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永遠のとなり みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー93件

みんなの評価3.5

評価内訳

93 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

イイ題名です

2010/07/18 22:38

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぶにゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 題名に惹かれて古本屋で購入した。奥付を見ると、「2010年3月10日 第1刷」となっている。数えてみると文庫化されてまだ4ヶ月しか経っていない。速いものである。ホントに欲しい本はなかなか古本の市場に出回らないのだが……。
 白石一文という作家がいるということは知っていた。その著作のタイトルが僕の好みに一致していて興味深く感じていた。『私という運命について』『この世の全部を敵に回して』『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』等々。題名だけ眺めているとなぜかわくわくしてくるのである。
 しかし、一冊も読んだことはない。内容が表題通りであるのなら、おそらく読み通すには少々うっとうしい筈だ。好きだからこそわかるのである。いま僕はこんな小説など読みたくはないよ、と。気にはなったが敬遠してきた。そういうわけだからこの作家が今年直木賞を受賞していたことも知らなかった。たぶん新聞記事で目にしていたとは思うが、一緒に受賞した佐々木譲のほうに意識を持って行かれ、この作家は心に残っていなかったのではないかと思う。申し訳ない。
 
 さて、『永遠のとなり』。
 お互いに、あっちゃん、せいちゃんと呼び合う、50間近の二人の中年男の友情の物語。舞台は二人のふるさと、博多。せいちゃんは、部下の自殺をひきがねにうつ病を患って、家族と離縁し、故郷に帰って療養する。幼なじみで親友のあっちゃんは、肺癌を患い、何度も結婚離婚を繰り返し、やはり故郷で暮らしている。せいちゃんはあっちゃんの奥さんから夫の不倫の相談を持ちかけられ、あっちゃんの不倫相手と一緒に食事をしながら、生きるということの意味を自分に問いかける。あっちゃんも、あっちゃんの奥さんも、あっちゃんの不倫相手も、ただ自分のためだけでなく、相手を思いやりながら、しかし、なかなかうまく行動できず、でも、自分なりに生きようとしている。せいちゃんは、そんな人たちの中で、自分を見いだそうとしている。
 
 やはり、そうだ。
 この本は、内省の書物である。この作家は内省の作家である。
 乱暴なことを言えば、物語の内容などどうでもいいとさえ思う。
 ヒトは、生きるということがどういうことであるかを考えることによって初めて人になり、どう生きるかということを考えることによって初めて人間として生きるのだ。そしてやはり、人間として生きるためには、人と自分との関係、自分と自分との関係を知ることが重要な課題となる。
 せいちゃんは、精神科の病室の中で、自分の意外な内面の真実に突き当たる。
 「私は、私という人間のことが本当に嫌いだったのである。」
 そしてその自覚から、彼は自分なりの回復の道を歩き始める。
 
 いま現在、おそらくは何万人もの人間が、自分のことを嫌ってなお生き続け、あるいは、自死の一歩手前で葛藤しながら血の涙を流しているに違いない。僕もまたその何万人かの一人であったし、いまもなおそうあり続けている。
 人生は、永遠であろうか。
 あるいは、僕たちは、永遠のとなりで、日々たゆまぬ苦労をし、永遠のとなりで死すべき運命しか持たないのだろうか。
 でも、
 永遠のとなりとは何だろう。
 永遠のとなりもまた、
 限りなく永遠なのではないだろうか。
 

     

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紙の本

感動の人間物語です!

2016/02/19 08:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は、二人の苦悩を背負った幼馴染が久しぶりに再会し、お互いにその苦しみを分かち合いがら助け合って生きていく感動の人間物語です。主人公のうちの一人は、うつ病を患い、会社も辞め、家庭も捨てた青野精一郎。もう一人は肺がんを発病し、助からないと苦しむ津田敦。この二人が一体どのように助け合い、生きていくのか?ぜひ、本書をご一読ください。

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2010/03/12 15:30

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2010/03/23 21:38

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2010/04/03 11:41

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2010/04/10 23:42

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2010/06/08 13:56

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2010/04/28 06:57

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2010/05/07 17:35

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2010/05/09 20:47

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2010/05/11 15:01

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2010/05/13 22:51

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2010/05/13 11:02

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2010/05/15 23:06

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2010/06/13 11:35

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