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商品説明
トルコ共和国を樹立して初代大統領となったケマル・アタテュルク。軍人であった彼がどのように権力を確保し、祖国解放運動を展開して、西欧的国家建設の指導者となりえたかをたどる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
設樂 國廣
- 略歴
- 〈設樂國廣〉東京教育大学大学院文学研究科修士課程東洋史専攻修了。専攻はオスマン朝史、トルコ共和国史。立教大学名誉教授、東洋文庫研究員。
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紙の本
ムスタファ・ケマルの時代
2016/10/07 21:18
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ムスタファ・ケマルについて伝記と言えば30年ほど前の「ケマル・パシャ伝」のような彼を礼賛しただけの本しか読んだ事がないので、例えば祖国解放戦争の際に彼と対立してギリシャ軍に投降した緑軍の関係者やスルタン制が廃止されてからのメフメト6世や彼の後に擁立されたアブドゥル・メジト2世が名乗る事を許された称号といった事柄は目新しかった。
反面、ムスタファ・ケマルが統一と祖国委員会の傍流の存在から救国の英雄となる第一歩のガリポリの戦いの記述が紙面の関係からか少ないのは残念だ。いくら軍人としても政治家としても傑出した能力を持った人物でも、ガリポリの戦いの英雄という実績があったからこそ、彼が求心力となる元になれたからだ。アンザック軍団は当時の植民地出身の部隊であっても、「植民地の外人部隊」ではないと思うし、英印軍とは性格が違うのに。