紙の本
この値段で、この内容はお得だと思います。
2020/07/24 23:03
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投稿者:かえで - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の人も書いていらっしゃる通り、純粋な数学の本だと思わないほうがいいです。著者もまえがきに『数学の本質(論理)を理解することによって「数学的発想」を持つことが出来る』と書いています。
この発想で、社会を分析、解説してくれます。また、その分野もこの著者だけに、経済、政治、宗教、外交、歴史など、それはもう、縦横無尽という感じです。
読者である自分が、この「本質」をどこまで理解し、身につけられるか(何度も読み返すつもりです)自信があるわけではないのですが、それでもこれからものを見る上で、役に立つと思います。その意味で、この本はとてもお得だと思います。
紙の本
数学の本とは言いながらも、その学問の本質に迫った良書です!
2018/06/24 08:29
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、数学の本とは言いながらも、実は学問の本質に迫って書かれた良書です。数学的思考や論理的思考は数学を学ぶ際にとても必要とされる能力ですが、それを身に付ければ、いろいろなビジネス場面や人生の場面で役立つことが書かれています。「数学」の内容を期待して読むと、少し期待はずれですが、数学の世界を通して見えてくる世界観、社会観を知りたい人には最高の一冊です。
紙の本
数式を使わない教養での数学講義録
2020/12/02 01:54
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投稿者:匿名(のもの)希望 - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は
・命題・集合・確率統計
などをほぼ文章だけで記載した講義録
数学は数式も用いるものだが、文系で
数式を避けてきたという学生に向けての
為でもあると思って良いだろう。
但し、
可能な限り文章で表現した数学講義だから
勉強嫌いな人が読んでも数学好きになれる
というわけでなくあくまで文系科目での成績が
良評価以上の学生でないと厳しいかもしれない。
多少なりとも図表はあるので繰り返し読み込んで
興味あれば数式含めての数学の世界へ飛び込もう!
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たまたま入った、ふだんは行かない書店で、面出しになっている本書を発見。著者はもう何年か前になくなっているはず。と思いつつ、「痛快 憲法学」がとても分かりやすかったという記憶があるのと橋爪先生の師匠ということもあって、購入した。確かに読みやすい、分かりやすい。が、これは本当に数学の本?というくらい数学はまったく使われていない。けれど、数学の考え方について本質的なことが書かれている。契約について書かれていた件では、私自身がものすごく日本人寄りで、契約が全然守れないということに気づかされた。決まりなんて、そのときの都合でいくらでも変えていい、くらいにしか思っていないから、そういうわけで、言行不一致だったりして、「なんだ、この人」なんて思われていることも多いのだろうなあ。アローズ・ジレンマはちゃんと記憶して、そらで人に説明できるようになっておきたいなあ。
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タイトルに惹かれて借りました。
「数字を使わない・・」と思ったら「数学を使わない・・」でした。で、著者は数学者の方ではなく経済学の方のようでして・・内容は「数学的思考」についてのお話し。賛同できる面もあり、疑問に思うこともあり・・「日本人は議論ができない」っていうのは凄く納得。
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「数字を使わない数学」というタイトルに惹かれたが、主に論理とそれに伴う歴史紹介。そりゃ数字使う必要無いよね。
具体例が実感できるため、分かりやすい。とはいえ、ちょいと日本のことばかり下げ過ぎじゃないか?と思った。
他国はこんなにも論理的だ。対して日本はこんなに非論理的だという論調がずーっと続く。
そんなにも海外と差があるんだろうか?
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数学の考え方の根底にある論理と、公理からの演繹のプロセスが解説されていることを期待し手に取ったが、その意味では正直期待を裏切られた。本書では、数学の解説よりはむしろ数学的な考え方を社会や歴史上の出来事に当てはめたらどうなるかという内容に重きを置かれている。具体例を通して集合と命題の考え方を広い意味で捉えることができるようになったような気がする。個人的には、もう少し踏み込んで数学や論理学の解説が欲しかったとは感じたが、数学の考え方に対しての興味が湧いてくる内容ではあったと思う。
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新幹線乗る前に時間なかったのでタイトルだけ見て購入。が…
おそらく人生で読んだ本の中で一番最悪と言ってもよいレベルの内容。数学的思考が大切と言いながら本人は何の数字的根拠も示さずに単なる主観と偏見に満ちた屁理屈で日本人を非論理的とレッテル貼りで批判(本人は価値判断は文面上は避けてるが意図は丸見え)してるだけ。左巻きな思想も内容が今更感満載な上、チョイチョイ挟んでくる例え話がことごとく下衆い。女性から見たら読むに耐えないどころか怒りを覚えるのでは?メンドくさいオッさんが酔っ払ってクダ巻いてるような内容にも関わらず、よく本として出版されたもんだと変なところで感心してしまう。
まぁ内容については私に合わなかっただけでこれがいいという人もいるのかも知れないので百歩譲ってよいとしても、この内容に対して『数学を使わない数学の講義』というタイトルで出版するのは詐欺にも等しい。
この人の本は二度と読むことはないと思うが、この内容をこんなタイトルで出版する不誠実な出版社の本も二度と手にすることはないだろう。更にいうとこの本を平積みで置いてた本屋にも反省を促したい…それにしても酷すぎる本だった。
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数式はほとんど出てこない。数学的考え方=論理として、数学や世の中の事象を引用しながら基礎的な概念を説明している。
論理パラドクスの本を読んでいて、本の解説ではイマイチ理解できなかったポイントがこの本を読んでよく理解できた。
また、ご本人が政治・経済学者であるため、政治・経済学や社会学と数学との関係性がわかりやすく説明されており、私のような数学的考え方に弱い政治経済学部生にぜひ読んでいただきたい一冊。
日本社会が非論理的である、規範がないという点がどのような結果を生んでいるかに関する言及や、日本社会がどれだけ曖昧さに満ちているかが紹介されている。例えば・・・
・論理ではなく自己都合を持ち込む日本の外交により、国家間同士の信用を失っている
・規範を守らないというのは恥ずかしいことだ、という認識が規範自体がないために存在しない(そのため、日本人以外からすると何をするかわからないという薄気味悪さがある)
・日本の警察や検事は本来裁判所の権利を一部持っており、司法権が実質二分
・所有権(抽象的、絶対的、直和性)の概念が曖昧
・敵味方が明確でないため利益相反が発生している
など・・・
国の成り立ちの過程が現在の社会規範や国家統治に影響を与えていることを考えると、日本のような”ハラゲイ”、”玉虫色”の解釈を良しとするおもんばかりが重視される国との外交やビジネスは相手国にとっては非常にやりづらい政治的後進国だろうと感じた。
一つ気になることがあるとすれば、具体例や説明にセクシャルな引用が多いのでその点女性は不快に感じる可能性があるかもしれません、、
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タイトルに興味をそそられ、旅先で買ってしまいました。
これまで同じようなタイトルの本はあったかもしれないが、社会、人文の世界を数学の数少ない理論をもって考えるところは、なるほど、これまでになかったと思う。
一般社会の常識を突き破る存在問題は、なければ科学が進まなかった、宗教や民族性を論理学でとらえ直すなど、多岐に渡る示唆が、脳みその刺激になりました。特に、日本人の曖昧性や腹芸、全てを語らず理解させる民族性を、タイトルとは関係なしに皮肉るところは面白かった。
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数学というより、「数学的思考(ロジカル・シンキング)」の本だと思った方が良い。
数式は全く出てこない。
けど、小室先生は数学ができないわけではない。むしろ専門家だ。しかし、数学を修めた後に経済学などの社会科学に進んだことで、社会科学系の学者があまりに「数学の論理」を知らないことに憤りを感じて、この本を書いたのかな?と感じた。
そして、それはそのまま日本人が「数学の論理」を知らないことに繋がる。
「数学の論理」とは、「正・逆・裏・対偶」や、「必要条件」「十分条件」「背理法」などの論理学、そして、RCTなどの実証実験で使われる「科学的方法論」のことだと思う。これは、大学受験で問われる数式を解く「数学のオペレーション」とは全く異なる能力、と本書でも語られている。たしかにその通り。
この本でも何度も語れているが、日本人は本当にこの「数学の論理」が弱い。すぐに感情論や人情論になってしまう。
そのことを改めて認識する良いキッカケになった。
宗教含め、様々な分野に話が横断しているのは、さすが小室先生。おそらく、数学や物理学など特に理系の特定分野に埋没してる人が「数学」という言葉に釣られてこの本を手にとったとしたら、低い評価を与えるだろう。しかし、そういった人は、なぜ物理や数学を修めた著者が社会科学へ進んだのか、その意味を考えてみた方が良い。
数学はどこでも応用できる。
理系学問だけが使うツールではない。経済学や心理学など、社会科学でも華々しい業績を上げている。
そして、人生に役立つ知恵を与えてくれるツールでもある。
この本で小室先生が伝えたいメッセージは、そういうことなんだろうと思う。
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やや過激発言もあるし一意見に過ぎないところもあると思う。作者が数学のみならず、人文科学まで幅広い見識を持っているホンモノだということはわかった。
科学を勉強しますっていう時に、自分の生活にどう関わっていて、そこからどう考えていくのか教えられれれば、公式の暗記とは違って楽しいだろう。そうやって教えたいなと思わされた。
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数学を勉強しようとしても、公式ばかりでつまらない。本書では一切公式などを出てきません。そのため具体的に勉強した数学の内容がある場合には向きません。しかし、数学が日常社会でどのように使われているかを勉強するには非常に良書といえます。言い回しは独特ですが例えは、非常にわかりやすく飽きのこない本です。また、日本の考え方と諸外国との考え方の違いが明確に分かります。数学的考え方をしていかないと海外で仕事ができないと感じました。今後は数学的論理を勉強していこうと思います。
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日本社会に論理が欠落している指摘、納得。実社会に論理を当てはめるとこんなにも理解が深まるのかと感動。論理学を学ぼうと思った。まず野矢茂樹さんの入門!論理学を再読して、理解を深めようと思う。