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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.12
- 出版社: 朝日新聞出版
- サイズ:19cm/217p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-02-250667-2
紙の本
ホルモン焼きの丸かじり (丸かじりシリーズ)
著者 東海林 さだお (著)
ホルモン好きの達人だけが堪能できる魔境にして美味の世界。シリーズ最新刊、天衣無縫の食通エッセイ第31弾。【「BOOK」データベースの商品解説】ホルモン好きの達人だけが、堪...
ホルモン焼きの丸かじり (丸かじりシリーズ)
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商品説明
ホルモン好きの達人だけが堪能できる魔境にして美味の世界。シリーズ最新刊、天衣無縫の食通エッセイ第31弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
ホルモン好きの達人だけが、堪能できる魔境にして美味の世界。ああ、ぼくも早く達人の域に達したい…。抱腹絶倒の「丸かじり」シリーズ第31弾。『週刊朝日』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
みらいのために
2010/01/17 07:59
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
食べ物にはさまざまな味があって、むしゃむしゃガリガリ食べると感じるのは味覚といいますね。
TVの食べ物番組でレポーターが有名、珍味、豪華、あり合わせ、といった色々な食べ物を食して「いやあ、おいしかった」というのは、ミンチ(味覚音痴のことをそう呼ぶことに、今決めました)です。
正しくは「甘い」「辛い」「酸っぱい」「苦い」くらいの味覚大原則はいわないといけない。
この大原則はいくつものバリエーションができるから便利。
「甘辛い」「甘酸っぱい」「甘苦い」。
なんか玄人っぽいでしょ。
「甘辛酸っぱにがー」
どうです、もっと玄人っぽい。しかも、どんな味なのかよくわからないのがいい。
それらの味を感じるのが、「味蕾(みらい)」と呼ばれている舌にある味を認知する細胞。時々、東海林さだおさんの「丸かじり」にも登場する、味のアンテナです。
トンカツを食べたとしましょう。(焼き鳥が食べたいという人もいるでしょうが、ここはトンカツでお願いします)
まず、ころもが「味蕾」を通過します。
ころもさんは「味蕾」がよくわかりませんから、こそっと通過しようとしますね。
おっとどっこい。
ここで、サンダーバード3号が出動します。(イメージです)
ゴォー。
「本部、本部、聞こえますか。今、ころもさんがこそっと通過しようとしました。もちろん、そんなことはさせません。味、捕獲しました。ころもさんの味は・・・」
みたいなやりとりが「味蕾」と脳の間で起こるわけです。
つづいて、豚の肉がとんとんとやってきます。
ここで、サンダーバード2号が出動します。(イメージです)
ゴォー。
こうして、食されたトンカツの味が「おいしかった」ではつまらないではないですか。
せっかくサンダーバード2号、3号も出動したのに。(ここもイメージでお願いします)
その点、東海林さだおさんの「丸かじり」はこの味にいたるまでの人間葛藤がさまざま描かれているわけです。そして、食べ物が食されるたびにまごころを餡このようにこめて四方八方から表現していきます。
何のために?
もちろん、みらい(味蕾)のために。
◆東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズ既刊31冊すべての書評が読めるのは「本のブログ ほん☆たす」。