紙の本
「暮らしの手帖」と私
2016/04/20 12:40
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投稿者:ゆうじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても面白かった。
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朝のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』のドラマのモチーフとなったのが本書。「暮しの手帖」創刊者の大橋鎭子さんの自伝。巻末には、『とと姉ちゃん』脚本家の文章も掲載。
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近代日本のファッションや すてきな暮らしの パイオニアのエピソードを興味深く楽しく読ませてもらった。
ただし、この時代の方の文章には有名人やら知人やらの名前が多すぎるので読みづらいところもある。日記的要素が少し減らせたら より読みやすいかも。
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現在NHKの朝ドラでやっている「とと姉ちゃん」のモデルである「暮らしの手帖」創刊者の故・大橋鎭子さんの自叙伝。2日間で、一気に読みました。
大橋さんの人柄や「暮らしの手帖」づくりにかけた情熱、気負いがないというのか、自然な感じがとてもいいなと思いました。花森安治さんが亡くなった時に同級生が、「彼の素晴らしさもあったがあなたの協力があったからこそだと思います」というメッセージを送っていることが紹介されていますが、大橋さんの素晴らしさや生き様を表している言葉だと思いました。
花森さんのエピソードで印象に残ったのは、組み合わせ家具の写真撮影に関すること。出来上がりは白黒なのに、納得のいくまで色に最後までこだわりました。その理由を聞かれた時に、時代を見る目の確かさとだから何が必要かを正確に把握していた眼力には感嘆です。
戦争に一貫して反対、それを家庭での暮らしから問い続けてきた「暮らしの手帖」、今またそのことが大きくなっているのは、何とも言えないけれど目を離すわけにもいきませんね。その思いを改めて強く感じ、また今後、ドラマでどんな風に描かれるか楽しみになってきました。暮らしの手帖に関する様々な本も、もっと読んでみたくなりました。
おすすめの一冊です。
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朝ドラの「とと姉ちゃん」の影響で、本屋には
大橋鎭子さんや花森安治さん関連の本がたくさん
ドラマの設定とはかなり違う内容だけれども
一生懸命生きて、丁寧に暮らして、思いやりを持って
優しく、楽しく生きている姿に、ほっとする
文章も淡々としていて読みやすい
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いつものように朝ドラを見ながら、関連書を勉強している。『暮らしの手帖』の編集長、安森さんについては、先に書いた。本書はその中でほとんど出てこなかった社長兼編集者の鎮子さんのものがたり。ぼくは原作とドラマの違いが気になる方なので、これを読むと、朝ドラがどの部分を採ったかがわかる。たとえば、歯槽膿漏に効く歯磨きをつくったのは事実に基づく。チューブが破裂したことも。戦争中農家に買い出しに行く際、着物ではコメや野菜と代えてもらえず妹のままごと道具を持っていったというのは、自分の大事にしていた人形だった。また、安森にさしえをもらってきた帰りに靴のかかとがとれたという話は、川端康成から原稿をもらい帰る途中で下駄の鼻緒が切れたというのが事実。鎮子さんはそんなに強そうに見えないのだけれど、なかなか仕事が進まない安森さんをしかったり、原稿をもらいに何度もでかけたりと粘り強い。本書もへたをすれば自慢話ばかりになりそうなのに、全然いやみを感じさせない。人というのは40をすぎれば顔に責任をもてと言ったのはリンカーンだったが、鎮子さんの顔(写真)を見ているとそのことを感じさせる。鎮子さんの人間関係が広いのもあの人柄ゆえであろう。そして、それが雑誌つくりに大いに役にたっている。いつの世もなにかをするには豊かな人間関係を築いておかなくてはならないということだ。
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ドラマの本当のところが知りたくて購入。ドラマより数倍おもしろい。ドラマは受けをねらいすぎ。
大橋鎮子氏のバイタリティと姉妹、母の協力、そして自分でお金を作る、という意識と、花森氏との出会いが暮らしの手帖のここまで独自の地位ををなさしめた、というのがよくわかります。
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朝ドラ「とと姉ちゃん」のモデルとなった、大橋鎮子さんが、その半生を綴ったもの。
ドラマのように、お父さんが亡くなってから、一家の大黒柱として家族を支えてきたことや出版社などで働いたのち、花森安治と出会い、一緒に暮しの手帖ををはじめとする雑誌などを作ってきたこと、それらが大橋さんの分かりやすい文章で書かれています。
大橋さんと花森さんたち、暮しの手帖に関わってきた人たちは、みな戦後の苦しい時期、人々の役に立つように、特別ではなく、普段の暮らしに生きる喜びや彩りを与えたいと思っていたのかなと感じました。
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これはいい本でした。人との出逢い、時機、行動力が世界を変えていくことを実感できます。
人は人とともに歴史を作っていくのですね
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暮らしの手帖にいたる思い 人の役に立つ雑誌を作らなければという志の強さがシミた…。広告と媒体の関係も今と全然違うけど 自分が作りたいものを作るためには こんなにも覚悟と行動が必要なんだなあと。
次このまま花森編集長についての本を読もう。
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仕事をもって、世の中で活躍している女性の生き方に惹かれます。朝ドラの村岡花子、広岡浅子につづいて、大橋鎮子さんの人生もまた魅力的でした。
戦後、人々の価値観をつくってきた、まさに暮らしの「運動」であった雑誌「暮らしの手帖」。当時の熱い想い、真剣さが、それでも肩の張らない鎮子さんのことばで簡潔に語られています。その真剣さに、川端康成、井上靖、三島由紀夫など、名だたる文士が寄稿し、村上シェフなど超一流の料理人たちがレシピ作りに力を貸してくれたのでしょう。(料理は必ず編集部でつくって、わかりやすい説明や写真をつけて、家庭料理になるよう工夫されていました)
昭和33年に、アメリカ大使館から招かれて、アメリカを視察する手記は、鎮子さんの好奇心と意欲に溢れています。
読者が、お金を出して買ってくれるに足りる、ホンモノを届けること。雑誌なのに増刷されて、売られ続けているのも納得です。
これをずっと買っていた母を、見直してしまいました。
ところでこの本は「ポケット版」とあり、文庫本サイズよりひとまわり大きく作られています。それが何ともここちよい大きさで、文字の大きさも読みやすく、とてもよかったのです。
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朝ドラから知ったので、史実はどうなんだろうと思って読んでみた。ものすごくパワフルな人。家族仲の良さが羨ましい。
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編集部というより、『暮しの手帖』を作っている家族、という感じ。会社というより、家庭のよう。あたたかみのある、愉快な場所でした。そんななかで『暮しの手帖』を作ることを、編集部員みんなが、とても大事なことと思っていたのです。
(P.166)
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「とと姉ちゃん」が好きだから読んだ本。「とと姉ちゃん」の主人公のモデルになった大橋鎭子さんと花森安治さんについて知りたくて読んだ本。この本を読んで大橋さんの北海道での話とアメリカの視察旅行のエピソードが印象に残った。
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2016.8/7 「暮しの手帖」創刊社主をモデルにした朝の連ドラ「とと姉ちゃん」も欠かさず観ている♪エッセンスを上手にドラマに取り入れていることが伺える。雑誌から編集者の思いが感じられるものはそれなりにあると思うが、人柄が滲み出ているものはそう無いように思う。後半に添付されている幾つかの号の「編集者の手帖」(あとがきですね)までしっかり読みましょう!