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これはちょっと感動した。
哲学的であるので上手くは言えないが、
プラグマティズムを常に意識して物事を進めていければ、
何でも上手く行くような。そんな気さえしてくる。
とりあえず、
目的と手段を履き違える目的の転移を無くす。
SoWhatテスト、常に自分のやる事なす事に、
「で?だからどうした?」を問い続ける。
そうして、化けの皮が剥がれる事が無いように、
真の目的を意識する。
そんなとこから始めたいです。
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手段・目標と目的を取り違えないための考え方。
仔細な事に囚われる事なく大局を掴み、
詳細に落とし込んで行く。
重箱の隅をつつきたい人には、オススメしない。
鷹揚に構え、未来を見通すことが大切。
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世間一般で言われているような感じでプラグマティズム『実用主義(私はこの本を読む前から「実践主義」と呼んでいる)』を勘違いしている人におすすめの本。
私は、伊藤仁斎から始まる古学から連綿と続く我が国の哲学の系統に誇りを持っていたが、
当初の思惑とは別に、それを再確認出来た事も良かった。
「活道理」「死道理」色々とプラグマティズムに関する予備知識として持っていた方がいいかもしれない。
が、「哲学って何?」という初心者の人でも、分かりやすいだろう。
どちらにしろ、良著であることに間違いはない。
私は、結婚に関して悩んでいる友人に本書を薦めたが、為になったという感想をもらった。
何かに悩んでいる人に、是非本書を読む事をおすすめしたい。
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「プラグマティズムの作法」藤井聡著を読んだ。この本明快で良いところもあるんだけど、やや調査不足の感が否めない。いきなり「ノーベル賞には経済学賞があります」と来て、ぶっ飛んだ。マスコミの無知な記者が書くならいざ知らず・・・ノーベル経済学賞という賞は正式なノーベル賞ではありません。ざっくり言って証券業界がエコノミストに与える賞で、ノーベル賞サイドは「ノーベル」の名を冠することを批判しているくらいだ。日本のマスコミは例によって勉強不足なんで未だにノーベル経済学賞って表記していますが。
全体的に雑な議論が目立つ本なのでお勧め出来ない。
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目的の転移(手段との取り違え)を問題視し、ウィトゲンシュタインやパース、ケインズを援用しながらプラグマティズムを推奨する本。
中央政府や計画経済(planning)、自由な精神のアメリカの称賛(にもかかわらず、筆者の批判するグローバリズムがそのアメリカが源泉であること)など、むむむ?なところもあるけれども、うなずく所も多かった。grand mother はGrandmotherです。ま、いいんですけど。
日本で目的の転移が蔓延し、プラグマティズムを欠いているのは、全くその通りだと思います。
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実用的な哲学書。
前半には「プラグマティズム」についての説明や使い方が書かれており、後半には日本では「プラグマティズム」が不足していることが書かれており、その具体例として、経済学、ビジネス、町づくりに焦点が当てたれている。
藤井先生は日本の閉塞感の原因について「プラグマティズム」の不足だと考えられている。個人的に日本の閉塞感の原因はデフレであると考えているが、それ自体はリフレ政策によって解決できる。それを解決できないのは日本に「プラグマティズム」が不足していることに繋がるかもしれない。
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プラグマティズムがキリスト教的精神の前提の上にあったということを踏まえて、プラグマティズムの作法として、目的を確認することと、目的が「お天道さまに対して」恥ずべきことではないかを確認することを提起する、前半については示唆されるところがある。しかし、キリスト教的倫理観はやはりプラグマティズムの思想家の持っていた精神土壌であって、プラグマティズムそのものの持つものではないのではないか。そうでなければ、それをそのまま「お天道さま」の下に移植することはできない。キリスト教的プラグマティズム、イスラム教的プラグマティズム、資本主義プラグマティズムとかも可能なのであって、技術としてのプラグマティズムを何に使うかを制御する精神はプラグマティズムからは導けないのでは、とも思わせる。その点で後半の説得力は、僕にとっては弱く感じた。
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最近、自民党と連携して、国土強靱化法案をだして、10年間で200兆円公共投資しろと主張している藤井さん。
以前から、ちょっと面識があって異能の人だなと思ったが、ついに第一野党を動かして法案まで提出させた。人を巻き込む影響力はすごい。
そのためもあって、ちょっと正直さけていた部分もあったが、ちょっと藤井先生の周辺領域といわれるこの本を読んでみた。
彼のプラグマティズムの作法とは、ア その取り組みにどういう目的があるかを見失わないこと、イ その目的がお天道様に恥じないものであるかをいつも問い直すこと、という極めて全うなもの。
自分も立場上、たくさんの決裁にはんこを押すのだが、お金の支出に関わるものは、それが、国民の利益にどうつながるかを必ず若者に説明させることにしている。税金で出張したり、調査を発注するのだから、国民のお役にたつという筋道をきちんと説明できないときは決裁をおさない。
いやな先輩と思われていると思うが、そういう基本に戻った意識が大事。その自分の信念とかなり共通する。
なお、強靱化法案やTPPの対応方針については、いわば工学者が経済学者に対して道場やぶりをしかけていると思った方がいい。自分も今の経済情勢、金融情勢でさらに10兆円の建設国債を追加的に発行するのは極めて危険だと思うが、経済学者は、自分のからに閉じこもらず、どうどうと論争をすればいいと思う。
そういうフェアな精神は藤井さんにはあるような気がする。かなり変わった人のようではあるが。
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プラグマティズムの考え方、その実践と効用についての解説はわかりやすい。それを踏まえて後半は日本社会への批判・提言となる。そこの主張が若干寄ってることに留意すれば得られるものはたくさんあると思う。
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最初にプラグマティズムと言う考え方の説明がある。
哲学とは言っても、小難しい事ではない。
学校で習ってきた「道徳」の様なものだ。
ただ、道徳や倫理を実践するのが意外と難しいように、プラグマティズムの実践もそんなに簡単なことではなさそうである。
この本は特に、地方の疲弊した商店街の復興を願う方々や、地域の活性化を目指す人達に読んでもらうと実際に役立つのではないかと思う。
地域の有識者とか、政治家さんとかも巻き込んでの勉強会などで、ネタ本として使うには実践的でとてもいいと思う。
出来れば、マイケル・サンダルの「これからの正義の話をしよう」と言う本も一緒につかうと、より具体的に議論が進められるのではないかと思う。
地域で大量に買って、配るのもとても良いかもしれない。
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プラグマティズムとは「常に今している行為の目的を忘れないこと」と「その目的がお天道様に見せても恥ずかしいものでないか」の二つを持ちながら生きること。
言うてることには共感するし、この考え方は徹底できたらいいなあと思う。
ただ、「プラグマティズムをこの社会に生きる人たちにも持ってほしい!」というような、押しがもうひとつ弱い気がする。魅力をもっと惜しみなく伝えられたらよりいい本になるかと。
でも、この著者のことは気になったので、ほかの本も読んでみたい。
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元日本マクドナルド社長藤田田による価格競争が長期にわたるデフレトレンドのトリガーを引いた愚かしさ・井上勝による小岩井農場創設の経緯の話題など実例を引き合いに出した内容でわかりやすい。
構造改革路線がそれ自体自己目的化しているというのはその通りで、プラグマティズムというととかく誤解されがちだが、合成の誤謬の愚かしさを時間軸を取り入れて考察しているところが秀逸。
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この世の中は、もうこの本でいうところの「プラグマティズムの作法」を行う人と無作法の人との戦いなのです。
純度100%の無作法な人も滅多にいないし、その逆の人もそういないでしょう。
この世のほとんどを占める、どっちでもない人、どっちにでも転ぶ人の割合が時代によって変るのではないかと思います。
下弦の時代は、無作法に偏っているんですね。
私も長らく無作法と戦ってきましたが、とりあえず負けましたし、今はどっちでもないでしょう。
それでも、無作法にならないように、こころがけていくこと。少しでも「おせっかいゲーム」をして増やしていくことしかできないのだとも思います。
真剣に生きること、よりよく生きること
なんだかとても難しそうで、いいかっこうしいのように聞こえるかもしれませんが私はいつも真剣なので、背中を押してもらったようで嬉しい本でもありました。
まず自らが、より良く生きる、目的を間違えないことから始めるということですね。
少し絵空事のように感じるけど、その絵空ごとに感じる部分は私が無作法に汚染されたからなのかもしれません。
この人も世の中も下賤になりさがる時代に生まれて、真剣に、真摯によりよく行き続けること。これさえ出来たら、価値があるのではないかと思うのです。
だからこそ、自分を恥じないでいられるとも思えました。
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本書では、何を為すにも「お天道様」に対して恥ずかしくないことであるか否かを問い続けるようにしましょう。而して人としての真っ当な生き方は、極々当たり前であることとして、ヒジョーに解り易く述べられています。若し解らなければ「プラグマティズム」が足りていません。
ボク自身はキリスト者なので、本書で使われている「お天道様」と言葉を置き換えることなく、然り、然りと一気に読みました。
凡てを真面目に生きるべし。
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プラグマティズムの真髄が理解できたような気がする。
著者の主張はもっともである。しかし,一部の記述は思い込みが激しすぎるような気がしないでもない。
2012/12/15図書館から借用;12/27朝の通勤電車から読み始め;2013/01/08夕方の通勤電車で読了