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みんなのレビュー7件

みんなの評価3.9

評価内訳

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7 件中 1 件~ 7 件を表示

2015/04/02 15:19

投稿元:ブクログ

自由主義経済政策と社会主義経済政策の歴史を振り返りつつ、これからの経済政策・社会政策を考えていく上で重要な論点について、作者の意見を具体的に述べてくれている本です。それほど期待せずに読み始めたのですが、予想以上に面白かったです。
経済政策としては、何よりも人々の「予想」に働きかけることが重要であり、そのための政府の役割は、明確なルールによって予想を確定させることであるということ、また、情報を持つ者がリスクと責任を負って決定する権限を持つべきであり、組織規模の小さいスタートアップの段階では独裁制が良くても、事業が安定してくれば現場中心の分権型意思決定の方が望ましいとする考え方には、十分納得・共感できました。
左翼の新しい方向を目指そうとする作者の最終的な方向性にはあまり共感はできませんでしたが、途中の議論はとても勉強になりました。安倍政権への対抗軸を見いだすのに四苦八苦している民主党には、特によく研究していただきたい考え方だと思います。

2015/02/20 07:27

投稿元:ブクログ

移動中に読むには、難解な本です。読むのに苦労しました。30年前の冷戦時代に勉強した経済の理論は今は全く通用しないことがわかります。ソ連の崩壊が、社会主義の崩壊ではなく、経済政策の破綻ということはなんとなく理解できました。数年後は日本経済の破綻が話題になるのかな。

2015/01/13 06:14

投稿元:ブクログ

水野和夫さんの本よりはためになる場所があるかも。現実にはこういうことですって説明はしないほうがいいと思うけどね。例えば漁業は漁師さんの判断のところでやるほうがいいでしょという主張をされていますが、漁業の話を今すると共有地の悲劇にふれないとおかしなことになっちゃうと思うんだよね。特に、ソ連がうまくいかなかったことは慢性的供給不足のせいです。そしてその理由はとかはすごく簡単にわかりやすくまとまってる。あとハイエクの思想とかも。この本に共感するのは心情左派だからなのかな

2016/06/15 23:39

投稿元:ブクログ

 ケインズやハイエクは実はこう言ってた! これからの経済政策を考える。

 大きな政府から小さな政府などの近代の経済の流れを説明しながら、経済学の大御所たちの理論はそもそもその先の道を既に想定した考えをしていたというのがこの本の主張。
 本質的な部分を分かりやすい言葉で説明してくれるのは非常に助かる。ただ、経済学って分かりやすければ分かりやすいほど、なんか煙をつかまされたような不思議な感覚になるんだよなぁ。。。
 さらに勉強したい。

2016/05/01 15:56

投稿元:ブクログ

ちょっとタイトル詐欺はいってると思う。

小さな政府だー新自由主義だー市場に任せろーいや第三の道だー といった叫ばれ続けてけっこう経つが評価の安定しない──評価することが無視されている──近年の政治的経済政策について、ケインズやハイエクといった経済学者がなにを問題にしていたのかに軸足をしっかりと置いて整理されている本。
ケインズやハイエクの主張に共通するもの、「リスク・決定・責任の一致」「予想は大事」という立ち位置からそれぞれの主張、当時の状況に対する解説、今必要な政策を考える内容。

作者の立ち位置(マル経)よりの言葉が付け加えられてたりはするけれど、なるべく様々な立場に立った理論だけの話になっている。
個人的には(理論で説明しにくい、推測でしか話せない)政治的思惑まで踏み込んで、未だに「勘違い」が続いている原因の考察も欲しかった。

2015/10/26 13:34

投稿元:ブクログ

訳あって敢えて止めていた読書再開です。
どういういきさつで購入したのか忘れましたが、政局・経済情勢を見るとなかなかタイムリーな内容なので積ん読からこれを選びました。

大きくは経済学における大きな二つの流派が現在はどのようなスタンスを取って政治につながっているか、そしてそのどちらもが経済の変遷の本質を見誤ったことで誤ったポジショニングを取っている事を分析した内容です。

私は経済には全く疎いですが、これは面白かった!

著者の主張は、「リスク、決定、責任は同じとろこにないと、無責任かつ恣意的な自己拡張の歯止めが効かない」というもので、序盤に「そごう問題」が例に引かれていますが、経営やリーダーシップに関する深い洞察があります。

また、政府の役割を「人々の予想を確定させるルールキーパー」であるべきと説き、裁量的なマネジメントへの介入は細かなニーズを無視する事になるので後方支援に徹し、民間及び個人の意思決定が「望ましい方向への均衡する」よう振る舞うべきだというところは、そのまま企業運営に活かされる内容で、私が影響を受けたスティーブン・R・コヴィー氏の「リーダーシップとマネジメントの分離」にもつながる主張なので納得性が高かったです。

個人的に特に興味深かったのは、失われた10年と呼ばれた不況と、戦後の終身雇用・年功序列・企業特殊技能優先のキャリアパスについてゲーム理論とナッシュ均衡を使って分析をするところ。

不況については、ポール・グルーグマンの言う「割に合わない円高がまねいたもの」と藻谷 浩介氏の言う「人口減少が招いた定常的経済成長ステージ」というのが私の主な理解だったのですが、著者はそれを「人災」だと断じています。

また、日本の労使構造については『痛快!経済学 2』で中谷巌氏が説明してた政府主導の政策的な性格が強いと理解していましたが、労使が「同じ手」を使うならば複数ある「ナッシュ均衡」の一つとしてごく自然な状態であるというのは目から鱗でした。

ただ、企業競争や企業そのものがグローバル化していく過程でゲームのルールが変っていっているので、汎用技能の担い手としてしかホワイトカラーを雇えなくなってきている日本という指摘は身につまされます。

2014/12/25 08:10

投稿元:ブクログ

【メモ】
シノドス連載を書籍化したもの。

・著者のHPの記事
<http://matsuo-tadasu.ptu.jp/essay__141124.html>

・出版社
<http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-82137-5>

【誤植訂正】(著者サイトから転載)
 『ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼』
 第8章240ページ、図8-1 → 削除
 同239ページ後ろから8行目から
 誤) 次ページの図(図8-1)は、社会保障支出の対GDP比のグラフですが、社民党が政権にあった1994年から2006年の間、減っているわけではなくて、他の国よりも高い割合を維持しています。
 → 削除


【目次】
第1章 30年続いた、経済政策の大誤解 017
01-01. 「小さな政府」の二つの路線の行き詰まり
01-02. 1970年代までの世界の見取り図
01-03. 国が経済に介入する体制が行き詰ったわけ
01-04. 「小さな政府」路線の誤解
01-05. 「資本vs労働」の国家予算をめぐる攻防
01-06. 転換に抵抗した旧左翼と転換を誤解した「第三の道」
01-07. 1970年台からの「転換X」への誤解が、現在の混乱を招いている

第2章 ソ連型システム崩壊が教えてくれること 035
02-01. ソ連型システムとはどんなんものだったのか
02-02. 「ソ連では競争がなかったからみんな怠けた」は間違い
02-03. ソ連型システムが崩壊した理由は慢性的な不足経済
02-04. 経営者が責任を取らないシステムが混乱を生んだ
02-05. 福島第一原発事故の「失敗の本質」
02-06. 日本型株式会社=無責任経営!?――「そごう問題」の例
02-07. リーマンショックはソ連崩壊と同じ原理で起きた
02-08. 沿岸漁業が漁業者の「自己経営」である合理的理由
02-09. 労働運動や住民運動の必要性
02-10. 生協・労働者管理企業・医療法人が存在するわけ

第3章 一般的ルールか、さじ加減の判断か 071
03-01. ケインズと対立した自由主義の巨匠・ハイエク
03-02. ハイエクの「社会主義経済計算論争」の骨子
03-03. 「事件は現場で起きている!」というハイエクの主張
03-04. ハイエク的な国家の役割とは何か
03-05. 「前もって決まっている形式的ルール」を提唱したハイエク
03-06. 判決の積み重ねで自然と決定されるルール
03-07. ハイエクの望む競争社会の姿
03-08. 国家の役割は民間人の予想を確定すること
03-09. 役所を民間企業のようにせよ、という大きな誤解

第4章 反ケインズ派のマクロ経済学者たちの革命 095
04-01. 反ケインズ革命の旗手・フリードマン
04-02. ケインズ派とフリードマンの主張の違いとは
04-03. ケインズ政策批判の要点=インフレ予想を加速させる
04-04. フリードマンも「不況下の金融緩和は必要」としていた
04-05. ノーベル経済学賞・ルーカスの「合理的期待」革命とは
04-06. 経済学に大きな変化をもたらしたルーカスの「島モデル」
04-07. モデルが政策無効となるカラクリ
04-08. 「合理的期待」と景気対策が効くかどうかは関係ない
04-09. 合理的期待が説明する「バブル」のメカニズム

第5章 ゲーム理論による制度分析と「予想」 125
05-01. 画期的手法「ゲーム理論」の起こり
05-02. ゲーム理論の発展から導かれた「制度」の研究
05-03. 青木昌彦らの「比較制度分析」
05-04. 欧米企業と日本企業で求められるスキルが異なる
05-05. 「企業特殊的技能」を身に着けさせるためのしくみ
05-06. 日米企業文化の違いは「ゲーム理論」で読み解ける
05-07. 多数者の戦略に合わせると制度は再生産される
05-08. 「あなたが不幸になったのは自己責任」という論が間違っているわけ
05-09. 日本型システムは何故終わりを迎えているのか
05-10. 企業別労働組合と「スーパー人事部」の存在理由
05-11. 日本で株式持ち合い・メインバンク・行政指導が広まったのはなぜか
05-12. マグリブ型システムとジェノア型システムの制度モデル
05-13. 「男は働き女は家庭を守る」をゲーム理論で説明すると

第6章 なぜベーシックインカムは左右を問わず賛否両論なのか 163
06-01. 政府は「人々の予想を確定させる」役割を担うべし
06-02. 転換Xにのっとった政府の役割とは
06-03. 右にも左にも賛成者と反対者がいる「ベーシックインカム議論」
06-04. 労働と所得は切り離さない
06-05. ベーシックインカムによって、社会福祉が減らされる?
06-06. 行政担当者個人の判断が要らないのが本質
06-07. ベーシックインカムがあれば安心して企業できる
06-08. 現行の「措置制度」支持者からのベーシックインカム批判
06-09. あまりにもひどい生活保護の判定システムの実情
06-10. 現行の措置制度では「リスク・決定・責任」がずれる
06-11. ベーシックインカム導入で、景気を自動的に安定させる力が作用する
06-12. ベーシックインカムがあれば「逃げる」だけで世の中がよくなる?
06-13. 「何も決めなくていい」のが一番の長所かつ限界

第7章 失業とたたかう「ケインズ復権」と「インフレ目標政策」 193
07-01. ケインズ政策は経済成長が前提だって?
07-02. 「成長しない社会」をそもそも想定していたケインズ
07-03. ケインズ死後の「物価が下がらない」という解釈
07-04. 「価格」に対する見方が陣営を分けた時代
07-05. デフレは不況の悪化を招く
07-06. 「流動性のわな」が起きると、デフレが人々の予想に組み込まれている
07-07. デフレがデフレを呼び、インフレがインフレを呼ぶスパイラル
07-08. ノーベル経済学賞・クルーグマンが提唱した「インフレ目標」
07-09. 構造改革派vsリフレ派の時代
07-10. 「流動性のわな」モデルはみなインフレ目標政策と両立する
07-11. インフレ目標政策時代の労資の政策対抗
07-12. ナチスの完全雇用実現の教訓を思い出せ

第8章 「新スウェーデンモデル」に見る、あるべき福祉の姿 235
08-01. 「第三の道」と呼ばれた、ブレア政権の社会政策
08-02. 「新スウェーデンモデル」は「第三の道」か?
08-03. 新スウェーデンモデルは「大きな政府」である
08-04. 金融緩和で雇用を増やしたスウェーデンの社民党時代
08-05. NPOや協同組合を公的資金で支えるのが政府の役割
08-06. なぜ社会サービスの担い手はNPOや協同組合がふさわしいのか
08-07. 「効率」の名のもとの非効率とは
08-08. 新スウェーデンモデルで重要な���は個人の参加
08-09. 実質的に当事者のさまざまな意見を汲み上げることが重要
08-10. リーダーに決定と責任が集中するフェーズとその終わり
08-11. リーダー主導と一般当事者合議の繰り返しを通じて

終 章 未来へ希望をつなぐ政策とは 269
09-01. 左派の側からの「転換X」にのっとる政策
09-02. ルールとしての政策には、世界的なすり合わせが必要
09-03. これまでの誤解を解く合理的な政策配置はこれだ

あとがき …………282

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