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商品説明
生徒の英語力を伸ばす“靜流”ノウハウを公開。基本となる考え方(心)、授業でのテクニック(技)、そのために教師として必要な英語力(体)を伝授し、特に音声指導のポイントと授業形態に応じた指導法を詳しく紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
靜 哲人
- 略歴
- 〈靜哲人〉1960年群馬県生まれ。レディング大学PhD(応用言語学)。関西大学外国語学部教授。靜流英語授業道家元。著書に「英語授業の大技・小技」「基礎から深く理解するラッシュモデリング」他。
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紙の本
発音教育の重視とグルグル授業が最もインパクトが大きかった
2009/10/10 23:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る
しずかてつひとは1960年(群馬県前橋市)生まれ。東外大(英米語学科)を卒業後,研究生修了(84年)。就職浪人か? 大妻中高,大妻多摩高校,福島高専で15年間の英語教師を勤めた後,関大(総合)勤務を経て,コロンビア大学ティーチャーズカレッジ修了(MA in TESOL(英語教授法))。PhD(応用言語学,レディング大学,00年)。英語授業_実践_学・言語テスト論(強調はBCKT)。高等学校英語の文部科学省検定教科書の編集に参加。日本での指導教官は若林俊輔(拓殖大学外国語学部教授,元東京学芸大学)。04年から「靜流英語授業道家元」。「『[英語授業の]大技・小技』に共感してくださった読者なら,きっと本書にも満足していただけるだろう」(iii頁)。手許のは初版(09年)。
第1章 音声指導に臨む心
第2章 音声指導の大技・小技
第3章 英語授業の3形態
第4章 一斉授業の心・技・体
第5章 ペア授業の心・技・体
第6章 グルグル授業の心・技・体
第7章 結 論
靜流英語授業道 心・技・体 十五戒[「十二戒」(Amazonと研究社)ではない]
前著『英語授業の大技・小技』の目次を見ると,「発音指導」「リスニング指導」「スピーキング指導」「リーディング指導」「ライティング指導」「テスティングの大技・小技」というぐあいに,4技能(読・書・話・聴)と,授業の決算であるテストの活用法に焦点を当てていた。本書では,目次を見る限り「授業形態」をクローズアップしているようだが,実際は目次の表現の違いだけ。だって,授業の形態とは如何なる技術を応用するのかによって変わるから。その意味では本書は前著の正当なる後継機種。
私には,発音教育の重視とグルグル授業が最もインパクトが大きかった。相変わらず,授業中の生徒の活動を重視し(言語産出への誘因と動因),いかに生徒を活動させるか?を追及している。そうした技術の開陳の中で,前著と異なるのは,生徒に好かれようなどと思うな!という,反ゆとり教育傾向を背景にした強気の指導方針の宣言と,発音指導が満足にできない教員に対する叱咤が前面に出てきているところだろう。前者の方針=「明確な成果なく生徒を褒めるな」に関して言えば,モンスターペアレントからの攻撃は必至だし,後者の教員側の発音力に関して言えば,東外大英米語科卒以上の学部入学偏差値を実績として持つ教員とそれ以外の教員を同列に置くのはややきついと思う。帰国子女系の教員も学校雑務(授業以外の組織運営)を真面目にやるとはとうてい思えない(偏見かな?)。
教員の規律化に最も効果的と思われるのは,教員にとっての授業標準の設定と教員向けの学力検査である。授業標準とは,文科省かどっかの外郭団体に専門家を集めて,例えば英語授業の最低必要条件を明確化すればよい。当然それは行動として客観的に計測可能なものに限られる。後者は,取りあえずセンター試験がよかろうと思う。英検2級を取れてない教員は3年以内に取れなければ免許取り消しとかでもかまわん(1級だと教員数が足らなくなりそう)。学校雑務の遂行能力も人事考課化すればよい。当然,人事考課を行う側も考課されることが条件となる(でないと教員側の納得は得られないだろう)。ま,本書を購入する読者には心配ご無用の老婆心だけどな。
(1342字)
(本書はbk1のポイントで購入しました。)