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遣り手殺害事件に端を発して、その遺産を信濃まで届ける道中を描いた1冊。めずらしく吉原を離れるお話の展開が、目新しい。旅に出ると途端に、旅先の美味しいものや景色の描写が、いきいきしてくる。たまにはこういうのもよし。
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吉原裏同心(六)~遣手が二階の部屋で首を括って死んでいたが,他殺に違いない。探ると女郎時代に産んだ息子が浮かび上がり,借金を重ねた女郎が共犯と判明した。花魁と雖も櫛・簪などを草として質に入れ金を借りているのだ。それを狙って豆腐屋の倅が強奪していた。皆に頼りにされていた遣手が遺した金は200両を越え,その内,50両を信州姥捨村の弟一家,郷里の寺に50両渡る様に遺書を作っていたため,楼主と会所の四郎兵衛と幹次郎が甲斐路を使い,信州まで使いに立つが,八王子で剣呑な顔で覗いてきたヤクザ者に命を狙われたのは大火の後,吉原に戻れなかった楼主の息子であった。遣手の弟は田舎博打から土地善光寺前の博打打ちに借金を重ね,遺された金が総て自分のものになると唆され失敗した挙げ句,善光寺前の親分が会所や楼閣に金をせびるために人質を取ろうと画策し始めた。企みを挫いた一行は吉原に帰るが,ものとりが横行していて客足が遠のいていた。身代わりの佐吉に相談すると,館林家の留守居役の息子が吉原の向こうを張って遊里を深川に築こうと計画していたのだった~身代わりの佐吉は幕府の隠密ですね
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<6>遣手 2015.6.8 〜 6.11 読了
<7>枕絵 2015.6.12 〜 21 読了
<8>炎上 2015.6.22 〜 26 読了
<9>仮宅 2015.6.27 〜 30 読了
<10>沽券 2015.7.1 〜 4 読了
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内容(「BOOK」データベースより)
新角楼で遣り手のおしまが何者かに殺され、金子が紛失した。吉原会所の用心棒・神守幹次郎は、おしまの息子と振袖新造を下手人と突きとめ、始末をつけた。その後、幹次郎は、おしまの生まれ在所に遺髪を届けたいという会所の頭取と妓楼主に同道。信濃国へ向かう峠路で襲いかかる武芸者たちに、幹次郎の裂帛の気合いが木霊し、眼志流の秘剣「横霞み」が冴える。
7月6日~7月9日
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佐伯さんのシリーズは小籐次の時も結構旅に出させてたけど、これも今回は長野まで足を伸ばします。まあ、江戸ばかりでは読む方も飽きるもんね。今回もなかなかいい話でした。
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遣り手のおしまさんの、遺髪をもって 姥捨まで 旅をする。
松本や麻績など知ってる 地名も出てきて 楽しかった(*^^*)
しかし・・・人ってどこで 怨みかっているか わからないデスネ
ちょっと 怖かったです(×_×)
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今回は遣手が殺され、その犯人探しから始まり、遣手の故郷までなんと妓楼の主と四郎兵衛とともに主人公も旅立ちます。
お金が絡むとどうしてもひと騒動。
それにしても随分と昔の逆恨みをぶつける輩に付け狙われる旅は、それだけで疲れそう。
普段あれだけ事件続きなのに、四郎兵衛と幹次郎がいなくても何とかなるものなのかとちょっと思いましたけどね。そこは会所の皆さまが頑張ったと思いましょうか。
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11月-9。3.0点。
裏同心第六弾。
二百両貯め込んで、殺害された遣手の女。
弔いのため、会所トップと幹次郎、遣手のいた楼の主人で
信州へ旅。旅先でもいろいろあり。
次作も期待。
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久々読む吉原裏同心6巻。
過去のレビューみたら去年の春で止まってたのね…
読んでいくうちに思い出したw
そんなこんなで幹次郎安定のかっこよさ。
今回は吉原の事件はもちろん
実の息子に殺されてしまったおしまの
遺言書通りに生まれ故郷の
信濃国松代領内へ遺産の一部を持っていく旅がメイン。
まぁもちろん会所の面々と一緒だから
のんびりゆらりと思いきや
親族の遺産争い…
いつの時代もあるよなぁ。と。
嫁の汀女の出番、吉原の遊女の出番はやや少ないけど
これはこれでよし。
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佐伯泰英の小説は言葉や漢字の勉強になる。また、吉原裏同心では幹次郎が「姉様には披露できぬ」と言いながら作る腰折れが興を添える。信州への旅中での事件。
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今回は陰謀はあっさり目で、吉原の重鎮たちの人情あふれる信州旅行がメインでした。
油屋の五郎蔵はなかなか魅力のある人物なので、この先どこかで再登場しないかな。