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あられさんのレビュー一覧

投稿者:あられ

145 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

AIというものには何ができて何ができないか、人間との違いは何か。

23人中、21人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

新井先生のような研究者さんが、このような形で最新の研究成果と知見を広くシェアしてくださることはとてもありがたいです。自分でも以前高校生と接して「何だ、これは」と思ったことがあるのですが、新井先生の大規模な研究・調査でわかったことと符合しています。

「~以外の…(リンゴ以外の果物、のような)」の「以外の」が読めていないとしか考えられない、というくだりには、ぞっとしながら「ああやっぱり」と思いました。そして、そのことについて大人たちの一部が「不必要に難しい文章を読ませて学生を混乱させている」的に反応するということには、ひたすらぞっとしました。まずは大人が、人の話、聞けよ……ということですよね。「教科書が読めない子供たち」は、大人の鏡です。文科省が数学の「行列」をどう扱っているのかというところでは、文字通り、目を疑いました(私が読み間違えているのだと思いました)。

また、AIというものには何ができて何ができないか、それはなぜなのかという説明が、これまで読んだAI関連の書籍の中で最もはっきりしていて、わかりやすかったです。根拠のない幻想を振りまく夢物語ではなく、こういう冷静な説明が、もっともっと広く読まれるようになるべきです。

その上で「人間には何ができるのか」を建設的に考えていかねばならない。実際、ワープロやパソコンの時代になって「漢字なんか書けなくったっていい」という極論がさほど極論に見えなくなっている現実にも、人間は冷静に対処できています。そういう意味で、希望は持てる本です。が、ぼーっとしていては希望すら持てない。そういうことではないでしょうか。

電子書籍で購入。紙の本での感覚でマーカー引いてメモ(コメント)書いてたら、hontoのリーダーでマーカーの数の上限を超えてしまいました(マーカーの上限なんて、あるんですね……それじゃ基本、小説のように読み流すものにしか使えないです)。

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紙の本

【アウトレットブック】シュガー ぼくはネコである

しばし、彼らとネコの生活の中へ……

15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ページをめくっている間は時間を忘れる本です。
フランスのバンドデシネ(コマ割りマンガ)。
コマ割りは、1ページに4×6の24個の正方形が基本で、
コマの枠線を超えて縦横無尽に時間と空間が展開し、
家の中や街路を飛んで歩く猫の視線を再現しています。
ストーリーは、セルジュとアンの若いカップルの家の猫(たち)の物語。
最初にいた特別な猫、ティムと不幸な形で別れ、
次に飼った子猫、ジェフとはほんのつかの間で別れることとなりましたが、
次にアンの弟がもらってきた雑種の黒猫は長い時間をともにしました。
シュガーと名づけられた子猫の冒険の日々、
セルジュとアンの時間(子どもが生まれます)、そして……
造本もおもしろく、印刷もきれいです。
アウトレット本で購入しましたが、汚れなどなく、きれいな状態で
とてもよい買い物ができたと思います。

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電子書籍

野菜の小鉢100

電子書籍野菜の小鉢100

2018/07/17 13:21

漠然と「野菜はヘルシー」というだけでない実用的レシピ集

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

野菜だけ、または野菜とじゃこやベーコンといった食材を使った一品料理のレシピ集。「菜の花のからしあえ」や「ラタトゥイユ」、「きくらげの卵炒め」のような定番から、「大根の葉と納豆のあえもの」、「大根とパプリカの洋風なます」のような創作料理っぽいものまで、レパートリーを広げてくれる実用的なレシピが多数掲載されています。調理手順は2ステップか3ステップでまとめられています。

肉など脂肪分が多く含まれる食材はあまり使わないレシピが多いです。「小鉢」なので、そうがっつりした食材は使わないです。

本のコンセプトが「栄養力アップ」で、第1章が「栄養成分で選ぶ」、第2章が「症状別」(冷え性、胃腸のトラブル、骨の強化、など)と大枠で整理されています。「油で調理するからβ-カロテンの吸収率もアップ」というように、料理名の脇にそのレシピと栄養のポイントが簡単にまとめられています。(油と栄養素のことは家庭科で習うはずなのですが、「油を使わないのがヘルシー」と短絡している方には向かないレシピ集かもしれません。)

家族の食卓に何かもう1品……と考えている方だけでなく、一人暮らしで、栄養が偏っているから何とかしなくちゃと思っている方にぴったりだと思います。調理の基本は特に説明されていないので、ある程度慣れている方向けです。

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紙の本

リンネル 2018年 12月号 [雑誌]

充実の内容と付録

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

付録目当てでの購入です。

メインは去年と同じくムーミン×Marble SUDのポーチ。去年はキャンバス素材で4点でしたが、今年はエンボス加工の合皮素材で3点です。一番大きいのはB5版が入るサイズで、クッション素材が使われているので、タブレットに使えそうです。小さいのの1つ(四角い方)は背面がティッシュケースになってます。一番小さな半月型のは小銭入れにぴったりです。いずれも作りはしっかりしていますが、素材の経年劣化が進むとヒビが入るかもしれません。

ほか、ムーミンのシール(ぷっくりしたもの)と付箋がついています。個人的には、ニョロニョロの姿が見当たらないのがやや淋しいです。

本誌は北欧特集。陶芸家のリサ・ラーソンを招いての座談会などが掲載されています。リサ・ラーソンとアストリッド・リンドグレーン(童話作家)はとても仲がよかったそうです。それと、今でこそ「憧れの福祉国家、北欧」のイメージが定着していますが、リサ・ラーソンが働き出したときはまだまだ女性は大変だったということが語られていたりもして、読み応えのある記事です。

というわけで全体的に充実した内容です。興味がある人は、売り切れる前に入手を。

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電子書籍

私という猫

電子書籍私という猫

2018/05/29 08:54

「わかり合えそうな同種ほど……」

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「わかり合えそうな同種ほど
わかり合えないことのダメージが大きい
同種は私の世界を脅かす

近寄らない

臆病なのだ」

……という事情で好戦的な猫。
それが「私という猫」だという。

野良として生きる「猫」は、同種の猫たちとも深く関わろうとしない。
それが変化を見せる。
人間を題材にして書いたら、きっととてもシリアスになること。
でも流れるように変化していく。猫だから。

そうして作品は、猫たちの中へとはいっていく……

猫を可愛く描こうとしていない、力のある絵が気になって、
普段マンガはあまり読まないのですが、買ってみました。

主人公の猫、その子供たち(親離れしたものたち)、
ボス猫、美しっぽと呼ばれる猫、
見た目は怖いが中身は乙女な猫、
人に飼われている猫、人に捨てられた猫……
キャラの立った猫たちの織り成す猫社会の物語。

職場の近く、ビルの立ち並ぶ街で猫たちが声を張り上げているのが
ときどき聞こえます。
そこにいる猫の中には、人間の姿を見るとパニクって逃げるのもいれば
餌をもらうときだけ出てくるのもいるし、
かわいがってくれそうな人にはすりすりしてくるのも、
旺盛な好奇心を隠せずカバンの中に顔を突っ込むのもいます。
ひょっとしたら、立ち並ぶビルのすき間で展開されているのは、
こういう物語なのかもしれません。

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紙の本

きのう何食べた? 1

紙の本きのう何食べた? 1

2019/04/25 19:54

ドラマ化を期に、電子書籍を入手

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

10年ほど前に友人が「おもしろいよ」と貸してくれたマンガ。
当時「これはすごいなー」と夢中で読んだのですが、
書籍を増やす気になれない時期だったので買いはしませんでした。

今回ドラマ化されたのを見て、
改めて読み返したくなったので、電子書籍で入手しました。

ドラマはドラマでよいのですが、
「淡々とした日常の中にすっと入ってくる隙間風」のようなものの表現は、
マンガの描写のほうが私には伝わってきます。
特にシロさんと両親の間の空気感。
ドラマで「説明調のセリフ」で読まれると、マンガで再体験したくなります。

でもドラマだと、その両親の間にもいろいろあったであろうことも
説明なしでも伝わってくるんですよね。役者さんってすごいな、と。

そんな感じで、しばらくはドラマにあわせて読んでいくかなと思っています。
2007年にすでにこういう表現があったこと、今思うと驚きですよね。

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紙の本

このあとどうしちゃおう

紙の本このあとどうしちゃおう

2016/11/20 11:53

「死」を受け入れるために

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いくつになっても、親しい人、身近な人の「死」を受け入れることは難しいものです。
私の祖父が他界したのは何年も前のことですが、それでも難しいものです。
お通夜・葬儀は、親戚と久しぶりに再会したりして騒いでいるうちに終わってしまい、
「死」が実感されるのはその後です。
そういうときに、こういうノートが発見されたら……と考えるだけでも、癒しになります。

ヨシタケさんのあたたかみあふれる絵柄と、おじいちゃんの俗っぽさが合わさって、
実に秀逸な絵本です。
個人的には、「歌の上手い神様」が最高です。

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紙の本

江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統

4年後の視点から

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

もう4年になるのですね……今年(2018年)、同じ著者で別の出版社(筑摩書房)から『オカルト化する日本の教育 江戸しぐさと親学にひそむナショナリズム』という新書(ちくま新書)が出たので、改めて発端となった『江戸しぐさの正体』も読み直してみました。

「江戸しぐさの正体』は、「江戸しぐさ」なる虚構(フィクション)を丹念に検証し、その始祖である芝三光という「反骨の知識人」(というか「ちょっと独特なおじさん」)や、芝氏亡き後に芝氏の思っていなかった方向に「江戸しぐさ」を広めて・広げていく越川禮子氏、そこに飛びついてきたNPOや自称「保守」的教育関係者といった人びとがどういう思想を持ちどう行動してきたかを丁寧に述べて、1人のいわば「江戸マニア」の脳内にだけ存在していた架空・虚構の「江戸」が、いかにして「歴史的事実」に仕立て上げられていったかがよくわかる力作です。

一方で、越川氏が「江戸しぐさ」に関わるようになる前にはまっていたアメリカの先住民(アメリカ・インディアン)にまつわる言説のことは、『江戸しぐさの正体』ではあまり踏み込んでいません。

「ホピ族のおしえ」、「先住民の叡智」的な「インディアンもの」が書店の売れ筋だった時代は確かにありましたから、著者の原田氏にとっては、越川氏が傾倒した思想の内容は説明するまでもない自明のことだったのかもしれませんが、「アメリカ・インディアン」と「江戸」がなぜつながるのか、『江戸しぐさの正体』ではいまひとつつかみきれませんでした。

その点を補っているのが、4年後の2018年に出たちくま新書の『オカルト化する日本の教育』です。「先住民」性の持ち上げという現象について知りたい方にはこちらも併読をおすすめします(原田氏の元々の研究分野もそちらですよね)。

『江戸しぐさの正体』の内容は、大筋のところは、『オカルト化する……』の最初の章に含められていたので、2018年の今から読むなら、『オカルト化する……』ではいまひとつ具体的でない個々の「江戸しぐさ」の奇妙さ、珍妙さについて知るために『江戸しぐさの正体』を読む、という流れになるかもしれません。

いずれにせよ、「『江戸しぐさ』は直ちに教育現場から追放すべきである」という2014年の著者の明確な主張が、4年後の2018年になってもなお繰り返されねばならないというのが、日本の現実です。むしろ、事態はより深刻化している。

『江戸しぐさの正体』は、「トンデモを笑う本」として楽しんで終わらせてはいけない1冊でしたし、出版から4年後の今もそういう存在であり続けています(残念なことに)。

194ページから引用します。

「フィクションを現実にあった事柄として教えるのは、結局虚偽である。虚偽に基づいて道徳が説けるものだろうか。……また、虚偽によって人々を自分の主張に誘導するというのは、ファシストがよく使う手口である。『江戸しぐさ』の実在は虚偽だと知りつつ、自分の考える道徳に教え子を誘導するのに便利だから使うというのは、ファシズムに抗するどころか教師がファシストに近づく第一歩になりかねない」

これは2018年の今、さらに切実になっていないでしょうか。

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電子書籍

あなたの人生の物語

電子書籍あなたの人生の物語

2018/05/14 04:03

とても楽しめる短編集

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本でも大変話題になったドゥニ・ヴィルヌーヴの映画『メッセージ』(原題はArrival)の原作「あなたの人生の物語」をはじめ、全8編から成る短編集。

個人的に一番好きなのは表題作ですが(映画化されたストーリーもよかったですが、映画ではかなり脚色されています)、「七十二文字」のどんどん展開していく感じも好きです。「地獄とは神の不在なり」での、いわば西洋のオーソドックスな精神世界にひとひねり加えた物語も楽しめましたし、「バビロンの塔」の折り畳まれてぐるっと戻ってくる感じも小説を読む体験の楽しさを改めて示してくれています。「顔の美醜について : ドキュメンタリー」は、設定は(今のところ)現実離れしているにせよ、妙にリアルです。

この「妙にリアル」という印象は、全体的に共通しています。「妙に」というより「奇妙に」というべきかもしれませんが。

翻訳は、公手成幸さん(表題作と「理解」)、嶋田洋一さん(「七十二文字」)、古沢嘉通さん(「人間科学の進化」、「地獄とは~」)と、浅倉久志さん(上記のほかの3篇)。

著者のテッド・チャンはたぶんきっとものすごく凝り性の人なのだろうなと思います。1篇1篇エッジが立っていて、どれを読んでもそれぞれ違うふうに楽しめますが、共通しているのは「知的」であるということ。決して小難しく書かれているわけではないのですが、自然と集中して読むことになるので、本を置いたとき、ふと「ああ、頭使ったなあ」という感覚になります。

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紙の本

ねぎのレシピ

紙の本ねぎのレシピ

2017/10/21 20:24

うまみ野菜・ねぎ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ないと困るねぎ類ですが、使い切るのが大変です。長ねぎを1束買っても使い切れず、万能ねぎも使い切る前にしおれてきてしまい、たまねぎは一度買うと2ヶ月もつ……何よりレシピがマンネリなのですよね。

そういうとき、ねぎ類だけに特化したこのレシピ本はお役立ちです。長ねぎで30種類以上、万能ねぎとたまねぎがそれぞれ20種類以上のレシピが掲載され、最後に「ねぎみそ」、「ねぎ塩」のような調味料のレシピが添えられています。レシピは和風・洋風といった分類なく掲載されていますが、何となく主菜・副菜・汁物・ごはんものがグループ化されて並べられており、よい編集だと思いました。

長ねぎを単に素焼きして塩とオリーブオイルでいただくレシピを魚焼きグリルで作ったところ、料理らしいことは何もしなかったにもかかわらず、うまみたっぷりでとてもおいしくいただけました。私が料理下手なだけかもしれませんが、あまりいじくり回さないほうがおいしくなるお野菜なんですね。ところどころ掲載されている一言コラムみたいなの(フライパンの使い方のコツなど)も役立ちます。

食材についてのうんちく系解説がなく、ストイックさを感じさせるようなレシピ本です。電子書籍化もされていますが、紙の本は使われている紙の素材感もよく、気分にゆとりができるような本です。

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紙の本

そろそろ、人工知能の真実を話そう

今読まなきゃ、いつ読むの

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本語版は恥ずかしくなるほど狙いすぎなタイトルですが、原題は「シンギュラリティという神話」。「神話」とは、言うまでもなく、「実在しない物語」という意味です。架空の脅威論とでも言いましょうか。

このようにたいそう思い切ったタイトルのもと、著者は、名だたる学者やIT企業の大物たちが喧伝している「シンギュラリティ」など来ないのだと喝破しています。なぜなら、彼らの説は論理的に破綻しつくしているから。その検証に、コンピューターなど存在しなかった時代の思想(例えばJ. S. ミル)まで援用されており、西洋思想に疎い人にはかなりとっつきづらいと思います。しかし、重要なこととして、現代のコンピューター技術は、西洋思想に深く根ざしたものであり、西洋での積み重ねを無視していたら、理解は表面的に終わります。

「そこに到達したら、全てが永遠に変わってしまい、もう後戻りはできなくなる」というシンギュラリティー神話の根幹に、西洋の終末論のカタストロフィーを見てとるのは、私にはやや単純すぎるようにも思えるのですが、著者の論にぐっと説得力を持たせているのは、グノーシス主義との類似の指摘(第5章)と、その展開を準備している「コンピューターの自立と自律の違い」(第4章)での考察です。

それにしても、高名な学者から技術系の大物企業家まで、なぜみんなこぞって「シンギュラリティ神話」をはやし立てているのか。そこに著者は「物語」の力を見ています。人々が見たい・聞きたい「物語」を語ってやることで、金が動き、金が集まる――第8章で「参加型経済」、「ウェブ2.0」といった概念が、このグノーシス主義めいた極端な未来展望(という見せ掛けをとっているトンデモ)に結び付けられていくくだりは、目からウロコでした。ただし、その第8章の後半は(ビットコインなどが出てくるのですが)筆を急いだのか、それまでの記述に比べて薄っぺらく、最後に肩透かしをくらった感じです。続編に期待してしまいますね。国家という領域の無効化は、まさに、欧州の哲学者・思想家の得意分野ではないでしょうか。

フランスでの考察なので、具体的な事例のみならず、文中での語源解説などもフランス語がベースで、英語圏で進行している「シンギュラリティという神話」とは若干ずれが生じているかもしれません。

なお、巻末に西垣通先生の解説があります(全文がウェブにアップされてもいます)。大変に優れた情報整理がなされています。西洋思想に不案内な方は、まずはそこから読まれるとよいでしょう。

電子書籍は未確認ですが、紙の本では、わりと細かめに入れられている原注(文献など)は巻末にまとめられています。原文の脚注は側注で、ページを繰らずに確認できます。訳注はカッコで本文中に組み込まれています。

英語圏の外で書かれているこういった書籍をいち早く翻訳して届けてくださる出版社・編集者・翻訳者のみなさんに、敬意を表します。

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紙の本

常備菜 2 冷蔵庫から出してすぐにおいしい、ごはんに、お弁当に役立つ、作りおきおかず111

安心のレシピ本

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

地元の文教堂さんでもずっと平積みになっている「常備菜」のレシピ本、第二弾。
第一弾は「よくある定番の常備菜」が多かったのですが、
第二弾はより新しい感じがします。
難しいことをしようとしていないのは第一弾も第二弾も同じで、
外食で出てくる「かきのオイル漬け」のような一品が、案外簡単に自分でも作れます。
レパートリーの幅がぐっと広がりますよ。

ある程度料理をしなれている人で、今から「常備菜」本を買おうかなという人は、
5年前に出た第一弾より、こちらがおすすめです。
逆に、料理をあまりやらない人は、まずは定番を作れるように、第一弾がおすすめです。

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紙の本

リサ・ラーソン 100枚レターブック

「紙」ならではの魅力あふれる作品集

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

スウェーデンの陶芸家として知られるリサ・ラーソンの素描を、便箋としてデザインした100点の作品集、と思って、手元に置いて眺めています。便箋に使われている薄手の紙もいろいろで(表と裏があったり、ざらざらしていたり)、全般的に手触りがよく、ラーソンの優しい素描とあいまって、手にとって眺めているだけでほっとできます。これは、電子書籍にはできない、紙ならではの魅力ですね。

作品集として見ると、マイキーやミンミといったおなじみのキャラクターがずいぶん自由に配置されている便箋あり、思わず見入ってしまう集合図あり、図案化された鳥や植物の「北欧」らしいデザインありと、100点もあるので当然といえば当然ですが、飽きさせません。

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紙の本

じゃまねこ じゃまするねこはイラかわいい

じゃまされてみたい私にはヴァーチャルじゃまされ体験のできる一冊です。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

プレゼントでもらいました。うれしかったです (^^)

私は猫を飼ったことがないので、こういう目にあわされて困った(けど許さざるを得なかった)ことはありません。友人の家で、猫に邪魔をされて困っている(けれどデレデレと笑っている)友人を見たことはあります。私もこういう目にあってみたいです。でも、こういう目にあうなら、「一度こういうふうになってみたい」では終わらないんですよね。ずっと責任をもって、猫を守り、その世話をして、一緒に暮らしていかなければならない。何より「ペット禁止」の現在の住居では不可能です。

そんなフラストレイションを解消してくれるのがこの本です。ケニア・ドイさんの写真がとてもよいので(撮影するのは大変だったと思います)、ページを眺めていると、本当に猫ちゃんたちに邪魔されつつ、「何か、問題でも?」と見つめられているような気分になります。

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紙の本

ゼロからトースターを作ってみた結果

やればできる(ある程度は)

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

パンを作りたいなら、小麦粉やイーストなどを買ってきて、オーブンで焼けばいい。でも本当にパンを一から作ろうとしたら、テレビ番組のアイドルグループじゃないけど、畑を作って小麦を育てるところから始めなければならない・・・ということを、パンを焼くためのトースターで実践したイギリス人の手記。

全体を通じて、「やればできる(ある程度は)」ということを記録しつつ、現代生活で普通に身の回りにあるものについて考えさせてくれます。パンに塗っているジャムの瓶はどうやって作るのか。そのフタの金属は何か。密閉のためにフタの内側についているゴムはどこから来たのか。金属とゴムの接着剤は何か・・・などなど、きりがないですね。

著者が無謀な着想を得たあと、最初に相談した専門家が、「いいですねー、どんどんおやりなさい!」とニコニコしながら、他人に無謀なことをさせるタイプの先生でなければ、著者はこんなことはしていなかったかもしれないし、したがってこの本もなかったかもしれないです。その意味で、めぐりあわせということについても、ちょびっと考えさせられます。

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