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商品説明
ロンギノス「崇高論」からボワローらによる変奏を経て、ドゥギー、ラクー=ラバルト、ド・マンらによるこんにちの議論までを渉猟。美学的崇高の背後にある修辞学的崇高の系譜を炙り出す。【「TRC MARC」の商品解説】
われわれが用いる言葉のうち、およそ修辞的でない言葉など存在しない。美学的崇高の背後にある修辞学的崇高の系譜を、ロンギノス『崇高論』からボワローらによる変奏を経て、ドゥギー、ラクー=ラバルト、ド・マンらによるこんにちの議論までを渉猟しつつ炙り出す。古代から現代へと通底する、言語一般に潜む根源的なパラドクスに迫る力作。シリーズ「古典転生」第13回配本、本巻第12巻。
目次:序論
第Ⅰ部 『崇高論』と古代
【第一章 真理を媒介する技術――「ピュシス」と「テクネー」
第二章 情念に媒介されるイメージ――「パンタシアー」と「パトス」
第三章 瞬間と永遠を媒介するもの――「カイロス」と「アイオーン」】
第Ⅱ部 変奏される『崇高論』――近代におけるロンギノス
【第四章 崇高論の「発明」――ボワロー『崇高論』翻訳と新旧論争
第五章 言葉と情念――バーク『崇高と美の観念の起源』と言語の使命
第六章 「美学的崇高」の裏箔――カント『判断力批判』における修辞学】
第Ⅲ部 崇高なるパラドクス――二〇世紀における「崇高」の脱構築
【第七章 放物線状の超越――ミシェル・ドゥギーと「崇高」の詩学
第八章 光のフィギュール――フィリップ・ラクー=ラバルトと誇張の哲学
第九章 読むことの破綻――ポール・ド・マンにおける「崇高」と「アイロニー」】
結論
あとがき
参考文献
索引【本の内容】
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