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名君・賢君の誉れ高い唐の太宗・李世民。上巻は、彼が皇太子となるきっかけとなった玄武門の変まで。
暗君の煬帝と同じく兄弟を殺して帝位についているにも関わらず、後世の評価が全く違うのはなぜか、というところから書き出したそうです。
歴史書の常だったりするんですけどね、王朝最後の皇帝は悪役に仕立てられて、創業者は名君に仕立てる、というのは。勝てば官軍、ってのはこういう点でも通じる言葉だったりします。
2人の対比が真逆なのは、生存した時代が近すぎるからもあるんじゃないですかね。太宗を名君として書き上げる際に、悪役にしやすい人物がいたと。
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唐の太宗の物語。李淵の次男に生まれ、長男に疎まれながらも、素晴らしい成果を上げていく。隋を倒して唐王朝を樹立した父李淵に全力を挙げて全土を統一していく。
結構見所がある。そこで下巻では皇帝へなるための次の一歩が読めてくる。さて。
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淡々と描かれている李世民。
後半は見どころがあったが、前半は結構読むのが厳しかったかなと感じた。
描写が薄く、想像ができないところもあった。
下巻に期待したい。