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「敷居が高い」は、不徳義や面目がなくて(たとえばツケがたまっている)行きにくい。
「流れに棹さす」は、物事が思うがままにスムーズに運ぶこと
「破天荒」は、だれもできなかったことを初めてやるようなことたと
「さわり」とは、その話の最も重要な部分、印象深い点
憮然は、思うようにいかなくてぼーっとすること。
檄を飛ばすとは、自分の考えを広く伝えて同意を求めたり決起を促すことで、励ましとは違う。
「他山の石」は、他人の誤りを自分の反面教師とすること。
姑息とは、一時しのぎの意味
議論が煮詰まったは、議論が結論に達する期を熟したこと
奇特なとは、他と違って特別に優れていること
★自分の説明をご説明とかご回答と述べてもOK
失笑とは、我慢できずに吹き出し笑いすること
爆笑とは大ぜいが一斉に笑うことで、一人が大笑いすることを爆笑とは言わない
苦笑とは苦々しく笑うこと
割愛とは、とても残念だが惜しいものをカットすることで、単なる省略ではない
うがった見方とは、物事の本質をとらえようと鋭く見ること
「とんでもございません」はOKと少し前に文科省の審議会が答申した。
潮時は、物事の終わりではなく始める良いタイミングの意味でも使える
やぶさかでない=喜んでする
号泣=大声を出して泣く
世間ずれ=世なれしすぎてずる賢くなること
御の字=このうえなく良い、最高
やおら立ち上がる=ゆっくり、悠然と立ちあがる
煮え湯を飲まされる=信頼していた人に裏切られる。敵やライバルから、ではない。
一姫二太郎=最初は女の子、次は男の子という意味で、人数ではない
にやける=男性が女性みたいになよなよする感じ。
噴飯もの=ご飯を噴き出すくらい面白い
まんじりともせず=少しも眠らない
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「気軽・おもしろい・オベンキョウになる」の三拍子揃った上に、休憩本適性も非常に高いふむふむ本だった!
文化庁国語課とは、「国語の改善及びその普及」を担当する部署、であるらしい。
「国語に関する世論調査」を実施(数年前に流行った『「確信犯」や『役不足』の本来の意味ってなんだ??』のアレだろう、たぶん。)して、意味や使い方に揺れが生じている言葉について、正誤を判定するのではなく「本来の意味」「本来とは違う使い方」を毎年取り上げていくことで、人との伝え合いをより的確なものにして欲しい…というのが、この本の意図であるらしい。
で。
実際に「国語に関する世論調査」で大きな揺れが生じていたり、世代間で理解している意味が違っていたり、誤解していると真逆の意味になったり…というような言葉をピックアップして、世論調査結果と本来の意味、語源の小ネタや誤用に至った理由の推測…などなど、大変親しみやすく、気軽にふむふむできた!
お役所の調査を、一般書の形でフィードバックしてくれるという点でも大変素敵な本だったー!!
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「他山の石以って玉を攻むべし」(よその山から出た粗悪な石でも、自分の宝石を磨く役には立つという意味)。「他山の石」とは、他人の誤った言行やつまらない出来事でも、それを参考にしてよく用いれば、自分の修養の助けとなるということ。「対岸の火事」でもなければ、ましてや「他人の良い言行を自分の行いの手本とする」という意味では決してない。文化庁は、毎年、新聞等で誤った日本語の用例を公表しており、そのたび、驚きの声をあげている。にもかかわらず、喫驚のそのそばから忘れている。一度理解したはずなのにいまだに勘違いしているもの多々あり、身の縮む思いであった。ちなみに「攻むべし」は「おさむべし」と読む。は~っ。
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時代が変わるといろいろなものに変化がみられる。ファッション、街の風景、そして言葉。言葉で、本来持っていた意味が180度変わる例がある。例えば、「やばい」がそうだ。本来は悪い意味で使っていたが、今では若い人たちの間で、いい意味での評価を表す言い方として定着している。「これ、やばくない(語尾を伸ばして言う)」と言っている若い人の場合、どちらの意味か考える必要がある。
「敷居が高い」と言うと、「不義理なことや面目の立たないことがあって、その人の家に行きにくい」と言う意味を連想する。ところが本来の意味は違っていた。「高級過ぎたり、上品過ぎたりして、入りにくい」と言う意味だと知って驚いた。
よくやるつもりでもないのにその場をごまかすための答弁で使わる表現に「やぶさかでない」がある。本来の意味は「何かをする努力をためらわない、喜んで何かをする」だった。どこからどうやって政治家や官僚を使うような意味になったのだろう。
見ていくと、本来の意味と現代社会で使われている意味では違いある。言葉は生き物と言うが、これから先、どのように変化していくのか気になるところ
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ショック…!かなりの数を間違えて覚えていました。
文脈だけで意味をわかったつもりでいるのはよくないですね。
一つ一つのことばの解説がシンプルであっさりしている分読みやすいです。
世代別でどれくらい勘違いしているか?というのもわかって面白い。
自分は正しい意味を知っているけれど、世代によっては違う意味で使っている言葉もありました。
語源を遡ると、意味を間違えにくいのかなあとも思ったのですが、古文・漢文の知識が薄いと遡れる語彙数も減ってしまう。
やっぱり正しい言葉遣いと言語感覚の根幹に古文・漢文があるのかなあ。
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発刊当初とっても話題でどこでも品切れ状態だった本。ネットで在庫ありをみつけて入手したら満足して、そのまま積読になっていました。
本来の意味ではない使われ方も多い言葉を選んで、使われ方を分析した本。自分でも本来の意味が分かっているのもあれば、そうではない意味で使っていたり、はたまたよく知らない言葉も。
逆に言うと、ここにある言葉を使うと、相手に正しく意図が伝わらない可能性もあるんだよなとも感じる。
とは言え、言葉は生き物。難しいね。
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文化庁に国語課というのがあるんだ…と思いつつ読んだ。
なるほど、常用漢字表とかはここが用意してくれているのか。
国語の改善・周知と教育普及が目的の様子。
勘違いしやすい、意味を間違えて使用しやすい言葉を、勘違いの事例をもとに確かめる。
では、本来の意味はどういうことなのだろう?と辞書で確認する。
大体、本来の意味が一番最初にあるのだけれど、誤用も「最近では」とか付け加えられて記載されている。
実際には国民がどう意味を理解しているか、データもある。
さっきの事例で勘違いはどう発生したのか?なぜ誤用されるようになったのか、きちんと書かれている。
と、いう事例→確認→統計データ→原因というパターンで1冊になっている。
コラム的で、気になったところから読むのも良い。
なるほどー、私も誤用の意味で使っていたわ…というのもたくさんあった。
周りの人はどうなんだろう、とちょっと試してみたくなる気持ちもある。
私が正しい(本来の?)意味で使用していたところで、相手が異なる意味で理解していたら望むコミュニケーションができないなあ。
調べたら、文化庁HPでも「ことば食堂」というページがある。
本に記載されていたものもあった。動画でも紹介しているらしいので、また見てみると面白いかもしれない。
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・敷居が高い
本来の意味:相手に不義理などをしてしまい、行きにくい
使われ方:高級過ぎたり、上品過ぎたりして、入りにくい
・流れに棹さす
本来の意味:傾向に乗って、ある事柄の勢いを増す行為をすること
使われ方:傾向に逆らって、ある事柄の勢いを失わせる行為をすること
・枯れ木も山のにぎわい
本来の意味:つまらないものでも、ないよりはまし
使われ方:人が集まればにぎやかになる
・破天荒
本来の意味:誰も成し得なかったことをすること
使われ方:豪快で大胆な様子
・さわり
本来の意味:話などの要点のこと
使われ方:話などの最初の部分のこと
・憮然
本来の意味:失望してぼんやりとしている様子
使われ方:腹を立てている様子
・檄を飛ばす
本来の意味:自分の主張や考えを、広く人々に知らせて同意を求めること
使われ方:元気のない者に刺激を与えて活気付けること
・他山の石
本来の意味:他人の誤った言行も自分の行いの参考となる
使われ方:他人の良い言行は自分の行いの手本となる
・姑息
本来の意味:一時しのぎ
使われ方:ひきょうな
・煮詰まる
本来の意味:(議論や意見が十分に出尽くして)結論の出る状態になること
使われ方:(議論が行き詰まってしまって)結論が出せない状態になること
・役不足
本来の意味:本人の力量に対して役目が軽すぎること
使われ方:本人の力量に対して役目が重すぎること
・確信犯
本来の意味:政治的・宗教的等の信念に基づいて正しいと信じてなされる行為・犯罪又はその行為を行う人
使われ方:悪いことであると分かっていながらなされる行為・犯罪又はその行為を行う人
・奇特
本来の意味:優れて他と違って感心なこと
使われ方:奇妙で珍しいこと
・失笑する
本来の意味:こらえ切れず吹き出して笑う
使われ方:笑いも出ないくらいあきれる
・割愛する
本来の意味:惜しいと思うものを手放す
使われ方:不必要なものを切り捨てる
・気が置けない
本来の意味:相手に気配りや遠慮をしなくてよいこと
使われ方:相手に気配りや遠慮をしなくてはならないこと
・うがった見方をする
本来の意味:物事の本質を捉えた見方をする
使われ方:疑って掛かるような見方をする
・潮時
本来の意味:ちょうどいい時期
使われ方:ものごとの終わり
・やぶさかでない
本来の意味:喜んでする
使われ方:仕方なくする
・号泣する
本来の意味:大声を上げて泣く
使われ方:激しく泣く
・雨模様
本来の意味:雨が降りそうな様子
使われ方:小雨が降ったりやんだりしている様子
・すべからく
本来の意味:当然、是非とも
使われ方:全て、皆
・世間ずれ
本来の意味:世間を渡ってきてずる賢くなっている
使われ方:世���中の考えから外れている
・琴線に触れる
本来の意味:感動や共鳴を与えること
使われ方:怒りを買ってしまうこと
・手をこまねく
本来の意味:何もせずに傍観している
使われ方:準備して待ち構える
・御の字
本来の意味:大いに有り難い
使われ方:一応、納得できる
・情けは人のためならず
本来の意味:人に情けを掛けておくと、巡り巡って結局は自分のためになる
使われ方:人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない
・やおら
本来の意味:ゆっくりと
使われ方:急に、いきなり
・ぞっとしない
本来の意味:面白くない
使われ方:恐ろしくない
・煮え湯を飲まされる
本来の意味:信頼してた者から裏切られる
使われ方:敵からひどい目に遭わされる
・一姫二太郎
本来の意味:一人目の子供は女、二人目の子供は男であるのが理想的だ
使われ方:子供は女一人、男二人であるのが理想的だ
・にやける
本来の意味:なよなよとしている
使われ方:薄ら笑いを浮かべている
・天地無用
本来の意味:上下を逆にしてはいけない
使われ方:上下を気にしないでよい
・耳ざわり
本来の意味:聞いていて気にさわること
使われ方:聞いたときの感じのこと
・噴飯もの
本来の意味:おかしくてたまらないこと
使われ方:腹立たしくて仕方ないこと
・まんじりともせず
本来の意味:眠らないで
使われ方:じっと動かないで
「にほん」と「にっぼん」はどちらでも良い
「とんでもございません」はあり
「篠突く雨」篠竹を束にして地面に突き下ろすように、激しく降る大雨
「驟雨」しゅうう、急に降り出し、強弱の激しい変化を繰り返しながら、急に降りやむ雨
「日照雨」そばえ、ある所にだけ降っている雨、「悪戯」とも
雰囲気「ふんいき」が「ふいんき」となるのを「音位転換」という、ほかに新しいは「あらたしい」が「あたらしい」、山茶花は「さんざか」が「さざんか」、舌鼓は「
したつづみ」が「したづつみ」、「おくすり」を「おすくり」、「とうもろこし」を「とうもころし」、「だらしない」は「しだらない」
忌み言葉
「するめ」は「あたりめ」、「すり鉢」を「あたり鉢」、「ひげをそる」を「ひげをあたる」、「刺し身」を「お造り」、「梨」を「有りの実」、「おから」を「卯の花」、○月○日「から」は「より」に
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文化庁国語科の勘違いしやすい日本語。文化庁国語科の著書。知らず知らずのうちに勘違いして誤った使い方をしている言葉は多いと思います。私自身も覚えたての言葉や難しい言葉を得意気、自慢気に使ってしまいがちだけれど、その中には勘違いして間違えて使っていたものもありました。"役不足"や"姑息"、完全な勘違いで使っていて反省です。でも私に限らず、役不足や姑息に限らず、勘違いした日本語を使っている人は少なくないのではないでしょうか。
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日本語は絶えず変化していくものだから、その最中にある言葉を集めているという点において、読んで損はない一冊。
知っていることが大事で、誤用する人に対してどう接するかは別問題…。
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「国語に関する世論調査」を担当している「文化庁国語課」による正しい言葉の意味について解説した本。
「情けは人のためならず」や「気が置けない」など、意味が間違われやすい言葉として定着したものもありますが、「憮然」や「確信犯」など、本当の意味を知らなかった言葉も多くあり、勉強になりました。
本来の意味とは違うからと言って、誤用と決めつけるのはよくないと思います。しかし、他人(特に年齢が上の人)とコミュニケーションをするとき、意味を取り違えていると、相手を怒らせたり、会話が成り立たなかったりするので、言葉の正しい意味も学ばないといけないんですね...。言葉の使い方には注意です。
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自分自身が間違った言葉の覚え方をしていることに気づけました。
一つ一つが短くてかなりサクッと読めてわかりやすいです。
とても勉強になりました。