図解中高年のための生活習慣病を予防する検査数値の見方がわかる本 グレーゾーンの数値で、対処法をガイドします！！ みんなのレビュー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：星の砂　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

私は、40代の主婦。今までに、大きな病気とは無縁で入院経験がないのが自慢。だが、晩酌を欠かせないわりに、運動不足ぎみ。最近、むくみとお腹まわりが気になり、生活習慣病への不安が増大中…。ここ数年、健康診断を受けていないこともあり、本書を手に取った。本書は、「健康診断を十分に活用していただくことを目的」とし、健康診断の結果を聞く前に、医師の説明のポイントを理解することができ、結果を聞いた後に読むと、本当に注意すべき点を理解できるという。健康診断に関するノウハウと大切さを学べる、健康維持に役立つ活用本である。

　健康診断を受けるにあたり、必要な知識を十分理解できる構成になっていて読みやすい。【序章　検査数値の落とし穴グレーゾーン】、【第1章　生活習慣病の予防と治療に必要な健康診断の正しい理解】、【第2章　生活習慣病の検査数値の読み方と対処法】、【第3章　中高年の生活習慣病を予防する健康プログラム】と、健康診断を受ける目的、検査数値の正しい見方・とらえ方をきちんと理解できるように、検査数値の解説、病気の解説、グレーゾーンの人の対処法など、わかりやすく解説されている。特に、《病院で受ける各種検査の手引き》は、これから検診を受ける予定の私にとって、検査内容や意味を理解することができ、安心して受診できそうだ。【第1章】の《人間ドックと一般検診、特定健診の比較》、《臓器・病態別や性別などによる話題の専門ドッグ》を参考に、生活習慣病の元凶となるメタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）を見つける「特定健康診査・特定保健指導」は定期的に受診すべきだと痛感。本書にも「早期に発見して進行を食い止めるには、毎年定期的に健診を受けることが重要」とあるように、健康だから大丈夫と過信することは禁物だろう。
　数年前、自治体が実施している「がん検診」を受診したことがあり、異常なしだったが、「遺伝子検査」は一度もない。もし、将来かかりやすい病気を知ることができれば＜健康診断を定期的に受診しなければ＞という意識が高まり、病気予防にもつながるのではないか。だが、遺伝子検査によって認知症が発症するかも、ということが分かるというのは怖いかも。
　国立がん研究センターが、採血だけで13種類のがんや認知症を発見できる検査に着手したという情報は朗報である。1回の採血は0.3mlで、費用は2万円程度で、2018年に実施を目指すということらしいが、実施されたら、早期発見のためにも是非検査したいものだ。
　
　本書を手に取るまで、健康診断の検査数値を理解できていなかったが、検査の知識をわかりやすく優しい解説によって十分に理解できた。早期発見、早期治療により、事なきを得るためにも、健康診断を受診し、本書の対処法を実践し、自分の体のことは自分でしっかりと、予防、管理していかなければ。