ドロさんのレビュー一覧
投稿者:ドロ
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2016/09/22 15:33
全編両思い
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掲載誌のカラーもあって、基本的にアヘ顏汁まみれな感じです(笑)
マザーズスピリットの絡みで濃いめの作家さんかなと思っていましたが、よりボリュームアップしている感じです。
だいたい嫌よ嫌よも好きの内、という感じなので和姦イチャラブ至上主義の方にはオススメしませんが、
後味はサッパリしているので少々強引で雄臭いものでも大丈夫な方は是非どうぞ。
線が細くて儚くて可愛めのいい匂いがしそうな男の子ばっかり、という世界観に多少物足らなくなってきたタチなので、
久々にエネルギッシュなBLで個人的には満足しています。
電子書籍ヘルタースケルター
2016/09/21 21:40
皮一枚で美しい
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たまたま映画を見る機会があり、原作も読んでみようと思い手に取りました。
女性が描く女性の生き様だなぁと感じます。綺麗になりたい、可愛くなりたい、美しくなりたい、
その思いは誰しも(特に女性)が抱く欲求です。
その欲求が化粧や整形によって具体化・技術化されるにつれ、“シャブみたいに”なってくる。
誰に強制されているわけでもないのにやらなければと思い、そしてやらずにはいられなくなってしまう。
りりこは完璧な美しさを手に入れてもなおこずえを疎ましく思う。
それは「生来のもの」と「人工のもの」はどうあっても同じ土俵に立てないと痛感しているから。
いくら美しくあっても、「若さ」という価値の前には無力だと知っているから。
「若くて元から美人」なこずえは、どう足掻いてもりりこには手に入らないものを何の努力もせずに手にしているから。
女性ならりりこの心情にどこかしら共感してしまうのではないですか?
ブスより綺麗な方が良い。蔑まれるよりチヤホヤされたい。手に入れられる美しさなら欲しいと思う。当然の心理です。
外見より内面なんて、そんな綺麗事は誰も思ってないのだから。
タイガー・リリィはこれからも生まれ続けるのでしょう。
電子書籍夜をとめないで
2016/05/10 17:29
女の子がかわいい
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試し読みの表題作が気になったので購入しました。
以下6作品+おまけの短編集です。
・夜をとめないで
・仮初めの花
・はかなごと
・たゆた
・シャンプーリンスコンディショナー
・白い秘密
主人公もゆきずりの男女、整形美人、百合、幽霊、失恋男性、露出痴女(すみません)と、シチュエーションもバリエーションに富んでいて、読んでいて飽きませんでした。
成年コミックのような直接描写はありませんが、おっぱいがあります。可愛くて綺麗です。
心情描写も短編なのに丁寧に描かれていると思いますし、ほろ苦い雰囲気が好きな方にはオススメします。
また一般向けの作品が読みたいな〜。
2016/05/11 10:52
アイドル、石田キリ(27)
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アイドルのピチピチセンターを見ながら「本物のアイドルになりたかった」と思ったり、
年齢を意識しながらも「ブスレイヤーよりまだ可愛い」と考えていたり、
自分の状況を「ズルズルと笑い者になっている」と自虐したり、
どこか27歳の独身女性の現実味を感じるキリちゃんが可愛らしいです。
ちょっとイジワル〜な平野さんが最終的な王子様というのはとても少女漫画的です。
27歳派遣社員で、ドルオタ地下アイドルで対人コミュニケーションもあまり得意でなさそうなキリちゃんに(ほぼ)完璧な男性が好意を抱く…
なんていうのは少々ご都合すぎな気もしましたが、頑張っているキリちゃんには応援したくなってしまう魅力があります。
一冊でよくまとまっていて、キャラクターも個性が立っていて面白いです。
キリちゃんのアイドル衣装も可愛かった。
電子書籍春風のスネグラチカ
2016/05/11 14:47
史実の裏側で
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
連載当初は沙村せんせーのことだからまた女の子が理不尽な目に会うんだろ〜、と思いながら読み始めたらまさかの歴史物。
しかも案外とサッパリ終わってしまって拍子抜けしてしまった。
女の子はやっぱり少々酷い目には会っていますが、そんなに悲壮感も漂わず淡々と進みます。
ロマノフ王朝とロシア革命とラスプーチン、このキーワードにピンときたら読んでみても良いと思います。
ミステリアスな部分とトリッキーな設定に意表を突かれましたが、新鮮な感じで楽しめました。
著者の作風とロシアという舞台の相性からか、画面や雰囲気から寒さがしんしんと伝わってきます。
電子書籍【全1-2セット】薫りの継承
2016/05/10 17:04
お耽美
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
久しぶりな中村先生作品でしたが、ストーリー、絵柄ともに著者の耽美な作風が十分味わえると思います。
同級生のような雰囲気を期待される方にはあまりオススメしません。
どちらかというと背徳的な部類ですが、絵柄の変化もあってか初期の作品よりも幾分かサッパリしているように感じました。垢抜けたというか、灰汁が抜けたというか。
心理的葛藤の描写より絡みの場面が多い(と感じた)ので、身内もので感じるようなとてつもない閉塞感というのもそこまでではなく、読み手によってはその部分で好みが分かれるかもしれません。
耽美的な作家さんにカテゴリーされると思っているので、背徳感と甘美な雰囲気を楽しめれば十分かな、とも思います。
電子書籍ロマンティック上等
2016/05/17 13:40
つっかえる
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
誠実で一途な攻め×素直じゃないけどベタ惚れな受け、な幼馴染ものでした。
絵も綺麗ですし、内容も起承転結があって一冊でよくまとまっていると思います。
計の次継への思いやジレンマは共感しやすかったですが、次継の計への描写は少々不足していたかなと感じたので、ストーリーとしては☆3つくらいの評価です。
オメガバースの世界観はこの作品で初めて触れましたが、正直もやもやするものが残ったので総合評価として☆1つにしました。
世界観ゆえの設定に対しては否定派レビューになります。
狼のパックにおけるカースト+男性妊娠+動物の生態をミックスしたものがオメガバースという認識ですが、
日本のこれまでのBL作品に見られるシチュエーションを継ぎ接ぎした感じが否めませんでした。
身分差、ふたなり、媚薬など、代替できるものは既出しているのではないでしょうか。
α、β、Ωの序列では社会的にΩの差別が当然となっていて、それはαと番になっても解消することはない、という印象でした。
いわゆるシンデレラストーリーのような一発逆転はなく、Ωの地位や自尊心は最下位のままで、
αの庇護下で子孫さえ繋げばそれでいい、というのはある種前時代的な男尊女卑をΩ性に置き変えただけのようにも感じました。
男性妊娠に関しては個人的な好みの範疇だと思いますが、今までは避けてきたジャンルでした。
同性同士ゆえの葛藤や性行為に対する一抹の虚無感が薄れてしまったり、
「男だから好きになったんじゃなく、好きになったのが男だった」というBLの常套句が使えなくなってしまうので、そこが残念に思います。
好き同士は夫婦になって子どもを設ける、という最近は脅迫にも近い男女間での「普通」を、
わざわざファンタジーのBLにも強制しなくてもなぁ〜、という気もしました。
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