ひとの心が読めるとかあまり好みでないので、しらけた。
ルミ子の恋愛とかも全然どうでもいいし。タイトルも??
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過去編はだらだらと読みにくい印象であまり入り込めなかったが、それでも読んでいくうちに徐々に入り込めた。自分の人生をやり直せるとしたらどこからかなと考えてしまう。読み終えてみると爽快感のある不思議な小説だった。
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空気の読めない女医が手に入れた不思議な聴診器は
患者の心の声が聞こえる、そのうえ・・・。
患者の心の声を聴きながら、
それぞれの戻りたい人生の分岐点に戻ってみる。
自分ならどこに戻ってみたいか、あの時だなぁ。
でも、変わらないんだよね、
そりゃそうだ、自分が選んだんだもんね。
いいお話でした。最後に聴診器を譲るところもよかった。
ダメな男はどう転んでもダメなこともよくわかった。
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ひとの気持ちがわからない女医さんが、
患者の心がわかる聴診器を拾った。
患者さんの胸にあてると、
心が見えたり、
やり直したい過去に戻れる聴診器。
もしもあの時、そっちの道にすすんだら?!
と。
後悔している過去に戻って、
やり直して見ても。
結果は、あまりよろしくない。
やはり、
今の現実が良いのかな。
なかなか面白い本でした。
女医さんと、女医さんの事が好きな岩清水先生。
の掛け合いも良かった。
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悪気はないのに他人を傷つけてしまうのは苦痛。
そうなると、他人との接触を避けようとするもんなぁ。それが、医師ともなるとそうもいってられないのだろうし。
他人の心の叫びが必要なときにだけ聞こえたら頼もしいだろう。それが末期がんの患者さんの声なら特に。
やり直したいと思って、過去に戻ってやり直してみてもやっぱりな結末。
そうよ、今まで自分が選択してきたことがらが1番なんだよ。時間は一定方向にしか流れないのだから、「あのときこうだったら。あのときこうしていれば」などという実現しないことを考えるより、今を楽しむのが賢いと思う。
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女医のルミ子が手に入れたのは、人の心が読め、過去をやり直すことができる聴診器。死期を宣告された患者達には、後悔や思い残すことがあったが、聴診器のおかげで見た世界が、自分の生きてきた道に間違いがなかったと思える結果で、患者達は安らかにあの世に旅立つことが出来るのだった。
著者の作品らしく、極端な所も多々見られましたが、興味深く面白かったです。
もしも違う選択をしていたら、と思うことはあると思いますが、自分が生きてきた道に後悔したくはないと思っています。
それは自分の生き方次第。
そんな風に生きていきたいものです。
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読みやすくいし、気持ちのいい内容。
さらさらさら~って読む感じ。
人生の終わりに、後悔しない生き方をしなきゃなと思った。