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電子書籍
猫道 単身転々小説集
著者 笙野頼子
失礼ですが御主人は? 収入は? 本籍地は? 保証人は? バブル後期の東京で“単身女性の安全な住まい”を求めて漂流する長編「居場所もなかった」に加え、後の“家族”キャト、ド...
猫道 単身転々小説集
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猫道 単身転々小説集 (講談社文芸文庫)
商品説明
失礼ですが御主人は? 収入は? 本籍地は? 保証人は? バブル後期の東京で“単身女性の安全な住まい”を求めて漂流する長編「居場所もなかった」に加え、後の“家族”キャト、ドーラ、ギドウ、モイラ、ルウルウをめぐる住居転々の短編。さらに不意の別れを描く「モイラの事」、その悲しみを越える単行本未収録の「この街に、妻がいる」、作者と猫の書き下ろし近況エッセイ二編も収録。
目次
- 前書き 猫道、──それは人間への道
- 冬眠
- 居場所もなかった
- 増殖商店街
- こんな仕事はこれで終りにする
- 生きているのかでででのでんでん虫よ
- モイラの事
- この街に、妻がいる
- 後書き 家路、──それは猫へ続く道
- 年譜 山崎眞紀子
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紙の本
一番長い小説「居場所もなかった」はいい出来だ
2023/07/14 21:57
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集で、タイトルが「猫道」だが、最初の作品から猫が出てくるわけではない。どちらかといえばサブタイトルの「単身転々小説」の方が合っている。特に一番長い小説「居場所もなかった」は、まさに単身転々小説と言ってよく、いい出来だ。最後の2作「モイラの事」「この街に、妻がいる」は完全に猫を主眼にした小説だ。最後に年表が載っているが、各作品と作者の生活との関係が分かりやすく、面白かった。