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門外漢が言いたいこと言いますが、リソソーム・イズロン酸ー2ースルファターゼ遺伝子、とかってだいぶだいぶなネーミングセンス…
現実的な話としては、がん対策の分野で、遺伝子治療のお金や時間や手間や副作用のことを考えると、エピジェネティクスの利用は大いに期待したいところ。一方、精神疾患、特に幼少期のトラウマへの応用に意欲的なのは結構だが、こちらの分野はまだまだ器質的、というか物理的な基盤を持つメカニズムがまだまだはっきりしていなくて難しいのではなかろうか。
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概要: 胚からの組織の分化はDNAの発現を制御する修飾によって起こっている。おもにDNAのメチル化とヒストンの化学修飾。CpGアイランドが遺伝子のプロモータ領域に存在し遺伝子の発現制御に大きく関わっている。iPS細胞すごい。受精卵の細胞質はほとんどのエピジェネティックな修飾を消し去るが例外もある(オランダの冬の飢饉、レトロトランスポゾン)。三毛猫、胎盤のサイズに関する両性のせめぎあい。がんとの関わり。
感想: 内容もものすごく面白く、また例えや説明の順序ふくめ説明がすごくうまい(よいサイエンスライター)。ゲノムの非コード領域の重要性についてはほとんど知らなかった。オランダの飢饉の話は、飢餓状態に子供をあらかじめ備えさせるための意味のある機構なのではないかという感じがした。
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●エピジェネティクスに関する2冊目
1冊目(シャロン・モアレム著)よりも詳しくてわかりやすい気がする。