紙の本
お題付き競作集
2015/08/18 09:50
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
19人の作家が「3分間のボーイ・ミーツ・ガール」というお題で、原稿用紙30枚の短編を書くという企画もの。
少年と少女が、教室で、外で、宇宙で出会ったり、敵だったり恋人だったり妖精だったり、そして楽屋ネタだったり、様々なシチュエーションでそれぞれの個性を発揮している、と思う。構成も、ワンアイデアものもあれば、短い中に複雑な設定を組み込んでいる作家もいたりして、面白い。
個人的に一番好きなのは、庄司卓「5400万キロメートル彼方のツグミ」かな?基本的にこういうネタって、シチュエーションに萌えるかどうかで決まる気がするな。
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19人・19篇もの短編を楽しめる欲張りな本。
ファミ通文庫で書いている作家陣が3とボーイ・ミーツ・ガールをテーマにそれぞれの世界を展開。
田口仙年堂がベタだけどでもそれがいい、な王道を行けば、
庵田定夏は短編でも半端ないおもしろさだし、
野村美月はニヤニヤさせてくれる。
そして、美少女・井上堅二はいつもと違って素敵な恋愛もの・・・と思わせておいての最後のオチwww
そんな中、築地俊彦の作品が異彩すぎる。まさかああいう展開でくるとは・・・「けんぷファー」や「ふぁみぷれっくす」しか知らなかったからビックリ。
綾里けいしも短い中でミステリと独特の背景描写でこの短編集の中では完全に異彩を放っていたけど、どう見てもいつもの作風です本当に(ry
要は短い上にテーマが決まっていてもそれぞれの作家の特色が全面に出ているので、これをきっかけに気になった作家の本を読むのもいいかも。
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予想以上に珠玉の短編集。
冒頭「3min.30cm」(田口仙年堂)から甘酸っぱさ炸裂です。
個人的にベスト5。
5.「お湯を注いで」(櫂末高彰)
4.「先輩にリモコンを向けてみた」(前書き)
3.「5400万キロメートル彼方のつぐみ」(庄司卓)
2.「3min.30cm」(田口仙年堂)
1.「ロイヤルコーポあさひの真実」(竹岡葉月)
「ロイヤルコーポ~」が図抜けてお気に入り。こういうのが読みたかったんです本当にありがとうございます。
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いろいろな作家の競作って結構楽しいんですよね。
SHORT STORYとかも大好きだった。1しか読んでないけどw
これもほのぼのからブラックなものまで「3分間」「ボーイミーツガール」をキーワードにすごい人数の作家が書いていて、電車の移動中にも読みやすいです。印象に残ったのは猫をてなづけようとしている女の子に一目ぼれするのとか、面接が非常に苦手な二人の出会いとか、タイムリープエージェントのやつとか、ターミネーターぽいのとか、牢獄に閉じ込められてるやつとか・・・あら結構いっぱいあったw
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短編集、タイトル通りテーマが「3分」「ボーイミーツガール」
同じ言葉の材料といっても料理のされ方は様々。ただ割かし〆が相手の
反応を伺うパターンで終わっているのも決まっていたのか、自然にそろったのかは気になっていたりもする。
個人的によかったもの。
三分間の神様
授業態度まで変えちゃうから凄い。何に役立つかわからんよね。
7年前のマリッジロード
タイムパラドックスの仕込み、ベタだが短編ならでは
杉宮遥は男前っ!
親友だからの終わらせ方が
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3分間を題材にしたオムニバス型の短篇集。
旅行中に読んだのだけれど、さらさら読める感じの内容が多くて読みやすかった。この人おもしろいなって言うような文章があった反面、あーこの人は読みにくいなと思った文章もありました。好き嫌いはあるでしょうが、読みたい本が見つからないときに読むのとかいいのではないでしょうか。気になった作家の他作品は読んでみようと思いました。個人的には庄司卓さんの話が好きです
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ラノベ作家19人による「三分間のボーイ・ミーツ・ガール」を共通の題材にしたアンソロジー。純粋に三分間の物語を扱った作品が少ないのは少し残念だけど、それなりに楽しめました。マイベストは竹岡葉月さん「ロイヤルコーポあさひの真実」、コメディのノリが楽しく改めて読むと伏線の張り方が上手いです。次点は櫂間高彰さん「お湯を注いで」、カップラーメンの精霊が可愛らしかったです。井上堅二さんの作品は面白かったけどベースが恋愛じゃない(笑)。他、庵田定夏さん、野村美月さんのシリーズ物以外の作品に触れられたのも嬉しかったです。
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2011 9/5読了。Amazonで購入。
馴染みのラノベ書評ブログで紹介されていた本。
「3分間」と「ボーイ・ミーツ・ガール」をテーマにした、ファミ通文庫作家陣による短編集。
愛読している作家も多く寄せていたので買ってみた・・・期待通り、田口仙年堂はきゅんきゅんするし、日日日は病み気味で、庵田定夏は青春全開、櫂末高彰は意味不明、野村美月は一生懸命で竹岡葉月は・・・おいおいおい(汗)
よく知らない作家の作品では庄司卓のSFものと、綾里けいしのホラー(?)が好き。他も全般悪くない。もっとこういうのラノベであってもいいよね。
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「3分間」と「ボーイ・ミーツ・ガール」がテーマの全19編のショートストーリーアンソロジー
「3min.30cm」◎
文「田口仙年堂」◎
絵「をん」○
休み時間イヤホン分けあって聞いた1曲分の3分間
甘い青春。恋に落ちる瞬間。
「詰め込み教育の弊害と教室の片隅に彼女」◎
文「日日日」◎
絵「千葉サドル」×
テスト中の3分間
詰め込み勉強のせいで記憶喪失に。
「ガチで人生が決まる面接に行ってくる」△
文「庵田定夏」×
絵「すばち」○
最初の3分間で面接は決まる
面接前の控え室での出会い。
「ねこなぶり」×
文「嬉野秋彦」△
絵「しらび」○
3分間の開かずの踏切待ち
人でなし。
「三分間の神様」○
文「榊一郎」△
絵「をん」×
一日の通話時間3分間の積み重ね
ファンタジー系。
「七年前のマリッジリング」△
文「本田誠」×
絵「kyo」○
3分間のタイムリープ
真実を知るのは七年後。
「お湯を注いで」×
文「櫂末高彰」○
絵「しらび」○
カップラーメンが出来上がるまでの3分間だけ現れる妖精
会いたくて不摂生。
「こっちにおいで、子猫ちゃん。」◎
文「野村美月」◎
絵「をん」△
遅刻した3分間で見かけた少女に一目惚れ
純情少年の初恋。猫カフェで初デートへ。
「ネオンテトラのジレンマ」◎
文「綾里けいし」◎
絵「千葉サドル」×
電子レンジで温め終わるまでの3分間だけ話してあげる
少女は憂鬱な観賞魚に似ている。噛み合わない会話。姉を殺した犯人は貴方?
「5400万キロメートル彼方のツグミ」×
文「庄司卓」△
絵「kyo」○
小惑星探査機ツグミとの会話にかかる時差3分間
AIツグミに芽生えた自我。
「先輩にリモコンを向けてみた」△
文「前書き」○
絵「零花」△
実は人型ロボットだった大好きな先輩がシステム強制終了までの3分間
イタズラのつもりが結果的には先輩GET!
「トキとロボット」○
文「羽根川牧人」△
絵「kyo」△
一日3分間しか起きていられないポンコツバッテリーのロボット
自我が芽生えた人型ロボットが拾った子供との日々。
「ロイヤルコーポあさひの真実」◎
文「竹岡葉月」◎
絵「しらび」◎
教習所と小学校のグラウンドを挟んで、大学まで徒歩3分
飲み会の翌朝、コタツで潰れていた女の子は実は…
「QとK」◎
文「築地俊彦」○
絵「すばち」◎
監獄の少年達の能力を封じる装置が途切れる3分間
脱獄と復讐と出戻り。
「3分間のABCD」×
文「はせがわみやび」×
絵「kyo」×
自分しか映っていない監視カメラの3分間
美を栄養とする種族の少女。お日様は美しすぎて成長しすぎてしまう。ある程度まで成長するとその後大きくなるのは胸。
「杉宮遥は男前っ!」△
文「新木伸」×
絵「をん」△
親友が待ち合わせに遅刻した3分間で出会った少女に一目惚れ
男前で親友の美少女との、まさかの同居生活スタート!?
「call」◎
文「佐々原史緒」○
絵「しらび」◎
辿り着いた公衆電話で通話可能時間3分間
一ヶ月前の卒業式のあと渡された住所と電話番号。アポ無しで近くまで会いに行ったものの予想以上の田舎で…
「彼女に関する傾向と対策」×
文「田尾典丈」△
絵「千葉サドル」△
付き合うかどうか面接で決めさせてほしい。時間は3分間
ツンデレ女王様?
「三分間のボーイ・ミーツ・ガール」◎
文「井上堅二」◎
絵「すばち」◎
好きという気持ちを伝えたい面接の数分間と三重ー大分間の三分間
幼なじみ。帰省中。片想い。オチでギャグ化。
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ファミ通文庫の人気作家19名がそれぞれ書いた短編ラブストーリー
それぞれが10~30ページくらいなので特別な仕掛けがある訳ではないが、ラブロマンスが好きな訳じゃない自分にとってはこれくらいの軽いストーリーならイヤにならずに読むことができた
ただ、「バカテス」の井上さんだけはふざけ過ぎ(笑)
でも、そこはバカテスの作者らしくていいと思いましたけどね!
お薦めは、自分が好きだったこともあるのかもしれないけど「学校の階段」櫂末高彰のストーリーです。
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一つの話が短いので読みやすいです。
知らない作家さんを知ることができる、いい機会になりました。
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なんとまあ甘酸っぱい青春とハラハラが詰まった一冊・・・とはいえ、おでんみたく気持ちをポカポカにしてくれる作品が大半を占めていました。(「QとK」はインパクトが強過ぎたかもしれないが、笑)イラストも綺麗なものが揃っていたし、「そんなにショートショートが好きではない」という方でもそれなりに楽しめる作品になっているのではないでしょうか。
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一つ一つの話が三分は無理でも、五分くらいで読めるものばかり。
個人的に好きな話の感想をいくつか。
「お湯を注いで」
ある日突然、カップラーメンの精霊が現れる話。
こんな精霊がいたら、うっかり時間を忘れていたorzとかないし、三分間の暇つぶしにもなるし、いいかも。
でも、彼女に会いたいからと言って、完成までに二十四時間かかるカップラーメンを作るのはいかがなものか。
カップラーメンとは何ぞやという代物になる気がするのだが…。
「QとK」
児童超能力者の監獄に無実なのに送られた少年が、逃がし屋を請け負う少女の協力を得て、脱走を試みようとする話。
巡回処刑人の正体は、何となく途中でわかるけれど、最後が切なすぎる。
毎朝の点呼の時の言葉がストーリーの最初と最後で変わっているのが何ともいえない。
「ネオンテトラのジレンマ」
食事をとろうとしたら、突然女の子が現れて、自分を食べてほしいという話。
三分間とは思えないくらい時間が重い。
最初は普通の男の子の前に電波系の女の子が現れる話かと思ったのに、読んでいくと女の子もだけど男の子もかなり狂っている。
昔買っていたハムスターが共食いをしたために、姉が死んだから自分も食べられようとする女の子と、牛肉と鶏肉と豚肉が食べられないのにシチューから肉の香りがする男の子。
二人とも理論的に狂ってて怖い。
特に男の子の笑顔が怖い。
この中では一番好きかもしれない。
「トキとロボット」
人間に恋するロボットと、人間の話。
好きな人と一緒にいたいからバッテリーを奪おうとするシーンは、すごいかっこいい。
二人が一緒にいて、ただ相手の幸せを願っているところが好き。
「七年間のマリッジリング」
自分が突然タイムトラベラーだと知らされた男の子の話。
ラストがほのぼのする。
「詰め込み教室の弊害と教室の片隅に彼女」
勉強のし過ぎで三分しか記憶が持たなくなった男の子に世界史のテスト中に起きた奇妙な話。
テスト中に(マークシート形式であれ)記憶喪失に対応しながら問題を解くのはすごいと思う。
ただ、最後のトリック?がよく分からなかった。
「三分間の神様」
男の子のもとに偶然かかってきた電話の相手は、異世界の巫女だった話。
確かに現代の技術だったら、異世界を豊かにすることもできるよな、と。
でも、オチが本当だったら、あの携帯がつないでいたのは一体…。
長文失礼いたしました。
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大勢の作家さんの短編集。少年少女が「三分間」で出会ったり別れたりする恋の話。
どれも短いのでサクサク読める。その分物足りないところもある。
多くの話が胸キュンなので、手っ取り早くその成分を求める人にはおすすめ。
『学校の階段』の人の話が良かった。