電子書籍
文系にもわかりやすい
2020/01/25 15:08
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
脳の構造について細かく説明されているので、文系の人が読んでもわかりやすい。脳のここが損傷すると、この言葉に影響が出るというのが、分かっているのがすごいと思った。
紙の本
ことばとは。
2020/01/25 15:05
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも話していることばについて改めて考えさせられる。この言葉を話す時、脳のこの場所が働いているのか、と少し意識するようになった。
電子書籍
医学的アプローチ
2020/01/12 17:43
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒトのヒトたる所以の一つである言葉の使用。その言葉を失う失語症患者は如何に言葉を取り戻すのか。「ことば」を医学的アプローチから解説します。
紙の本
失語症研究の第一人者が説く脳の「ふしぎ」
2020/01/12 17:39
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者は言語学者ではなく、失語症研究の第一人者である医学博士です。脳の損傷により心や言葉にゆがみが生じた人々が、懸命にそれを修復する姿を描くレポートです。
紙の本
大脳生理学と言語機能に関する本、言語に関する学問分野は、学際的で多方面
2003/06/29 18:03
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投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
脳があって、心が生成し、心があってことばが生成する。生成したことばは逆に心を制御し、制御された心はまた脳を制御する。この三者の関係は、一方向ではなく、双方向なのである。
失語症研究の第一人者が脳・心・ことばのメカニズムに迫る。脳の異なる部位の損傷に伴い、さまざまな表現形態の失語症が発生する。言語機能もいろいろ分類できる。音韻を理解する機能と発語する機能、意味を理解する機能と概念をまとめる機能、それらの機能が脳のどの部分で働いているか、脳のどの部分が損傷するとどのような障害が発生するか、それを解説している。
この本は言語に関するある本の参考文献として取上げられており、興味を持った。言語学に関する本だと思っていたが、大脳生理学と言語機能に関する本であった。言語に関する学問分野は、学際的で多方面の研究分野に絡んでいることが、理解できた。最初の思い込みとは分野が違っていたが、思わぬ分野について知ることができ、面白かった。
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なんで言葉を使えるのかなぁって思うこと一度はあるはず。そんな時にはこの本!脳のしくみについての記述はちょっと難しいけど納得できるはず。
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先ず、ことば、というものの性質と成分を分けて、
健常人がどのように言葉を使っているかを解説した上で
具体的な失語症の症例を分類し、その損傷脳部位を併せ見て脳と心と言葉の関係を紐解く一冊。
深く突っ込まなければとりあえずは全くの素人でも読めるました。
初めの「言葉の音」の定義や、脳部位の名前などは見慣れない単語が並んで戸惑いましたが、
著者が一般読者に伝えたいものは概要だと思うので、
脳、こころ、ことば、の関係がどのように絡み合っているかのイメージをつかめたらそれでヨシ。
失語症という病に興味のある人、言葉というものが、本来他人と共有されるはずのない心という現象を外界へ表出する、ということに面白みを感じる人にはお勧めです。
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[ 内容 ]
心がことばをつくり出し、ことばは心を統御する。
失語症研究の第一人者が脳・心・ことばのメカニズムに迫る。
[ 目次 ]
第1章 ことばとはなんだろう(ことばの音韻形式;意味されるものの構造 ほか)
第2章 ことばを失うということ(「話すこと」と「聞くこと」― 言語行動の基本;音韻と意味の解離―記号構造の分解)
第3章 ことばを織り出す脳(大脳の仕組み;脳はどのように音韻にかかわるのか ほか)
第4章 脳・心・ことば(ことばを失った心;心の成り立ち―知・情・意 ほか)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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筆者は神経心理学を専門とする医学博士で高次機能障害の研究を中心にしている。本書は脳を医学的な立場から分析し、心という極めて曖昧な対象を科学的に分析しようとする学問的立場を分かりやすく述べたものである。
脳の研究にはさまざまな立場があるが、不幸にして機能障害に陥った人の研究から逆に脳の機能を分析的に考えることが可能になることがある。脳の一部の機能を失ったことによってどのような障害が発生するかを観察することによって、脳の部位とその機能の関連が分かるというものだ。言語機能は数々ある脳の機能の中でもかなり高度なものであり、人間だけにことばがあるのもその脳の機能の複雑さがもたらすものである。だからこそ、さまざまな段階の障害も発生することになる。いわゆる失語症については、私も近年身近に接することがあって深い関心を持っている。一見すると健常者と全く変わらないのに、言葉を発するとその行動の異常さに驚いてしまうのが、高次機能障害である。
脳の研究はいまだ発展途上である。分析的に研究すればするほど不明な点が出てくるようだ。どの分野でも聞かれる話ではあるが、分析的な研究が進めば進むほど全体像をつかむことはかえって難しくなっていくらしい。脳を使って脳を考えるという挑戦はこれからもさまざまな展開がある事を予想させられた。
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右脳、左脳というのは、それぞれ別の機能を持っているのだと思っていたら、そうではなくどちらかが優位性をもってリードしていると言うことであって、また、その優位性にしても機能によって優位性が強い場合と割と左右均等な場合とがあり、それが言語障害の治癒の容易度にも関わってくるそうだ。
脳と言語のはなし。まだまだ研究の余地のある分野のようで面白い。
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ヒトはなぜことばを使えるか の答えにはあまりなってないんじゃないでしょうか(笑)。
臨床症状を例に、言語機能を解説してますが、
一般の人にはちょっとイメージが湧きにくいんじゃなかろうか。
平易な文章で書いてあるので、言語臨床の入門には良さそうです。
知・情・意~脳と心の関係が書いてある、
本の後半が面白いですよ。
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著者は生成文法にちょっと疑いをもっているらしい。その点では同じく新書の『言語の脳科学』とは真逆だけど、そのことに関してはとくに深く触れることはない。失語症関係の症例が比較的多く説明されているのが興味深かった。原著は1998年だから、やや古くなっていることもあるかもしれない。その点でも『言語の脳科学』よりはちょっと不利かもしれない。
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失語症の説明から始まって、言葉と脳の関係を科学的に説明し、さらには心と脳の関係について明解にわかりやすく書かれている。
心は意識→情→知→意という構造になっているらしい。
「感情は心という器を満たしている液体のようなものである。この感情の海に、ことばのような記号性の心像や、物体の形状のような知覚性の心像や、それらの複雑な集合体である概念や思念のような「かたち」あるものが漂っている」という筆者の抱く心のイメージは衝撃的だった。
前半は専門用語っぽいものも出てきて、ん~んめんどくさいなぁ…と思うところもあったが、最後はなんとも言えないほっこりとした余韻が残るとてもいい本だった。
Mahalo
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やや古い本で著者の癖もあるが、内容はとても興味深い。「脳があって心が生成し心があってことばが生成する。生成したことばは逆に心を制御し、制御された心はまた脳を制御する。」