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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.9
- 出版社: 研究社
- サイズ:19cm/220p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-327-45180-0
紙の本
ここがおかしい日本人の英文法 3
ネイティブスピーカーと可能な限り正確なコミュニケーションをはかるために、日本人が曖昧なままやり過ごしてきた文法事項の肝心な部分を用例をあげながら詳しく解説する好評シリーズ...
ここがおかしい日本人の英文法 3
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商品説明
ネイティブスピーカーと可能な限り正確なコミュニケーションをはかるために、日本人が曖昧なままやり過ごしてきた文法事項の肝心な部分を用例をあげながら詳しく解説する好評シリーズ第3弾。比較級・関係詞・話法編。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
T.D.ミントン
- 略歴
- 〈ミントン〉ケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジ卒業。日本医科大学助教授、慶応義塾大学非常勤講師など。共著に「英語での医学論文の書き方」「英会話Make it!」など。
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紙の本
何度も読み返したい好著
2006/01/14 17:33
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の学校教育で習ったはずの英文法がいかにネイティブ・スピーカーの視点からいえば誤りや勘違いに満ちているかについて、懇切丁寧かつ簡明に解説したシリーズの最新刊です。
取り上げている文法項目は、比較級と最上級、関係代名詞と関係副詞、そして直接話法と間接話法の三つです。
今回の書にも大変勉強させられました。
本書によれば、単に自分の家と父親の家のサイズが同じだということを言いたい時には、
1)My house and my father’s are the same size.
という文章を用いることはあっても、
2)My house is as big as my father’s.
とは言わない、とあります。
それは、A is as ~ as B.という文章はAとBが全く一緒だということを言っているのではなく、Aを過小評価してはならないと言っているからです。上記の2)の文は、もちろん文法的にはなんの問題もありませんが、意味しているところは「私の家が小さいと思っているかもしれないけど、そんなことはなくて私の家だって父の家と同じくらいの大きさはあるさ」ということなのです。
また、「以前、日本のある放送局が面白い実験をしていました」という文章を次のように英訳してはならないとあります。
A Japanese TV station carried out an interesting experiment before.
beforeをこの例文のように使うと、この実験が何に先立って行なわれたのかが分からないからです。
A Japanese TV station once carried out an interesting experiment.
とすれば良いということです。
自分がこうした点を意識しながら英語を話したり書いたりしていないという恐れと自戒を強くする読書でした。
紙の本
「比較」は奥が深い!
2005/02/20 18:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:稲葉 芳明 - この投稿者のレビュー一覧を見る
英語のネイティヴ・スピーカーが日本人英語学習者向けに書いた本は、「ネイティヴの××」等のタイトルで数多く出ている。はっきり言って玉石混交なので、その全てを読む気は起きないし、つまらないものは此処でレヴューする気も起きないのだが、ぼくの場合新刊が出ると絶対買うのはマーク・ピーターセン氏とT.D.ミントン氏。この二人の著作ならまず外れは無い。
ミントン氏は月刊誌「イングリッシュ・ジャーナル」で連載もしているのでご存知の人も多いだろうが、今回ご紹介する書はかなり本格的な英文法書で、レベルは高いが、中身も濃く示唆されるところは非常に多い。
ではまず例題。
1 A is bigger than B:A>B
2 A is smaller than B:A<B
3 A is not bigger than B:A<B
4 A is as big as B:A=B
5 A is not as big as B:A<B
6 A is less big than B:A<B
7 A is no bigger than B:A<B
この七つの比較の表現を、右のように数式化した場合それが正しいかどうか…というところから本書は始まる。
125は「正しい」。6は「正しい」が「極めて不自然」。残りの三つ(347)については、一面においては「正しい」かもしれないが、この構文を用いた英文が伝えようとしている本当の「意味」はきちんと伝わらない、と筆者は言う。
この七つの英文の「機能」と「意味」が正しく理解できる人なら本書は手に取る必要は無いが、大学受験生は無論、英語を学ぶ一般人にとっても難しい<比較>の概念を、意味論的に詳細に分析した書物として、これは大変読み応えがある。
また、本書の後半部は関係詞の用法を取り上げているが、高校上級(センター試験レベル)以上の<読み>を目指す人には必読である。