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守備的といわれ時代錯誤といわれた3バックシステムが、攻撃的といわれた4バックシステムに代わってずいぶんと経つが、また守備的ではない3バックシステムが復権しつつある。
そこには、スペイン、バルセロナのシステムに対抗するために戦術も進化している。その中の1つの方法として3バックシステムが見直されている。
本書は、ビエルサの3バックから始まりオシムとビエルサの類似性、グアルディオラの戦術の分析、2014年のワールドカップでの3バックのシステムの優位性、日本サッカーと3バックシステムの歴史の内容となっている。
西部氏の書籍はそれなりに読んでいるので、これまでの書籍と重なる部分もあるが、試合の流れも含めた分析は深いと思うことが多い。3バックシステムと4バックシステムと戦術が歴史の中で変化していく中で、栄枯盛衰があるだろうと思うことが多い本だった。
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3バックの意図する戦術など、おそらく西部さんが体験してきたのであろうことが書かれている。この執筆のためにもたくさん取材をしているようで、それなりの内容となっている。
ただ、脇道逸れた話も多い。その内容も面白く読めたので良かったが、もう少し的を絞って書かれていたら、読みやすかったと思う。
同シリーズがほかにもいくつか出ているようで読んでみたい気もするが、主題に沿った内容の濃さを考えるとためらうところもある。
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世界の潮流から外れてるが、ビエルサやペッブやユベントスが使うことで懐古している感のある3バック。奥が深すぎる。そこには緻密な戦術と変わり者監督のこだわりが見てとれた。
ペッブコード5の「試合状況に合わせた変化」では筆者が真ん中DFが3か2かわからないと記述がある。どんな意味があるのか、、相手が1トップでも落ち着くまで3バック?先を見越したスカウティングをかいくぐるため?なんだかワクワクする。その後も状況に応じて、ポリバレントなプレーヤーたちはポジションを変えていく。
無限のフィールドでは本来そうあるべきなのかも。
あとは歴史とか日本代表など。
あまり魅力的なサンプルが少ないからか多くの解説はなかったような気がした。