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妖怪学新考 妖怪からみる日本人の心
著者 小松和彦
日本人にとって、妖怪とはなにか。科学的思考を生活の基盤とし、暗闇すら消え去った世界においてなお、私たちはなぜ異界を想像せずにはいられないのだろうか。「妖怪」とは精神の要請...
妖怪学新考 妖怪からみる日本人の心
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妖怪学新考 妖怪からみる日本人の心 (講談社学術文庫)
商品説明
日本人にとって、妖怪とはなにか。科学的思考を生活の基盤とし、暗闇すら消え去った世界においてなお、私たちはなぜ異界を想像せずにはいられないのだろうか。「妖怪」とは精神の要請なのか、それとも迷信にすぎないのか――。古代から現代にいたるまで妖怪という存在を生みだし続ける日本人の精神構造を探り、「向こう側」に託された、人間の闇の領域を問いなおす。妖怪研究の第一人者による、刺激的かつ最高の妖怪学入門。(講談社学術文庫)
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紙の本
「妖怪」を信じるという日本人の精神構造と人間界とは対照的な世界について問い直していきます!
2020/03/22 10:17
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、私たち日本人が、この科学技術が発達してもうはや暗闇の世界など全くないという時代ですらも、「妖怪」という存在を信じ、恐れているという事実に対して、その日本人の精神構造を探りながら、人間界とは違った世界というものを問いなおした画期的な一冊です。同書は、表題にもなっていますように、「妖怪学」の入門書と言ってもよいのではないでしょうか。同書の構成は「妖怪とはなにか」、「妖怪のいるランドスケープ」、「遠野盆地宇宙の妖怪たち」、「妖怪と都市のコスモロジー」、「変貌する都市のコスモロジー」、「妖怪と現代人」、「祭祀される妖怪、退治される神霊」、「妖怪の民俗的起源論」、「呪詛と憑霊」、「外法使い」、「異界・妖怪・異人」、「妖怪と現代文化」といったもので、学術的に述べられており、興味深い書です!