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親のことを考える。
自分が親になったときのことも。
手を離したくない人がいても、手を離してしまい、
手が届きそうなところにいても、触れられないのは寂しい。
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ああちょうどクリスマス近いし。
泣かされまい!と気張るのだが、結局泣く。
涙腺つつくのが上手いんだからもう。
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クリスマスを前に、何処かあきらめ顔の人々。その中にどうにかなるかも!と少年がひとり行動をおこします。
彼の行動が周りの大人たちの心を少しずつ動かし…
さて、クリスマスにはどんな奇跡がおきるのでしょうか?
自分の境遇を恨んだり、他人の幸せを妬んだり、そんな暇があったら、少しでも顔を上げて前を向かないと、小さな幸せ見過ごしちゃいますよ。
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キャラメルボックスでの舞台化を前提として、筆者が役者全員と面談をして“宛て書き”した物語の小説版。
舞台では大嶽はいなかったけど、なんでだっけな。
さすが、宛て書きだけあって、脳内イメージはキャラメルの役者さん……と言いたいところだけど、NHKでやったドラマ版もとても良くて、両方のキャストがごっちゃになって脳内再生。
大和は三浦さん。阿部丈二はむしろ赤木さん。
けど、社長は絶対みっこさんだったなー。
ところどころで涙腺が決壊して大変なことに……。
外で読むのはお薦めできない。
あと筆者は、「別れる男に、花の名を一つ教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます。」という川端康成の言葉がよほど好きなんだなーと思った。
本書ではこの言葉そのものは出てこないけど、ハルジオンとヒメジョオンの見分け方のエピソードなんてまさにそれ。
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舞台用の作品として執筆され、その後映像化もされている。
その性か、ハートフルな終わり方。それが悪いわけではないが、悪者までも不器用なまでの優しい人って設定が微妙。
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読みやすくて一気読みした。なんか、ふに落ちないことが多く。でも、最後はこうなってよかったのかな?とも思う。
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大号泣。読んでる端から泣き続けて読み終わったかんじ。
大和はいいひとにめぐりあった。航平もいいひとにめぐりあった。みんな恩返ししてた。
その輪に加われないひともいた。来た道を戻って遠く世界の果てに。
思いやることは知ったかぶることでなくて、察することで、でも後ろにいるからね、って伝えることなのかなあ。
かわいそう、を利用するのは卑怯者のすることなんだ
でもかわいそうを使わないと生きていけない人はどうしたらよかったの?
愛していると伝えて、愛していると言ってもらえたならよかった
誰かのせいにしても楽にならないんだ、自分がよどんでいくだけなんだ
わたしから始まることなんだ
変わることがあって、取り返しのつかないこともたくさんあって、でも踏み出せるなにかがあるから、きっと、どこにも希望があるんだろう
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泣いた。
とにかく最後は泣いた。
話の途中途中にいくつかうるっとくるポイントがあったけど、最後の一気に駆け進む物語の展開にはらはらしつつ、まず航平の両親の決断。
元通りになって欲しいと思いつつも、でも現実的に考えてここでよりを戻してもなんかしらけるよなぁ…と思っていた所で、航平を一人前の大人として扱い、お父さんのままでいるけど、二人は別れますと言う決断を航平の前でする凄さ。
そしてそんな悲しいことがあって辛いにも関わらず大和を友達としてお前も頑張れよと励まし、大和の為に書いた物語を渡す下りから最後にかけて泣いた泣いた。
航平はいい男になるよ、絶対。
赤木サイドもみんな家族として一からみんなでまてがんばって幸せになってほしいな…
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冒頭───
こちらを向いた銃口にはまるで現実感がなかった。
自分の人生に銃を向けられるようなことが発生するわけがない、これまで積み重ねてきた彼の常識がその状況を夢の中の景色のように補整した。
思わず手を動かして向けられた銃を脇へ押しのけようとしたのは、あまりにも非常識な状況をとっさに飲み込むことができなかったのかもしれない。よせよと悪い冗談でもたしなめるように、手は無造作に、無意識に動こうとした。
銃口と一緒にこちらを睨む荒んだ目が針のように細くなった。
言葉はなかった。
───
大和俊介、三十二才男性。叔母の営む子供服メーカーの営業社員。
折原トーコはメーカーのデザイナーだ。
二人は依然付き合っていたが、大和の生い立ちを理由に分かれることになる。
会社は業績が悪く、クリスマスの日に廃業することを決定する。
会社の事務所内で行っている学童保育で預かっている小学六年生の航平は、頼りない父親としっかりし過ぎている母親の離婚問題で頭を悩ませている。
整骨院の女性院長が好きで取り合いをする老人と航平の父親は、院長の借金取り立てに現れるチンピラの前でいいところを見せようとするが───。
チンピラと関わり合ったことで、が持ち上がる。
倒産後、実家の新潟へ帰ることを決意していたトーコを守ろうと、大和は助けに向かうが───。
芝居の脚本として書かれたためか、重厚感に欠け、テレビドラマのような薄い内容(実際にNHKでドラマ化され、放映されているが)だが、最後は登場人物全員の未来に幸あれと願いたくなるような物語だった。
読み終えた時、どこからかクリスマスキャロルの音色が聞こえた。
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主人公たちのセリフの端々に作者らしいものがあるが、物語としては如何にもテレビドラマの脚本的な話であり、物語の起伏もなく残念。
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有川浩って安定してるな!
途中まで、なんだか違う人が書いたような感じだったけど、読み終えてみると、いつもの安心感!
ダメなヤツもイイヤツも、みんなイイヤツだ!って、ちょっと出木杉なんだけど・・・
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最初の入りが ハードボイルドで、あれっ!? 有川作品!?って 表紙を確認してしまいました(^o^;) 読み続けていくと 納得!!有川サンだと♪
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2014年10月24日読了。
367ページ。
子ども託児所のある子ども服メーカーが倒産。残り2週間、ある事件が起きて託児所の子どもと従業員が解決に動く。
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これは家族の話なんだなと思った。
大和、航平、赤木のそれぞれの家族がいてそれを守ろうと頑張る話だなと。
でもそれは自分が守りたいと思ったカタチでは守り切ることは出来ないけど……だけど救いがない話ではなく、新しいカタチでやり直すことも出来るんだよと思わせてくれるカタチ作品。
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有川浩の2014年2作目。
2年前、演劇集団キャラメルボックスで上演されたお芝居の原作。
前作が若干重かったため、今回は少し構えて読書。
今回も「虐待」というかなり重めの素材がぶっ込まれているのだ
が、全体的な印象は「有川浩らしい愛の話」で少し安心した。
随所にもどかしさと切なさが同居し、小っ恥ずかしい事に胸に
キュンキュン来る(^^;)。確かに舞台向きの作品であり、
この主人公の一人を阿部丈二がどう演じたのか気になってしまった。
なんでもNHK-BSでのドラマが11月から始まるとか。こちらも楽し
みにしようと思う。
・・・ただ。
佳作ではるのだけど、1年前の有川浩には確実にあった得体の知れ
ない魅力が薄れている感も。昨年は広報室と旅猫だったから、余計
にそう思うんだろうなぁ、きっと。
次作への期待はちゃんと感じさせてくれてるから、大きな問題では
無いと思うけど。