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シリーズもの
2015/10/09 12:19
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投稿者:かげまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
花咲 慎一郎シリーズ4作目。1作目からずーと読んでいます。この本に限らず、この作家さん、登場人物の会話が生き生きしていて、笑ったり、泣いたり、考えさせられたり、新作が出るたびに読みたくなります。
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文庫発売、の情報見てからずーっと探しててようやく買えましただ、ああ、長かったよ。
(表紙がぐっさんになってたからわかんなかったのよっ)
この巻は、バイオレンス度も、花ちゃんがボロボロにされる割合も、殺伐具合も低くて、とても安心して読めた。
でもまあ、子どもをめぐる大人の身勝手さとか、子どもの無力さはちゃんと書かれてるからせつないんだけど。
今、ドラマ放送中だけど、あっちのゆるーい世界見てから本読むと、その落差にめまいのようなものを感じる。
ドラマきっかけで本シリーズ読んだひとはきっとびっくらこくだろうなあ。
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花咲慎一郎シリーズ。
無認可保育園の園長で探偵が副業のハナちゃんが様々な探偵仕事を引き受けるストーリー。
弱い立場の人間を放っておけないお人好しで優しいハナちゃんのキャラクターが良かった。
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新宿にある無認可保育園の園長・ハナちゃんこと花咲慎一郎(はなさきしんいちろう)の副業は探偵だ。十五年前に二回会ったきりの男性を探したり、逃げたインコを見つけて欲しいなど、一筋縄ではいかない依頼を受ける花咲の目の前に、箱に入れられた赤ん坊が――。弱き者をほうっておけない優しき探偵を描く人気シリーズ第4弾。
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花咲慎一郎シリーズ。
いくつかの事件を短編集風に。
ハラハラ感ではなく、それぞれの事件を味わう作品。
安定して楽しめます。
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評価は5。(図書館)
内容(BOOKデーターベース)
新宿にある無認可保育園の園長・ハナちゃんこと花咲慎一郎の副業は探偵だ。十五年前に二回会ったきりの男性を探したり、逃げたインコを見つけて欲しいなど、一筋縄ではいかない依頼を受ける花咲の目の前に、箱に入れられた赤ん坊が―。弱き者をほうっておけない優しき探偵を描く人気シリーズ第4弾。
既に安定感のあるシリーズである。
短編集の様にそれぞれの依頼事が軽く完結していき、最期に全てが丸く収まるという1冊。
既に出場者が分かっている場合は読みやすいと思う。
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花咲慎一郎シリーズ第4巻
今回の依頼は、十何年も昔に2回だけ会ったことがある男性の行方を調べるものや、逃げてしまったインコを探して欲しいというもの。しかしながら城島さんから流してもらった依頼なので当然、一筋縄でいくはずもなく…。
さらには、にこにこ園のビルの側に捨てられた赤ちゃんや、ハナちゃんの知り合いに怪我をさせた加害者探しも加わってますます大混乱!
*
自分にはどうすることもできない問題に直面してしまったハナちゃんが、まさかの男泣き。普段の生活に保育園での仕事、探偵業、どの立場にいても言えることだけど、他人に対して、自分はどれだけ干渉するべきなのか、自分にはその人のこれからの人生を背負っていける覚悟が本当にあるのかと苦悶するハナちゃんに、一時期は酒に溺れて人生のドン底ギリギリまで堕ちてしまった彼がここまで変われたのは、にこにこ園と、子供たちがいたからこそだなぁと改めて感じました。命懸けでも、自分の大切な人を守るとはつまりそういうことなのだと…。
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エピローグで、まさかのあの人が登場…。
そういえば私立探偵同士…もしかしてこれから何らかの依頼か事件かで2人が共闘…もしくは対立する展開があるかも???
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ハナちゃんが請け負う案件は、15年前に2回だけあった人の捜索、居なくなったインコの捜索、消えた骨壺の捜索などすっとんきょうなものばかり。そして、どの話にも関連する、捨てられた赤ちゃんとその背景。
このシリーズは柴田さんの小説には珍しく悪い人もどこか憎めない、哀れみすら感じさせられる。
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シリーズ第4弾です。
懐かしい歌謡曲の響きになぞらえた4つの中編。今回もお話は、いろいろ繋がっています。
ブルーライト・ヨコハマ
アカシアの雨
プレイバックPART3
骨まで愛して
こうしてシリーズ続けて読んでいると、すっかり自分が新宿の中に、ポーンと放り出されているような感覚になります。『普通』に生きていくって⁉︎ 『普通』ってなんなんだろう?って思うのです。
人が羨むようなセレブな生活をしている人の心の中にも、深く黒い闇はあり、底辺のそのまた底で生きてるような人の中にも、魂の煌めきはある。
その振り幅を知るだけでも、このシリーズは、やっぱり傑作だと思う‼︎ もちろん、ミステリーとして充分面白いのです。
私が特に好きだったのは
「ブルーライト・ヨコハマ」のラスト。泣けてしまった。人は何十年も経ってからでも、思わぬ人に救われたりするのです。
ネタバレしないように、好きだったところを少し…
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15年前のわたくしは、誰かの不幸を望むようなさもしい人間ではなかったんです。お金もなく、家も服も宝石も持っていなかったけれど、夢があって、そして、気高いプライドを持っていた。それを思い出しました。だからもう大丈夫です。
「あんたには、いいひとがいるんだから、こんな夜には、その人の膝で泣けばいいんだよ。そのために、男は女に惚れるんだから、さ」
この社会には、あまりにもたくさんの悲しい出来事があって、その中ではあの子の背負ったものなど軽いと言われてしまうかもしれない。けれど、何をどう背負うにしても、その重さは、背負った人にしか決してわからないのだ。
生きてるって、そういうなんか、わけのわからない、だけど捨てられないものを、いくつも身の回りに溜め込んでいく、ってことなんだわね。
悩め、悩め、男なら、しっかり悩んで、勇気を持って現実に立ち向かえ!
子供はみんな幸せであるべきだ。子供たちを幸せにすることができないのなら、俺たち大人なんて、生きてる価値なんかない。
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天下一品のお節介焼きのハナちゃんが好きだ〜。5作目にいきます(^^)