投稿元:
レビューを見る
2021年01月12日 21時30分25秒 終了
2019年3月6日から読みはじめて中断しながら約2年がかりで読み終えた。
一部、訳語が気になるところがあったものの、文章自体は読みやすい日本語だった。
特に難しかったのは「第39章 ロケール」と「第42章 並行処理」の二つの章。
並行処理については2章かけて扱っていて、第42章の方はライブラリを利用する上で必要になるより基礎的な部分の解説でC++の経験だけでは、何らかの並行プログラミングの経験と知識がなければ、難しいのではないかと感じた。
並行処理についてはずっと以前から苦手意識を持っていて、この章を読めば少しは身につくかもと期待はしていたけどあまり助けにはならなかった。難しかったと言うよりほとんど理解できなかった。以前Effective Modern C++を読んでいたときも並行APIの章はほとんどついていけなかった。
並行処理の関連としては「第43章 スレッドとタスク」で、標準ライブラリのthreadやpromise/futureなどを扱っている。こちらはいくらか断片的ながら動かせるコードが載っているのでいろいろ試すことが出来て理解が進んだ、ように思う。
ロケールについてはずっと無関心の状態が続いていたので、1章使って取り上げてくれていたのはありがたかった。前段階ではwstringとかwcoutっていつ使うの?全部utf-8でいいんじゃない?という状態だった。そこからなにか進展があったのかどうか見直してみてもあまり進歩していない気がする。無関心さが影響しているのかどうもうまくものにできていない。