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紙の本
移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線 (角川新書)
著者 出井康博 (著)
入管書類のでっち上げを黙認する政府、借金漬けで追い込まれる留学生…。改正入管法の施行の陰で、食い物にされる外国人たち。日本人の便利で安価な暮らしを最底辺で支える奴隷労働の...
移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線 (角川新書)
移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線
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商品説明
入管書類のでっち上げを黙認する政府、借金漬けで追い込まれる留学生…。改正入管法の施行の陰で、食い物にされる外国人たち。日本人の便利で安価な暮らしを最底辺で支える奴隷労働の実態に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
(章タイトル)
はじめに
第一章 「朝日新聞」が隠すベトナム人留学生の違法就労
第二章 「便利で安価な暮らし」を支える彼らの素顔
第三章 「日本語学校」を覆う深い闇
第四章 「日本語教師」というブラック労働
第五章 「留学生で町おこし」という幻想
第六章 ベトナム「留学ブーム」の正体
第七章 幸せの国からやってきた不幸な若者たち
第八章 誰がブータン人留学生を殺したのか
第九章 政官財の利権と移民クライシス
おわりに【商品解説】
改正入管法施行が施行され、「移民元年」を迎えた日本。その陰で食い物にされる外国人たち。コンビニ「24時間営業」や「398円弁当」が象徴する日本人の便利で安価な暮らしを最底辺で支える奴隷労働の実態とは。【本の内容】
目次
- (目次、主なもの)
- 第一章 「朝日新聞」が隠すベトナム人留学生の違法就労
- 元旦に新聞配達するベトナム人たち
- 電動アシストもない自転車で
- 「週28時間以内」で仕事は終わらない
- 残紙という古くて新しいタブー
- 夕刊を廃止すれば問題は解決する
- 第二章 「便利で安価な暮らし」を支える彼らの素顔
著者紹介
出井康博
- 略歴
- 〈出井康博〉1965年岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。英字紙『ニッケイ・ウィークリー』記者等を経て、フリー。ジャーナリスト。著書に「ルポニッポン絶望工場」「松下政経塾とは何か」など。
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これが選挙で争点化されないこの国で
2019/07/27 20:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あられ - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常に読み応えのある、重い1冊でした。こういうことを知ることができてよかったです。そして、こういったことが「選挙の争点」にならないことに憤りを覚えます。
新聞・テレビが注意を払おうとしない「偽装留学生」について、徹底的に書かれた本です。そして、新聞がこの問題を取り上げないことには、いわゆる「構造的」な背景があります。この国は、どこまで利権でずぶずぶなんでしょう。
「移民」という言葉は最近のもので(法的制度の変更がありました)、一昔前の言葉だと「出稼ぎ外国人」となると思いますが、現在、「出稼ぎ」というと日本では「稼ぎに来ているのだから、自己責任だ」と思われてしまうでしょう。その意味で、この題名は的を射たものだと思います。
ただし「移民クライシス」の「クライシス」は、誰の何にとっての「クライシス」なのかという点で誤解につながりやすく、その点が惜しまれます。昨今流行りの「移民を入れたら国がダメになる。その証拠に、欧州は崩壊した」(実際には欧州は崩壊などしていないのですが)とかいう極論に引っ張られていると、題名から「また移民排斥本か」と決めてかかってしまうことがあるでしょうが、本書はそういう方向性の本ではありません。むしろ逆で、移民排斥に反対する立場の人に読んでもらいたい一冊です。
なお、「偽装留学生」は「出稼ぎ目的での留学生」のことですが、筆者の出井さんが取材している留学生の人たちは、いわば詐欺の被害者といえる人々だと思います。日本で普通に留学生に認められた範囲内のバイトをしていれば地元で働くより高収入になるからということで来日するだけなら「勉強ではなく出稼ぎが目的の偽装留学生」と言えるかと思いますが、彼らは留学生に認められた範囲を大きく超えたバイトを強いられ、残業代も支払われず(働いている人が誰であろうと、これは労基法違反)、待遇も劣悪(新聞配達で体に負担のかかる旧式の自転車しか使わせてもらえていなかったことなど)。彼ら・彼女らは日本の底辺で使い捨てにされ、日本を嫌いになって帰国します。
これでもまだ、「好きで日本に来ているのだから自己責任だ」と言う人はいるでしょうが、そういう方には最後の第9章、「政官財の利権と移民クライシス」から読んでいただきたいです。あの「KSD事件」のケーエスデー設立者がこんなふうに絡んでいたんですね。道理で政治家・国会議員たちもずぶずぶで、大手マスコミもずぶずぶなわけです。