紙の本
猶太に非ざる猶太の人とは
2022/01/30 17:30
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
シオニズムの流れにのまれないどころか、
それを批判する視点を備えていた著者による、
講演や寄稿文などを集めた本です。
自分の所属する民族を、本書におけるが
如く客観視して分析できるところに、
ユダヤの民の特長があらわれているのかも。
スピノザ、マルクス、フロイト、アインシュタインなど、
類まれな能力を発揮したユダヤ人が多い理由の
一端を垣間見た気がします。
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ユダヤ人によるシオニズムは一枚岩ではなかった。当時の思想状況を反映している本。反シオニズムから書かれている。この著者頭いい。
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[ 内容 ]
ロシア革命とユダヤ人、イスラエル建国、といった政治問題を論じ、スピノザ、ハイネ、マルクス、フロイトら、ユダヤ人でありながらユダヤ人を超えて普遍的人間を志向する「非ユダヤ的ユダヤ人」の姿勢についても語りかける。
現代のユダヤ人問題に多角的な光を照射する本書は夫人によるドイッチャー伝も含む。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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著者は歴史家であり父をアウシュヴィッツで無くした履歴を持つ
そんな中で自分の欲するがままに権力に立ち向かう発言をし
人種的な差別のない世界を模索した人のようだ
客観的といいながら歴史が未来において鮮明に理解されることに
悲観的だったようでもある
アウシュヴィッツがかつて無い民族差別だとして
魔女狩りなどに比べてもその人間性のない次元の違いを訴えている
私には到底理解できないけれども
彼の思いには魔女狩りに対して五分の魂があったということらしい
ユダヤの歴史についても
かつて拾い読みした「ユダヤ人の起源」と真逆のように感じたので
再度「ユダヤ人の起源」も読み返してみたが
共に真剣であり謙虚でもあり冷静さも持ち合わせているように思う
残るは視野の広さの違いだろうか
どちらにしても今後光の当たる部分が増えてくるに従い
順次明らかになる部分もあると私は信じている
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2011/4/29 My本棚のこれまでに登録していなかった本を登録。
古い本、こだわりの本がある。
TT用も