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商品説明
放射性物質を利用し軍事的優位や経済的繁栄を達成しようとする国家政策とそれに伴う被害への向き合い方を各国の政治文化に着目して考察。座談会「核とコロナ」も収録。「反核から脱原発へ」「核開発時代の遺産」に続く第3弾。【「TRC MARC」の商品解説】
これまで人文社会科学がほぼ無視してきた放射性物質について、国際的な視野でその歴史を明らかにする。世代を超えた超長期にわたる放射性物質の蓄積という核時代がいかに形成され、放射線は社会にどのような事態をもたらし、人びとはその影響にどうあらがってきたのか。【商品解説】
目次
- 第Ⅰ部 放射線影響評価の作為
- 第一章 世界大戦期ドイツにおける戦場医学と放射線防護の発展 北村陽子
- 第二章 ABCCの被爆者調査ーー治療と調査をめぐる攻防 中尾麻伊香
- 第三章 隠匿されたビキニ水爆実験被ばく者 高橋博子
- 第四章 〝乗り越えられなかった壁〟ーー一九五〇年代末~六〇年代初頭のソ連における放射線影響研究 市 川浩
- 第Ⅱ部 放射性物質をめぐる確執
- 第五章 フランスにおける初期の核燃料サイクルの歴史ーー使用済核燃料再処理と高速増殖炉の蜜月時代 小 島智恵子
- 第六章 英国の「周縁」オークニー諸島におけるウラン採掘抵抗運動――ローカリズムと越境的連携の模索と 葛藤 友次晋介
- 補論1 チェルノブイリ原発事故後のドイツとフィンランド 佐藤温子
- 第七章 マンハッタン計画国立歴史公園における展示の現状ーーハンフォード・サイト周辺地域の歴史を中心 に 川口悠子
収録作品一覧
世界大戦期ドイツにおける戦場医学と放射線防護の発展 | 北村陽子 著 | 2−21 |
---|---|---|
日本における核燃料物質「加工」事業の歴史的展開 | 山本昭宏 著 | 226−245 |
「低線量長期被ばく都市・フクシマ」の十年 | 後藤宣代 著 | 248−272 |
著者紹介
若尾 祐司
- 略歴
- 〈若尾祐司〉1945年生まれ。名古屋大学名誉教授。共編著に「記録と記憶の比較文化史」など。
〈木戸衛一〉1957年生まれ。大阪大学大学院国際公共政策研究科教授。日本平和学会理事。
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