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ルドルフ・ターキーの作者さんのはじめての単行本を新装(完全)版で出したものだそうです。ルドルフ・ターキーが好きなので手に取ってみました。表紙もとてもかわいいです。上下巻が繋がる仕様なのがまたかわいい。
真っ直ぐで一生懸命なひつじちゃんとそれにほだされていく黒曜君の関係が可愛らしい感じで好きでした。
可愛いのだけれどふとしたところで物凄く気持ち悪い描写(特に蛾のぶちぶち……ぶちぶちにうわああとなる私にはかなり衝撃でした)があったりしてそのギャップが好きです。
打ちきり漫画の宿命ですが、話がまだまだ途中というか謎が残った状態で終わるのが寂しかったです。
もっと読みたかったな。
でもラストは良かったです。
本当は諸々が終わったあとにあの展開になるはずだったのかなーと思いましたが、今まですれ違っていたふたりがようやく噛み合った所で終わるのが、切なかったです。
あのあとふたりはどうなるのかなと、想像が膨らみます。
あと書き下ろしかな。それがとてもとてもよかった……。
ひつじちゃんが、獣の王子様はなぜ人間に戻らなきゃいけないの?そのままですごく素敵なのにみたいなことを言うのがすごくいいです。
わたしもそう!思う!異形の王子様は人間にならなくていい。