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紙の本
江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」 (講談社学術文庫)
著者 家近 良樹 (著)
薩摩、長州を中心とする反幕府勢力が、武力で倒幕を果たしたという「常識」は本当か。王政復古というクーデタ方式が採られた理由とは。敗者の側から江戸幕府がいかに、そしてなぜ崩壊...
江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」 (講談社学術文庫)
江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」
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商品説明
薩摩、長州を中心とする反幕府勢力が、武力で倒幕を果たしたという「常識」は本当か。王政復古というクーデタ方式が採られた理由とは。敗者の側から江戸幕府がいかに、そしてなぜ崩壊したかを描き出す。〔「孝明天皇と「一会桑」」(文藝春秋 2002年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
薩摩、長州を中心とする反幕府勢力が、武力で倒幕を果たしたという「常識」は本当か。第二次長州戦争は、なぜ幕府の敗北に終わったのか。王政復古というクーデタ方式が採られた理由とは。強烈な攘夷意思をもつ孝明天皇、京都の朝廷を支配した一橋慶喜、会津藩の松平容保、桑名藩の松平定敬。敗者の側から、江戸幕府体制がいかに、そしてなぜ崩壊したかを描き出す。(講談社学術文庫)
薩摩、長州を中心とする反幕府勢力が、武力で倒幕を果たしたという「常識」は本当か。第二次長州戦争は、なぜ幕府の敗北に終わったのか。王政復古というクー
デタ方式が採られた理由とは。
強烈な攘夷意思をもつ孝明天皇、京都の朝廷を支配した一橋慶喜、会津藩の
松平容保、桑名藩の松平定敬。
敗者の側から、江戸幕府体制がいかに、そしてなぜ崩壊したかを描き出す。【商品解説】
目次
- 第一章 幕末政治史の常識について
- 第二章 幕末維新史研究の過去と現在
- 第三章 孝明天皇の登場
- 第四章 朝幕関係の悪化と孝明天皇の朝廷掌握
- 第五章 江戸幕府と孝明天皇の対立
- 第六章 井伊直弼暗殺後の政局と孝明天皇
- 第七章 一会桑の登場と孝明天皇
- 第八章 一会桑の朝廷掌握と孝明天皇
- 第九章 第二次長州戦争の強行と反発
- 第十章 一会桑による朝廷支配の崩壊
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紙の本
江戸幕府崩壊の事実を敗者の側から見ることにより、私たちが知らない事実が見えてくる興味深い一冊です!
2020/03/24 09:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、私たちが学校の日本史の授業で学んだ、薩長同盟による反幕府勢力が武力によって江戸幕府を倒したという、いわば「常識」となっていることを根本的に疑い、敗者の側から見た江戸幕府崩壊の新事実を究明しようとした興味深い一冊です。同書の内容も、「第1章 幕末政治史の常識について」、「第2章 幕末維新史研究の過去と現在」、「第3章 孝明天皇の登場」、「第4章 朝幕関係の悪化と孝明天皇の朝廷掌握」、「第5章 江戸幕府と孝明天皇の対立」、「第6章 井伊直弼暗殺後の政局と孝明天皇」、「第7章 一会桑の登場と孝明天皇」、「第8章 一会桑の朝廷掌握と孝明天皇」、「第9章 第二次長州戦争の強行と反発」、「第10章 一会桑による朝廷支配の崩壊」、「第11章 十五代将軍の誕生と大政奉還」、「第12章 王政復古クーデタ」、「第13章 鳥羽伏見戦争と倒幕の達成」となっており、江戸幕府崩壊の知られざる事実が明らかにされます。
紙の本
「一会柔」とは
2016/12/31 03:26
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゴジラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
しばしば幕末史は薩長が中心で語られることがあるかと思います。
この本は、そういった「薩長史観」から抜け出し、薩長以外の勢力である「一会柔」に注目しています。
「一会柔」とは何か。その疑問も含め、幕末を考えるうえで本書は十分読む価値があると思います。
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幕末史についての新たな視点
2015/08/16 00:29
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:okabe - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒船来航から大政奉還、戊辰戦争に至るまでの政情を、一会桑というキーワードを中心に読み解いていく一冊。慶喜が将軍になるまでの約2年間、一会桑の三者が江戸にある政権とは独立した存在として、京都で朝廷と密着する形で政情をリードしていたという分析は新鮮だった。また、孝明天皇の意向で左右された部分がかなり大きかったことや、薩長の当初の目的は打倒会津であり武力討幕は掲げていなかったことなど、これまで漠然と史実だと思っていたことが必ずしもそうではないという視点が示され、さらにその説得力もあり、非常に面白かった。