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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.3 5件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2015/03/01
  • 出版社: 白水社
  • サイズ:20cm/412p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-560-08420-5
  • 国内送料無料

紙の本

クリミア戦争 上

著者 オーランドー・ファイジズ (著),染谷 徹 (訳)

クリミア戦争の全貌をまとめた戦史。露・英・仏・オスマン帝国各国の地政学と文化から、宗教的な東方問題、若きトルストイの陣中日記、新開発の銃と酸鼻を極めた白兵戦まで、肉声を活...

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クリミア戦争 上

税込 4,180 38pt

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商品説明

クリミア戦争の全貌をまとめた戦史。露・英・仏・オスマン帝国各国の地政学と文化から、宗教的な東方問題、若きトルストイの陣中日記、新開発の銃と酸鼻を極めた白兵戦まで、肉声を活かして精彩に描く。口絵・図版多数収録。【「TRC MARC」の商品解説】

19世紀の「世界大戦」の全貌を初めてまとめた戦史。欧州事情から、各国の政治・経済・民族問題、ナイチンゲールの活躍、酸鼻を極めた戦闘まで、精彩に描く決定版。解説=土屋好古【商品解説】

19世紀の「世界大戦」の全貌を初めてまとめた戦史。各国の政治・経済・民族問題から酸鼻を極めた戦闘まで、精彩に描く決定版。【本の内容】

著者紹介

オーランドー・ファイジズ

略歴
〈オーランドー・ファイジズ〉1959年生まれ。ロンドン大学バークベック・カレッジ教授。ロシア・ソ連史研究の第一人者。著書に「囁きと密告」など。

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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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  • 星 1 (0件)

紙の本

政治的背景

2016/02/28 12:44

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ki102 - この投稿者のレビュー一覧を見る

クリミア戦争は世界史の授業でもやったかどうか記憶が無いくらい。知っていることは有名なイギリス騎兵の突撃くらいで、映画等もそれを題材にしたものが有るくらいかと思う。上巻は戦争勃発までの状況で、戦闘シーン等は無い。それでもクリミア戦争のことを知る為には読むべきと思う。

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紙の本

英仏が異教徒国家を支援したクリミア戦争の<謎>

2023/12/03 18:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:永遠のチャレンジャー - この投稿者のレビュー一覧を見る

凋落著しいオスマン・トルコと支援国英仏とが帝政ロシアと戦ったクリミア戦争は、砲兵士官たる若き日の文豪レフ・トルストイを永久に喪う危険を伴った戦いだった。

聖地エルサレムの教会管理権を巡るカトリック教会とギリシア正教会との宗教的抗争を戦争の端緒と視る著者は、「帝国主義的対立抗争においては、政治と宗教が密接に絡み合っていた」(28頁)と記す。

「一時的な支配者に過ぎないオスマン帝国」に比べ、「パレスチナの聖地は精神的な意味で祖国ロシアの一部」(33頁)と捉える「ロシア人の数世紀にわたる聖地巡礼の歴史」から、19世紀半ばの「熱烈な宗教的情熱」の所在に初めて気付かされた。

中世に十字軍を組織しエルサレム遠征で異教徒と戦ったフランス人にすれば、ロシア人の宗教的情熱など新参の田舎者が吐く戯言(たわごと)と映るかも知れないが…。

「弱い隣人」オスマン帝国の領土を侵食し、「南下政策」(地中海進出)に余念がない辺境国ロシア。正教改宗の強制で勢力を拡げるロシアの行動を西欧列強が危険視する不審の構図が出来上がる。

ナポレオンに勝利したロシア帝国の栄光を偲ぶ皇帝ニコライ1世は、「自尊心と慢心」に衝き動かされ「トルコおよび西欧列強との戦争を挑発」した過信と驕慢で身を飾る独裁君主か(244~245頁)。汎スラブ主義に傾く様が、後継の為政者と似通う。

正教徒保護の「神聖な大義」の陰で劣悪な装備に苦しむ農奴出身のロシア軍兵士たちは、貴族出身士官から訓練名目で殴打虐待を受け、栄養不足で抵抗力に乏しく、多くが戦病死する羽目に。行軍の食糧調達から露営用具、薬・包帯までもが兵士の自前だという(195頁)。

多民族で混成されたトルコ軍は通訳を介さないと上官の命令さえ兵士に行き渡らず、宗教や民族の違いからくる忌避行為や差別に喘(あえ)いでいた。制服や食糧の支給無く、友軍にも蔑まれた「トルコ兵はとても人間とは思えない悲惨な生き物」だった(198頁)。

惨めな一般兵士たちが戦場にまみえ血みどろの肉弾戦を繰り広げるのだから、酷たらしく呪われた、なんと皮肉な運命かと嘆かずにはいられない…。

英仏両国がキリスト教ロシア帝国でなくイスラム教オスマン・トルコを支援したのが長年の<謎>だったが、外交政策に影響を与え始めた新聞などのジャーナリズムと世論の動向分析により、「敵の敵」が味方だとする国益に敏な近代国家の正体に合点がいった。

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2016/09/18 13:45

投稿元:ブクログ

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2018/11/04 18:23

投稿元:ブクログ

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2022/01/31 12:42

投稿元:ブクログ

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