投稿元:
レビューを見る
スティーブン・キングの長編。サルのように読破。
今改めて1巻の表紙を見ると、ここから始まった物語が全て一つの物語だったというのが受け入れ難いくらい、余りにも途方もなかった。最初は細菌パニックもののごっつい版(既に最初からものごっつい)なんだけど、途中からその史上最悪の伝染病もどうでも良くなるほどの壮大なファンタジーになってしまう。夢中で読み進んで、はた、と立ち止まって振り返るとちょっと呆然とするほどのその距離。登場人物も多いだけでなく、それぞれのエピソードが、それこそその一つで小説一個書けるくらいのものなんだけどそれを惜しげもなくぽんぽん放り投げてくる。そのくせ、全体としての続きは常に気になってぐいぐい読み進んでしまう。
5巻も半ばを過ぎると、左手に残ったページの厚みがどんどん心細くなっていって、終わってしまう!どうやって?!と思うんだけど、いざ何となくケリがついたと思ったときに左手を見ると意外にページが残っていて、まだ何かあるのか?!とハラハラさせられたり、とにかく読書の純粋な楽しみを味わわせてくれた物語でした。圧倒的でした。
75年に一度小説化されて、88年に初刊時出版社の意向によって大幅に削られた部分を復帰させ、さらに時代を80年代から90年代へ全体的に修正しているけれどストーリーは変わらない。そしてこれを今読んで、全くの新作と聞いても信じてしまうかもしれない。ちょっとコンピューターのネットワークやらが出てこないくらい。たいした問題じゃない。
投稿元:
レビューを見る
面白い。広辞苑みたいな厚さだけどグアーって読めます。オチがイマイチだけど。キングって神だなってのと、やっぱキングも人間だなってのと両方感じられる長編小説。
投稿元:
レビューを見る
善と悪の黙示録的対決を描く大長編。軍研究所より漏れ出した、致死性インフルエンザウイルスにより、世界は滅亡の危機に立たされる。風邪ひいてる時には読まないことをすすめます。
投稿元:
レビューを見る
アメリカで一番有名なキングの代表作 ものすごい長いです。。。でも傑作中の傑作です。 最初の伝染病のくだりかなり怖かったです。。。 読んだ時 エボラウイルスが話題になってた時だから余計怖かったです。。。時間がある人にはかなりお勧めです。
投稿元:
レビューを見る
3巻くらいまで途中でやめたり再読したりして、結局二年以上をかけて読み切りました…。高校生活の記憶と密接に結びついた思い出深い作品です。
投稿元:
レビューを見る
読み出したら止まらない。
キングの他の作品に比べて知名度は低いけど
いやいや、キングここにありって感じ。
全5冊、読み進めていくうちに、ぐぐぐぐっと物語に引き込まれてしまい、数日で読みきってしまいました。
ページをめくる指が止まりません。
投稿元:
レビューを見る
秋の夜に食べるチョコレートのような深い味わいのある作品です。
ああ、これ以上食べたらまた太っちゃう、でももうひとかけだけ・・・。
この本を読んでいるときの私がまさにその状態。
ああ、これ以上読んだら明日仕事中にまた眠くなっちゃう、でももう1ページだけ・・・。
とにかくページを読み進めるうちに、次の展開が知りたくて知りたくて、通勤中、帰宅中、ご飯を食べた後、眠る前・・・と日々が「ザ・スタンド」一色になりました。私の読むペースが遅いせいもあるのかもしれないのですが、ボリュームもたっぷりで1週間この第1巻に費やしました。
映画のジャンルでいうならパニックものでしょうか。
1年前のSARSを彷彿させたりもします。
あの病気が制圧されずに広がっていったらまさにこんな感じになるのかなぁ、と不謹慎なことを考えてみたりもして。
登場人物が沢山出てきます。それぞれの歩んできた人生が細かに描かれていて、自分と似たようなタイプの人間を見つけることができるかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
映画化されそうな程壮大なストーリーです。
特に導入部分から、中盤にかけての世界の崩壊の仕方、
またそれによるサバイバル、人間模様は素晴らしいです。
しかし、最後の解決の仕方が主人公何もやってないよね?
と思わせる終わり方で、敵が勝手に自滅してる様はむしろ笑いを誘います。
よくわからない特殊能力もあまり意味がわからず、最後は生還劇になってしまい、美人のヒロインと結ばれる辺りもチープな感じがして非常に残念でした。まさにアメリカンな一冊です。
投稿元:
レビューを見る
”キャプテントリップ”が蔓延し、生き残るもの、死にゆく者がそれぞれの悲哀を感じていく様は悲しくもあるが魅力的だった。
投稿元:
レビューを見る
1105 以前から読んでみたかったキングの大長編に挑戦。一巻目は一つの綻びから崩れゆく世界の話。いきなりキングワールド全開です。読んでて他人のくしゃみが気になって仕方ない。。
投稿元:
レビューを見る
激烈な感染力と99・4%の致死率の新型インフルエンザ・ウィルスが軍の施設から漏えいした。なにも知らない人々は、なすすべもなく、次々に感染していき…。
壮大なる善と悪との戦いの物語が、世界の滅びを序曲に開幕。
キング健在です。
これからどう、物語が展開していくのか、とても楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
人類を襲う、強い感染力と細菌力を持ったインフルエンザ。
このインフルエンザに対する免疫力を持った人間はほとんどおらず、感染した人間はみんな死んでいく。
このインフルエンザに対してこれからどのように対応していくのか?
という感じで1巻目が終わっています。全部で5巻あるので、どのような展開になっていくのか、ゆっくり読みすすめてみようと思います。
投稿元:
レビューを見る
猛然たる致死率と感染力を持つインフルエンザ・ウイルスが群の施設から漏洩した。それと知らず、それぞれの人生を真摯に生きる人々。…彼らの流す絶望と悲嘆の涙のなか、静かに世界は死滅してゆく。
急激な人口の減少と身内の死に打ちひしがれながらも生きようとする人々は、正しい道を進むのか、悪の道を進むのか。
聾唖者ニック・アンドロスと知能障害を持つトム・カレンの交流が良いです。結末まで読み応えたっぷり。登場人物がとても多いのですが、それぞれのキャラクターをそれぞれが主人公であるかのようにしっかり描くところがさすがでした。
数年ぶりに読み返したい本です。
投稿元:
レビューを見る
日本での翻訳が遅れたせいだろうかあまり知名度が高くないが、シャイニングの次に書かれた長編4作目にして、キングの代表作と言い切っていい作品だと思う。
元々、アメリカを舞台にした ロード・オブ・リングのようなファンタジーとして書きたかったようだけど、最終的にはパンデミックをきっかけとした黙示録的な物語になっている。パンデミックで世界が滅亡に向かう前半と異様な世界の再生が始まる後半でガラリと雰囲気が変わるので前半でへこたれずに是非後半まで読み進んで欲しい。
とにかく長いので以前単行本上下二冊で出版された時は、重さに敗北する人が多かったし、文庫本になってからは5冊でトータルの価格に敗北する人が多いのではないかと思うのが残念。是非、値段も安くして電子書籍化して欲しい。
投稿元:
レビューを見る
過去2回、1~5巻の全てを読了。
警報と共にその施設では隔壁が閉じられ完全封鎖された。
その施設は軍の細菌兵器研究所、本来は阻止出来る筈だった。
しかし何故か1人の兵士が妻と子供を連れて脱走に成功してしまった。
その体に巣食う致死性ウィルスと共に・・・。
キャプテン・トリップス、またはスーパー・フルー。
咳をする描写だけで、あぁ・・・もうだめかと思うこの絶望感。
アメリカが急速に死に絶えて国すらもなくなっていく。
5巻中の1巻を全て使って感染率99%のウィルスが拡大していきます。
そして現れる生き残り達と殆どが死に絶えた世界。
そこを暗躍する闇の男、ランドル・フラッグ。
滅び去ったそんな世界で人々は出会い、集い、袂を分かつ。
展開が変わるので滅びの物語ではないのを念頭に置くといいです。
国も法もなくなった時、善と悪どちらに引き寄せられのか。
後はじっくりと時間をかけて終わった世界に入り込んでみてください。