紙の本
もっと高評価でしょ
2015/04/12 19:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みしゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
母親との葛藤が描かれた作品で、自伝の部分も多いと聞き、ずっと気になってた作品でした。
レビューの評価が 3なのが疑問なくらいです。
私も長女なので、同感する部分も多々ありました。
性の部分などは違ってますが…
仲良し母娘も多い時代ですが、そうでないお母さんや
娘さんには読んで欲しい作品です。
紙の本
ちょっと難しい
2022/06/27 23:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと難しい親子関係
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長いことかかったが、ようやく読了。
読むのに時間がかかった理由。それは、今までの村山由佳の作品と違う部分にある。解説で島本理生さんが書かれているように、これは「母と娘の物語」。
であるのだけど、村山由佳の半ば自伝であるというところも、本が進まなかった理由のようにも思う。
言葉のひとつひとつが妙に重い。そんな感覚がある。もちろん、他の物語が軽いという訳ではないのだけれど。
ともかく、自分には咀嚼しきれない部分があるのもまた事実。
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厳しい母親を恐れながらも、幼い頃は誇りに思っていた。いつからだろう、母を愛せなくなってしまったのは--。小説家の夏帆は、母親への畏怖と反発を抱えながら生きてきた。犯行の果ての密かな放蕩、結婚と離婚。38歳になりあらためて母娘関係と向き合う夏帆に訪れた、衝撃の真実とは。愛と憎。、最も近い女同士の、逃れられないつながり。母を持つすべての人に贈る、共感と感動の自伝的小説。
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うーん、、
想像していたより、微妙。
半自伝的小説とのことですが、すごく個人的な日記、覚書を読んでる気分で、言ってしまえば独りよがり?小説という作品になりきれてない感が、読んでてもイマイチぱっと来ない理由かな。
部分部分は、共感、懐かしいと思う点もありましたが、総合としてとにかく微妙。期待しすぎたからかな。
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母親との関係に思い悩む女性の話。
育った環境が性格を作っていくのか。
思考も親の育て方で変わっていくのか。
自分は母と上手くいってると思うけど
母は母親と距離があったなと感じる。
女同士だから仲良くも仲悪くもなるのかな。
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厳しく自己愛の強い母との確執を描く。主人公は小説家である38歳の夏帆。自伝的小説である。
作者の書きたいという思いが強すぎて、読みながら逆に冷静になってしまった。客観的にみると、この母美紀子もそれほどの毒親とも思えない。確かにクセのある人ではあるけれども。
友だち親子といわれる関係がもてはやされているけれど、実際は母を一人の人間として受け入れられない娘も少なくないのではないかな。
ともあれこの本を書いたことで、以後はこのテーマから離れた作品を書いて欲しい。
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村山由佳が書きたくてしょーがなかったんだろうなと言う事は端々から読み取れるのだが、予想通りだったかな。マイナスな意味で。
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母と娘ってうまくいかないことが多い。
この小説ほどじゃないけど、私も。
この小説は、作者の自伝的小説なのかしら? と思ったけど、どうなんでしょうか。
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2015.2.20
強烈なお母さんだった。
子供のため家族のためと言いながら、自分が主役になり悲劇のヒロインになるように常に考えている。あの大阪弁で、「あ〜いやらし」と言う言葉が、何回も耳に残り、大阪弁が嫌いになってしまった。
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うーん!
おちはおちはと思いながら最後まで行ったという感じ。
大人の女性が母の呪縛に縛られてるというのも、、、。
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小説家夏帆と母親との確執の話。
母親は今でいう「毒親」。
村山氏自身の母親のことを自叙伝として
書いたそうですが・・・・。
夏帆が中学生のときに友達とテニスに行きたいのに
母親に言えず、ようやく当日になって思い切ってお願いしたもののやっぱり行かせてもらえないとかいうくだりは私自身の母親と重なる部分があった。
さすがに娘に自分のSEXのことを話すことはなかったものの、それ以外は夏帆の母親以上の毒親だったので
読み進めていっても、あまりインパクトはなかった。
確かにクセのある母親だけど、ミッション系スクールにも通わせてもらって、衣食住もそれなりにしてもらっていたわけでしょ?って思ってしまって…。
最後は夏帆の母親も認知症になってしまったし、
私の母親も亡くなってしまい、自分が娘にしてきたことを反省も謝罪もなにもなく、遺されたほうにとっては
いつまでも消化されない思いが残る。
それだけに読後感としては、すっきりしない小説でしたね。
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憐れだなー、母親の方が。そうならざるを得なかったのは分からなくもないが、客観的に自分を見る目をもたないこの母親の姿はあまりにも憐れだ。
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作者が過去書いた作品と思われるものも、主人公を通して作中にちらほら出てきて、あの作品はそんな中から生まれてきたんだなあとかも思い出した。過去の作品ももう一回読み返したくなった。
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昔「天使の卵」を読んだが合わず敬遠していた作家。
本屋にて目に飛び込んできた「母を愛せないのは私の罪なのか」という帯に無性に惹かれたのは、自分にも似た気持ちがあったからなのか。
夏帆の母、美紀子は感情的で理不尽な教育を夏帆に施す。一つ一つは何気ない言葉だし、人が見れば特別異常とも受け取れないものが多い。演技過剰に見えるのも、夏帆自身の思い違いという可能性もある。が、それらは夏帆自身に痛いほど刷り込まれ、長く続く苦しみの原因になってゆく。
美紀子の口から飛び出すのが関西弁というところにも自らの母親と重なる部分があった(口調がまじで似てる!)。頭の中では自分の母の声に変換してしまう。
母×娘というのはややこしい。「お母さんだってあんたくらいの歳のときはな、」と、自分に張り合ってるのか?と感じるような発言にうんざりしたのは1度や2度ではない。こういうことを言えば、こういうことをすれば、母親がどういう反応を示すか手に取るようにわかるからこそ、母の前では求められる姿を演じなければならなかった部分はわたしにもあった。夫に、「お母さんの前だといつものわたしじゃないね」と言われてハッとなった。
でも30歳になった今、自分がどんどん母親に似ていることに気づく。常々息子がほしいと思っていたのは娘を育てる自信がないからなんだ。
夏帆の境遇は確かに異常だけど、大好きと言える父親が側にいるのはうらやましい。そして、「おふくろは、お前のこと、ちゃんと愛せてなかったよ」とちゃんと見てくれてる兄がいるのがうらやましい。家族は選べないし逃げられないからこそ問題を抱えやすいけど、救いをあたえてくれるのも家族なんだと思う。