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名も知らぬ女流画家というか、そのモデルについての本なのだが、著者が著者なので手に取った。
表紙をはじめとしてゲアダの描く女性の絵と、短いキャプションが10数ページは続く。2ページで「おや?」と思い、3ページ目では「これはすごい本なんじゃないか」とどきどきし始める。
写真が主流となる前の絵にエロティクスを求めていた時代。
女性がコルセットを脱いで、スカートの丈が短くなる時代。
一人の人間が、人格を持って生きるというのはどういうことなんだろう。
リリの生涯を見ると、まるで「物語のように作られた」ものだなぁと感じる。
彼女はあの時代を生きたのか、あるいは生かされたのか。
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まずひとつ、ゲルダや同世代の人々の絵がカラーで沢山観られるということは強く評価したい。それでも、LGBTの無遠慮な扱いが全編にわたって続く印象で、何とも言えないもやもやが残る。
彼女の絵がアイナー/リリーをモデルにして描かれたことは確かだと思う。実際にリリー亡き後彼女の人生は急に没落するし。彼女の絵や姿勢に、セクシュアリティが反映されているというのもそうだと思う。
それでも、ゲルダの官能的な絵が「異常な」セクシュアリティから来ているのだ、と言わんばかりの結論には少々辟易した。今時そういう無遠慮な書き口は、批判されてもおかしくないと思う。
リリー・エルベは本を残しているので、彼女の考えは辿りやすいはず。『リリーのすべて』だって彼女の側に立って書かれていた。この本は妻だったゲルダを表題に含めているので、知らなかった「ほんとうのゲルダ」を紐解けるのかと思ったら、全くそんなことはない。ゲルダがこう思ったのだろう、こうだったのだろう、と推測ばかりで、わたしの苦手な謎の独自研究のオンパレードだった。
もっと淡々と事実を書いてくれればもう少し良作だったと思う。巻頭のカラー絵だけで本代はペイできると思うが、本文を読んでしまったのでかなり消化不良で終わっている。
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ふんだんに絵が挿入されており、そのページだけでも見る価値があった。
あくまで、絵のコレクターとして著者が書いた人物伝(?)である。
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図書館の本
ざっと100年ほど前に性転換手術を受けた男の話
術後、子供を産むつもりでいたらしい
医者、ちゃんと説明したのか 医者も産めると思ってたのか?
波乱万丈すぎて現実味がない